golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ベートーヴェン「交響曲第6番《田園》、第8番」クリュイタンス

2012-12-13 23:33:24 | Weblog
今日は、何故か電車の中でITに長けた感じ(?)の年配の方を色々見掛けた日。

外出途上の東海道線では、前の席の人がスマホを慣れた手付きでいじっているかと思えば、隣に立っている2人連れは、「マウスを右クリックして…」とか、「イメージフォルダに…」とか、「ブルーレイが…」等々の会話をずっとされていました。

何れも70歳代という雰囲気の方々。

帰りの電車の中でも、こちらは60歳代かなという方ですが、ずっとiPadをいじっていらっしゃいました。

ちょっと前までは、年配者はITに弱いという図式が一般的に成り立っていましたが、結構それが崩れて来たかなと感じた1日でした。

写真は、先日新宿で見掛けた、地下街で暖を取る丸々太った鳩の群れ。

アンドレ・クリュイタンス指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(EMI盤)

ワルターの物などとともに昔から評判の良かったクリュイタンスの「田園」。

明るく、田園に着いた喜ばしさが伝わる演奏。

クリュイタンスの美質とベルリン・フィルの重厚さが上手くブレンドされ、この曲に相応しい演奏となっています。

嵐の場面も穏やかで、慈雨とさえ思ってしまいます。

8番の刷り込み演奏は、もしかしたらクリュイタンスの指揮??

フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルの演奏というレコードでこの曲に親しんだのですが、これはクリュイタンスの演奏という噂もあった曰く付きの代物。

わざと音質を悪くして、それらしくしているといった記事もどこかで読んだことがあります。

真相がどうだったのかは分かりませんが、当時はそれほどフルトヴェングラーが神格化されていた時代。

そのLPの演奏は、かなり熱狂的で、8番も7番と双子の兄弟と思わせるものでありました。

しかし、こちらの演奏は、抑制の効いた美しいもので、当時の記憶の中のあのLPは少なくともこの演奏では無かったのではないでしょうか。

ベルリン・フィルの重厚な響きに明るさが灯り、気品の加わり、この曲の持ち味と良く合った演奏に思います。

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北野善知「きざし、フォーマルハウト、旅の途中、紡ぐ人々、野風、サバドバ、牙と伽藍」他、北野善知

2012-12-12 23:41:55 | Weblog
今日は山に近い郊外まで行き、昔ちょっと住んでいたことのあるところのローカル線に久しぶりに乗ってみました。

夕方の帰宅時間帯にも関わらず、電車は1時間に3本。

ちょうど行った直後だったので、駅で結構待ちました。

私が住んでいた当時に比べればだいぶ便利になったと思っていましたが、最寄駅の辺りもさほど変わっていないのに驚く。

その後、出身高校の最寄駅にこれまた久しぶりに降り立つ。10何年振り。

駅前は少し変わりましたが、ちょっと外れると寂しい状況は高校時代の大昔と比べても大差無いか。

隣の大きな駅まで、1区間歩いてみようという構想。

大昔の記憶を頼って歩き始めましたが、道も変わったのでしょうし、また間違えもしたようで、かなり遠回りしてしまいました。

そして、昔とは大きく変わって現代的に発展した隣駅の街に出る。

年月の進みが遅い地域から、速い地域まで、楽しい散歩でありました。

北野善知(ピアノ)(North Field盤)

「成長する植物紋様」に驚き(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/82d77273c9daa6384c6df9a3cec98fac/?page=1&guid=ON)、また、先日「牙と伽藍」が素晴らしいと思った(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/f1f4c28005be34f6011981c97b5e29ca?guid=ON)北野善知さんの自作自演盤。

数枚発売されているものの中から、「牙と伽藍」を含む1枚を先日この曲を知ったコンサート帰りに購入してみました。

1.きざし
2.フォーマルハウト
3.旅の途中
4.紡ぐ人々
5.母さんの歌
6.アンダーグラウンド
7.秘密の泉
8.野風
9.月の光
10.沈無明
11.雫
12.雨のロンド
13.ユーランプゲラッパ
14.サバドバ
15.牙と伽藍

