最近、経済驀進中の中国で若者の間でに「寝そべり主義」(中国語で「タンピン」とか)なる社会現象があるそうだ。敢えて頑張らないライフスタイルのことらしい。
結構なことですよ。ただ「果報は寝て待て」なんて甘い話はありませんよ。
かつて日本も高度成長期に落ちこぼれはいたたろうが、ほとんどの社員はがむしゃらな働きバチでした。それでも企業戦士への慰労はちゃんとありました。
例えば、バブル期にビジネス・クラスで行く十日程度のアメリカ視察ツアーに一流企業の課長クラスが大勢参加していた。視察課題はあったもののアメリカ漫遊に近い。それで私も便乗した。
費用は130万円。あごあし付きにアミューズメント付き。一流ホテル泊にグルメコース、お楽しみはニューヨークでは観劇、ボストンでは美術館、タンバではゴルフかメキシコ湾の釣り、サンフランシスコではジャイアンツの観戦だった。私は別行動をとったから野球観戦だけ行った。
今、BSプレミアムでは「刑事コロンボ」再放送している。面白い作品ではあるが、さすがに食傷気味である。
そのコロンボが「どこへいくにも仕事を背負って行く。仕事の虫というやつだね」と言う。ところが、そう言われてメキシコ人は応じた。「セニョール、そんなのメキシコではマヌケといっていますよ」
メキシコ人にとって中国的「タンピン」はとうに実行していたというわけだ。
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