本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

住めば都

2012-12-07 09:32:24 | Weblog
 都会を離れて7年余になる。
 田舎もいいもんでしょう、と言って出てくる言葉が「住めば都」である。田舎も住み慣れれば、都と同じように住み心地がよいというわけ。

 こちらも田舎暮らしに不満はないけれど、地域の因習に嫌気がさして「住まば都」もあるぞとつぶやきたくなることもある。
 まァ、この12月末で地域コミュニティと縁を切るので清々するけれど。

 ところで、この「住まば都」をワードで打つと「入力ミス?」という意味の赤いアンダーラインが引かれる。
「動詞の未然形+ば」は「もし~なら」と仮定を表す。「住まば都」はその例で、もし住むならば都がよいだろうとなる。間違いではない。文語体はペケになるらしい。

 ついでに言えば、「住めば都」は「已然形+ば」だから「すでに~ので)」と確定を示す。すでに住み慣れているので都に住んでいると同じだとなる。つまり、この言葉、他人から言われるのではなく、住んでいる本人の思いを言うのではないか。