最初、タワレコの現代音楽コーナーで探しましたが見付からず、隣のニューエイジコーナーで発見しました。

ハンガリーのリスト音楽院で研鑽を積まれたそうで、クラシックを基盤にミニマル・ミュージックからニューエイジといった辺りの領域で作品を発表されているようです。

「成長する植物紋様」は、ミニマルに属する曲と思いますが、このディスクの曲はニューエイジといったジャンルなのでしょうか。

何とも心安らぐ曲の数々。

精神的にだけでは無く、肩こりに迄効くのではとさえ思う優しく心地よい音楽。

「サバドバ」のような超低音のトーンクラスターを特徴とし、バルトークの影響を受けたという荒々しいリズムの曲でさえ、その印象に変わりはない。

そして、圧巻はやはり「牙と伽藍」。湧き出す音の奔流が凄まじくも爽快で美しい。

購入してから何回も繰り返し聴いている素敵なアルバムです。

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C.シュターミッツ「交響曲ヘ長調、ハ長調、ト長調、ニ長調《狩》」バーメルト

2012-12-11 23:30:19 | Weblog
昨日昼前に東京駅近くを通ったら、改装なった駅舎をスケッチする人がたくさんいて驚きました。

確かに絵画の題材に好適なのでしょう。

自分が絵が描けない(描いてもモデルとは似ても似つかない前衛絵画のようになってしまう)だけに、羨ましくその光景を見ながら通り過ぎました。

マティアス・バーメルト指揮ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ(CHANDOS盤)

「モーツァルトと同世代の作曲家シリーズ」より、今日は、カール・シュターミッツ(1745~1801)の交響曲4曲。

1.交響曲 ヘ長調 Op.24-3
2.交響曲 ハ長調 Op.13/16-5
3.交響曲 ト長調 Op.13/16-4
4.交響曲 ニ長調《狩》

先日聴いたクロンマー(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/f2dca864f065ef221dba5704002d37f0?guid=ON)は、モーツァルトと言うよりむしろベートーヴェンに近く感じました。

対して今日のシュターミッツは、モーツァルトよりはフランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732~1809)の音楽との親近性を感じます。

何れも3楽章から成る作品。

ハイドンのような悪戯心を感じさせる仕掛けといったものは感じませんが、爽やかで品良い音楽が流れて参ります。

その流れも自然で、シュターミッツの作曲家としての力量を感じます。

強い個性やアクのようなものはありませんが、心地よい幸福な音楽。

中で、4曲目の「狩」は、中間楽章の安寧と最終楽章の野外での狩の風景を彷彿とさせるような管楽器の活躍で際立っています。

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リスト「パガニーニによる大練習曲、3つの詩的なカプリース」ダルレ、「ヘクサメロン」ケルセンバウム

2012-12-10 23:23:42 | Weblog
彼が義足だったとは知りませんでした。

他の部署ですが、仕事上、世話になることも多い、私よりずっと若い人。

仕事もとても出来るし、お願いしたり、相談事もいつも前向きに考え、取り組んでくれる。

そして、明るい性格で、いつも笑顔を絶やさない。

他にも障害を持っているのは知っていましたが、義足であることは今日初めて知りました。

しかし、弱音を吐くのを聞いたことは無いし、健常者よりも情熱的に仕事に取り組んで高い実績を上げている。

辛いことも多いだろうに、そんなことは微塵も見せない。

自分が、以前、足を怪我して松葉杖を突いて、へいこら言っていたのが恥ずかしくなりました。

写真は、昼に食べた「舎鈴」の「赤辛つけ麺 大盛」(850円)。

魚粉系のつけ汁は好きだし、麺もコシがあって旨いし、予想以上にボリュームがあって良かったのですが、惜しむらくは、特にこの季節食べている内につけ汁が冷めてしまうこと。

IHヒーターとかで保温式にして貰えると良いのですが。(他店で実例あり)

ジャンヌ=マリー・ダルレ(ピアノ、1及び2の第1、2曲)、ホセ・アベル・ゴンザレス(ピアノ、2の第3曲)、ジョルジュ・シフラ(ピアノ、3)、シルヴィア・ケルセンバウム(ピアノ、4)(EMI盤)

リストにハマっております。

1.パガニーニによる大練習曲
2.3つの詩的なカプリース
3.2つの演奏会用練習曲
4.ヘクサメロン(ベッリーニ「清教徒」の行進曲による華麗な大変奏曲)

