本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

修飾語の係り

2015-04-14 09:22:07 | Weblog
 雑誌のある記事に、ドイツのメルケル首相が来日したとき「(メルケル首相は)失礼ながら指導者としての国際的評価も安倍晋三首相を上回っている」とあった。
 
 この「失礼ながら」は安倍首相に係るだろう。であれば「(メルケル首相は)指導者としての国際的評価も失礼ながら安倍晋三首相を上回っている」と位置を換えれば明瞭になると思う。
 うっかり、「メルケル首相に対して失礼ながら」と読んでしまう。まさか「メルケル首相を評価することは僭越だから失礼ながらとした」わけではなかろう。
 修飾語(句)と被修飾語(句)はドッキングさせたほうがよい。

 簡単な例だが「厚い黒表紙の本」では黒表紙が厚いと早とちりしかねない。「黒表紙の厚い本」なのだ。人は思いついたままに書き綴る傾向があるようだ。

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