本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

何歳から老人扱いか

2011-08-17 11:27:18 | Weblog
 厚生労働省の発表によれば、2010年の平均寿命は女性86.39歳、男性79.64歳とある。女性は26年連続しての長寿世界一という。まことに結構。

 船橋聖一の小説に、74歳(だったと思う)で逝った父について「歳に不足はありません」と言わせている。ただし、昭和23年の作品だが、小説の時代背景は戦前だったから、その頃の寿命のことかもしれない。

 坂上弘の私小説『日々の収拾』は、昭和45年の作品で、時代背景もほぼリアル・タイムと思われる。この中で六十三か四の歳の父親を老人としている。
 一体、60歳代を老人といわなくなったのはいつごろからだろうか。