聴きたかったパガニーニ練習曲の全6曲。

ジャンヌ=マリー・ダルレ(1905~1999)は、サン=サーンスのピアノ協奏曲などでも評価の高い(残念ながら未聴)フランスのピアニスト。

ややもすると技巧に走り過ぎて荒れた演奏に成りかねない曲を品良く纏めていて好感が持てます。

「3つの詩的なカプリース」は、初めの2曲がダルレの演奏。

ドビュッシーをも思わせる柔らかで優雅なピアノ。

パガニーニ練習曲などとは違ったリストのまた別の面を聴かせてくれます。

3曲目が別のピアニスト(ホセ・アベル・ゴンザレス)ですが、透明感ある美しい演奏で違和感は感じません。

「2つの演奏会用練習曲」は、リストらしい技巧的な作品にシフラの冴え渡ったテクニックが気持ち良い。

「ヘクサメロン」は、フランス在住のイタリア移民の為の慈善コンサートに際して、リスト、タールベルク、ピクシス、ヘルツ、チェルニー、ショパンの6人の作曲家が合作した曲。

「清教徒」の勇壮な旋律を基にした華やかな変奏曲。

外面的効果を狙い過ぎという評価もあるようですが、こういう、スカッ!とする音楽もまたイイものです。

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リスト「ダンテを読んで、無調のバガテル、死のチャルダッシュ、ピアノソナタ ロ短調」他、ブレンデル

2012-12-09 23:14:57 | Weblog
今年こそ早めに年賀状や自室の片付けをと毎年思うのですが、この週末も例年通り。

まだ、12月に入って日が浅いし…、と思ってしまうことがそもそもいけませんね。

来週こそは着手しようと書いてみる。(笑)

アルフレート・ブレンデル(ピアノ、1958年録音)(MEMBRAN盤)

1.ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」(巡礼の年第2年「イタリア」より第7曲)
2.無調のバガテル
3.死のチャルダッシュ
4.悲しみのゴンドラ
5.ピアノ・ソナタ ロ短調

リストの激安10枚組から楽しみにしていた1枚。

是非とも聴いてみたかった曲が入っていたもので。

それは、「無調のバガテル」。

晩年の1885年に作曲された、シェーンベルクなどよりも早く無調を標榜した作品。

3分に満たない短い曲で、冒頭は無調の様相ですが、次第に調性感が出て来てしまうのはちょっと残念。冒頭の雰囲気で突き進めて欲しかった。

しかし、技巧的で短いながらも心地良い曲。

「死のチャルダッシュ」の方が、バルトークを思わせる荒々しい曲調で革新性を感じさせます。この曲とても気に入りました。

「ダンテを読んで」も「巡礼の年」の中の曲。昨日の2曲も良かったけれど、こちらは16分ほどの大作。若い時代の技巧的要素と晩年の深みを併せ持った曲と感じ、聴き応えがあります。

ワーグナーの死を予感しながら書かれたという「悲しみのゴンドラ」は、晩年の作品らしく思索的。舟歌のリズムに乗りながらも深い音楽。

「ピアノソナタ ロ短調」は、リストの最高傑作の一つに挙げられることも多いというのが、ようやくに分かって参りました。

若い頃の超絶技巧の音楽も良いですが、晩年の深遠な世界も凄いですね。

ブレンデルの若い頃のVOX録音で、リスト晩年の作品を中心に楽しみました。

ブレンデルは決して強靭なピアノというタイプではありませんが、リスト弾きの一人に数えられるのは、晩年の思索的な曲との相性の良さ故でしょうか。

リストはロマン派の作曲家とずっと思い込んでおりましたし、音楽史上の一般的な位置付けはそうでしょうが、これらの曲を聴くと、ロマン派の枠組みから踏み出し、現代音楽への予感さえ感じさせる革新者であったのではないかと思います。

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リスト「ラ・カンパネッラ」他、ヴァーシャリ、「泉のほとりで」他、ホロヴィッツ

2012-12-08 22:14:01 | Weblog
またまた、ホークスですいません。m(__)m

オリックスから寺原投手をFAで獲得したのはとても嬉しいのですが、その人的補償がどうなるのか心配で夜もおちおち眠れません。(嘘。今日もたっぷり昼寝までしている)

