本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

トップの責任

2011-08-07 11:15:13 | Weblog
 陸軍大将山下奉文は戦犯として絞首刑になった。シンガポールでの華僑虐殺事件やマニラでの虐殺などの責任を問われたといわれている。

 ところが、軍事裁判の起訴状には、指揮官として残虐行為を命じた、あるいは残虐行為を知っていたという主張をしていないとか。

 ある本の翻訳の一文を引用すると「起訴状は指揮官在任中に彼が、自分の部隊がなにをするおそれがあるかを知っているべきだったにもかかわらず、先手を打って部隊の行動を効果的に封じることを怠った、としか述べていない」

 指揮官とはあらゆる事態を想定しなければならないわけだ。いささか酷な感じではあるが、トップはすべての責務を負う立場にある。
 エネルギー担当大臣、同担当事務方の長、電力会社の経営者には、まさに「効果的に封じることを怠った」罪がある。
 絞首刑とはいわないが、早く首を差し出すべきだろう。