本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

新聞記事の不備あれこれ(その9)

2021-11-02 08:34:13 | Weblog
 引き続き新聞(雑誌も含む)の記事の不備の実例。
 今回は週刊誌から。二日前の選挙とは関係がない昔の某議員のセクハラの記事。原文は縦書き。

 「この裁判で争われている事件は、一昨年一月二十日に起きた。
 議員会館自室で、私設秘書の足立厚子さん(仮名)とふたりきりになった某議員が足立さんに抱きつき、キスを強要、スカートの中に手を伸ばして乳房や肩をかむなどのワイセツ行為に及んだというものだ」
 
 後段のセンテンスが長いので、文がよじれましたね。
 「抱きつき、キスを強要」とありますから、腕の一本は秘書の肩に回っているはずです。そしてもう一方の腕は「スカートの中に手を伸ばして」いる。

 つまり、右腕は肩を回り、口はキスを迫りながら乳房や肩をかみながら、左腕はスカートの中とあるわけで、この某議員はどんな格好をしていたのだろう。いや、こんな格好はありえない。

 乳房や肩をかんだとなれば障害罪になる。本人はキスマークをつけるつもりだったのか。よもや犬か猫のつもりで甘噛みしたかったかい。まさか。

 「キスを強要した。またスカートの…」と文を短く区切れば、某議員の動きはわからないでもないけれど。

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