FAで選手を獲得した場合、金銭補償のパターンと人的補償を伴うパターンがありますが、今回オリックスの希望は後者のよう。

ホークスがプロテクトした28人、外国人選手及び直近のドラフトで獲得した新人以外から、オリックスが1人指名して獲得出来るのです。

有望な若手も多いホークスですから、28人しかいないのプロテクト枠は狭過ぎる。

このため、昨年ライオンズから帆足投手を獲得した際は、元三冠王のベテラン松中をプロテクト枠から外す策に出たほど。幸い、金銭補償で決着しましたが。

今年も、松中辺りのベテランと巽などの若手投手何名かが外れるのか?

若手投手にはプロテクトが多く掛かりそうに思いますが、結果、有望株が多い外野手の若手が危ないかな。

寺原入団(12月4日)から2週間以内に決着が着きますが、気がきではありません。

タマーシュ・ヴァーシャリ(ピアノ、1~7)、ウラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ、8~10)(MEMBRAN盤)

またまたリストですいません。m(__)m

1.即興的ワルツ(1957年録音)
2.コンソレーション第2番(1957年録音)
3.コンソレーション第3番(1957年録音)
4.ヴェルディ「リゴレット」による演奏会パラフレーズ(1957年録音)
5.パガニーニによる大練習曲第3番 嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」(1957年録音)
6.パガニーニによる大練習曲第2番(1959年録音)
7.水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ(「2つの伝説」より第2曲)(1959年録音)
8.泉のほとりで(巡礼の年第1年「スイス」より第4曲)(1947年録音)
9.忘れられたワルツ第1番(1950年録音)
10.ペトラルカのソネット第104番(巡礼の年第2年「イタリア」より第5曲)(1951年録音)

「即興的ワルツ」は文字通り即興的に揺れ動く感覚。

リストというと超絶技巧のイメージが強いですが、優しい曲調の作品も良いですね。

コンソレーションは、「慰め」の意で、「6つの詩的思考」の副題の付いた6曲から成る作品。

2番も良いですが、3番の静かな語り口に強く惹かれました。是非、6曲全曲聴いてみなきゃ。

そして、ヴェルディ、パガニーニの曲を下地とした3曲。

リストらしい華麗な作品。

「ラ・カンパネッラ」は、今までリストと疎遠だった私でもさすがに知っておりました。(笑)

この中では、第2番がヴァイオリンの鬼神パガニーニを感じさせてくれて特に好きかな。

「水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ」は、ピアノの妙技と宗教性の融合した、これはなかなかの名品ですね!

「巡礼の年」は、たぶん未聴ですが気になっていた曲集。

ここに収録の2曲は瑞々しい音楽。

全曲に期待が高まります。

リスト初心者の私には、知らない曲、馴染み薄い曲が殆どで、1曲1曲新たな発見があり楽しいです。

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クロンマー「交響曲ニ長調、ハ短調」バーメルト

2012-12-07 23:18:56 | Weblog
冬のボーナス支給日。

額が少ないのは分かっているから明細も見ておりません。

「冬の(時代の)ボーナス」でもありますので。(失笑)

マティアス・バーメルト指揮ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズ(CHANDOS盤)

以前、高名な天文学者(天王星の発見者!)にして、作曲家であったハーシェルの交響曲を聴きました。(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/cbf385323107b6591c82c70ea8115159)

このディスクと同じ「モーツァルトと同世代の作曲家」シリーズの5枚組を、先日タワレコのワゴンセールから発掘。

モーツァルトとハイドンという巨星の影に隠れてしまいがちですが、他にも素晴らしい作曲家が何人もいるはずの時代です。

フランツ・クロンマー(1759~1831)の名前は知っていましたが、聴くのは初めて。

ニ長調Op.40は、ベートーヴェンさえをも思わせる堂々たる開始。

その後も恰幅の良い音楽が続いて参ります。

生年は「モーツァルト(1756~1791)と同世代」ですが、没年は「ベートーヴェン(1770~1827)と同世代」であり、モーツァルトに近い要素とともにベートーヴェンへの近さをも感じます。

いや、むしろベートーヴェンの初期交響曲に近い気も致します。

後年のハ短調Op.102は、短調曲ということもあるのか、よりそう感じます。

ボヘミア出身の作曲家だけあって、バロック時代のゼレンカ以来の暖かい血の流れを感じる音楽は、なかなかに好みです。

クロンマーは、クラリネット協奏曲が比較的知られているよう。

より知名度の低い交響曲もこれだけ魅力ある曲ですから、そちらも是非聴いてみたいものです。

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リスト「ピアノ協奏曲第2番」アラウ、カンテッリ、「ハンガリー狂詩曲第15、2番」ホロヴィッツ、他

2012-12-05 22:44:33 | Weblog
職場の忘年会後もう一軒行って、ちょっと飲み過ぎか。

冷ますため、アイスクリームを食べて帰る途中。

【ピアノ協奏曲第2番】
クラウディオ・アラウ(ピアノ)グィド・カンテッリ指揮ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
【スペイン狂詩曲】
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
【ハンガリー狂詩曲第15番《ラコッツィ行進曲》、第2番】
ウラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)
(MEMBRAN盤)

ショパンもリストも、1番のピアノ・コンチェルトは少なくとも出だしのメロディくらいは思い浮かんでも、2番についてはどんな曲だったっけな?状態。

CDも持っていて、何回も聴いてはいるのですが…。

ピアノとオーケストラが一体になってスケールの大きな音楽を形作って行くところは、ブラームスの2番のコンチェルトとも似ていますね。

もっとも、向こうは交響曲の様相、こちらは交響詩という違いはありますが。

アラウのピアノは、大柄でありながら詩情にも富んで、リスト弾きの一角を占めるのが納得行く演奏。

カンテッリの伴奏も、推進力がありながらも歌心を大切にした演奏でまた素晴らしい。

ショパンはやはり1番ですが、リストに関してはこちら2番の方が充実した曲でしょうか。

それにしても、この激安BOXには、アルへンタ、シルヴェストリ、カンテッリといった往年の名指揮者で、比較的録音の少ない人の演奏が含まれているのは嬉しいところです。

「ハンガリー狂詩曲」は、先日聴いたもの(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/d55ce07a2f9f5015c6ce6a9c507ad40d?guid=ON)と同一音源でしょうか。

イベリア半島を起源とする哀愁に満ちた「ラ・フォリア」のメロディを基にするフォリア変奏曲と、スペイン舞曲ホタのリズムが愉しめる、バロック好き、スペイン音楽好きの私には堪らない曲ですね。

「ハンガリー狂詩曲」2曲は、ヴィルトゥオーソ、ホロヴィッツ節全開。

リストの演奏もかくやと思わせる豪快で痛快なもの。

このディスク、古い音源ながらも大変気持ち良く聴きました。

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リスト「交響詩《タッソー、悲劇と勝利》」シルヴェストリ、「ハンガリー幻想曲」アンダ、他

2012-12-04 23:23:11 | Weblog
下の方のCDには相当な荷重が掛かっていそう。

ベッドの脇などに乱雑にCDを積み上げたりしているのですが、BOXが潰れ掛かっているものが目に着きました。

週末に少し整理しないといけませんね。

昔は1枚1枚を貴重品のように丁寧に扱っていたものが、BOX物や中古品など安価に手に入ってしまうようになると扱いもぞんざいになって良くないですね。

【交響詩《タッソー、悲劇と勝利》】
コンスタンティン・シルヴェストリ指揮フィルハーモニア管弦楽団(1957年録音、ステレオ)
【ハンガリー幻想曲】
ゲザ・アンダ(ピアノ)、オットー・アッカーマン指揮フィルハーモニア管弦楽団(1955年録音、モノラル)
【詩的で宗教的な調べ~第7曲《葬送、1849年10月》】
ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)(1932年録音、モノラル)
(MEMBRAN盤)

「交響詩《タッソー、悲劇と勝利」は、初めて聴きましたが、後のワーグナーを思わせる劇的でスケールの大きい響き。

ピアノ曲が面白いと思い出したリストですが、オーケストラ曲も聴き応えのある作品が色々ありそうですね。

異形の奇才シルヴェストリの指揮は、一般的な演奏とどれほど違っているか、他と聴き比べてみないといけませんね。

「ハンガリー幻想曲」は、ピアノの妙技にオーケストラの厚手の響きが加わり、親しみ易い旋律もあって楽しい作品。

「ニヒルなロマンチシズム」と言ったら変な表現ですが、甘美であったり、濃厚なであったりなどのロマン派音楽の中で、リストのピアノ曲はどこか冷めたところがある気がしておりました。

そこが、今一つ馴染めないところであったような気が致します。

ところが、その辺こそがリストの面白さなのかな、と思い出しました。

「詩的で宗教的な調べ~第7曲《葬送、1849年10月》」の冒頭などもロマン派から近代を通り越して現代曲にも通じるクールな感覚が致します。

しかし、その後にロマン派らしい美しいメロディも。

妙技性に美しいメロディが絡むが、どこか醒めた感覚が通底しているのがリストなのかな。

いずれにしても、リストが益々面白くなって参りました。

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ストラヴィンスキー「イタリア組曲」、シマノフスキ「神話」他、神尾、グラドコフ

2012-12-03 22:32:20 | Weblog
歯をブリッジにしてある箇所があって、そこが2、3日前から疼きだしてヤバイ。

歯磨きした際、歯間ブラシできちんと手入れしなければならないのだけど、ちょっと怠った日が重なったせいか。

歯間ブラシでの手入れとともに、アルコール入りの口腔洗浄剤ですすぐようにしたけれど、その効果や如何に?(以前も、この手法で治したことあり)

アルコール度数の高いお酒を患部に暫く含ませから飲めば良いのかな?

明後日の忘年会時にでも試してみるか。

神尾真由子(ヴァイオリン)、ヴァディム・グラドコフ(ピアノ)(BMG盤)

先日、TSUTAYAで見付けた中古盤。「イタリア組曲」が入っていたので即購入。

1.ワックスマン「カルメン幻想曲」
2.チャイコフスキー「ワルツ・スケルツォ Op.34」
3.シマノフスキ「神話~ヴァイオリンとピアノのための3つの詩 Op.30」
4.チャイコフスキー「瞑想曲 Op.42-1」(「なつかしい土地の想い出」より第1曲)
5.ショーソン「詩曲 Op.25」
6.ストラヴィンスキー「イタリア組曲~ヴァイオリンとピアノのための」(ストラヴィンスキー&サミュエル・ドゥシュキン編曲)

フランツ・ワックスマン(1906~1967)は、ドイツ出身のユダヤ人でナチスの迫害を逃れアメリカに渡り、映画音楽の分野で活躍した人。

エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897~1957)を思わせる経歴ですね。

カルメンの有名なメロディをパラフレーズした作品で、サラサーテの曲がメジャーでしょうが、こちらも演奏会向きの華麗な音楽。

チャイコフスキーの2曲は、ロマンチックな美しい作品。編成が小さいせいか、甘ったる過ぎず苦手系チャイコフスキーでも楽しく聴けました。

シマノフスキ「神話」は、最近知った曲ですが(http://blog.goo.ne.jp/golf130/e/1b35b7874f27bc17bbf723996a12a3dc)、神秘的で幻想的な美しさに強く惹かれます。

有名なショーソン「詩曲」ですが、今までちゃんと聴いたことあったでしょうか?

まさに「ポエム」の名に相応しい詩情溢れる作品。

ストヴィンスキー「イタリア組曲」は、クラシックを聴き始めた頃、ラジオで知り、「春の祭典」とは全く違う明快で古典的な様式に驚き大変気に入った曲。

ディスクを欲しいと思いながらもずっと先送りになっておりました。

思いがけない所で、やっと入手。

「プルチネルラ」からの編曲であることも、ペルゴレージなどのイタリア・バロックの作品の編曲であることを知ったのも近年。

イタリア・バロックらしい明るく親しみ易いメロディで、改めて好きになりました。

そもそも、「プルチネルラ」のディスクも持っていないので是非欲しいですね。

当ディスクは、2007年のチャイコフスキー国際コンクールの覇者、神尾真由子さんのデビュー盤。

技巧的な曲もありますが、大向こうを唸らせるというより、繊細で美しいヴァイオリンです。

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