golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ハッセ「カンタータ第1 集」ブスカ

2009-03-21 23:21:20 | Weblog
辛いですけど大丈夫ですか?

大丈夫です。

激辛食を注文する時、よく交わされる問答です。いつも躊躇なく大丈夫と回答しております。

苦い(にがい)ですけど大丈夫ですか?

ちょっと怯みましたね~。

今日は横浜中華街に行きましたが、中国茶のお店でお茶した際、健康に良さそうなことが書いてあったので「苦丁茶(くていちゃ、くちょうちゃ)」というのを頼んでみました。

茶葉を入れたガラス容器(写真手前)にお湯が注がれ、しばらく置いてもそれほど色付いて参りません。

私の経験則として、「お茶の味の濃さは色の濃さに比例する」という「チャーアジイロの法則」がありましたが、脆くもその理論は崩壊致しました。

ニゲ~~~ェ!

かなり強烈でしたね。

でも身体に良いということを信じて飲み干し、更にお湯を追加して、ポット2杯分ほど(我慢して)飲んでしまいました。

その店で、「苦丁茶」の茶葉も買おうかと迷ったのですが、見ていたらまた口の中に苦味が戻って来て、花粉症に利くという別のお茶に致しました。

Lia Serafini(ソプラノ)、Gabriella Martellacci(コントラルト)、ピエトロ・ブスカ指揮アカデミア・デル・リチェルカーレ(BRILLIANT CLASSICS盤)

ヨハン・アドルフ・ハッセ(1699~1783)はドイツの人。音楽史の正式な位置付けは識りませんが、バロック後期から前古典派に位置する作曲家。

以前、FM放送でオペラを聴いて以来気になっていた作曲家です。

BRILLIANT CLASSICSから、カンタータ集の第1集という新譜が出ましたので買ってみました。

複数楽章から成るカンタータ、単一楽章のアリアとともに、器楽によるソナタが収録されています。

1.Come l'ape di fiore
(ソプラノ、2つのヴァイオリンと通奏低音の為のアリア)
伸びやかで弾むリズムのヴァイオリンに先導されソプラノが爽やかで華やかな歌を歌い出すとハッセの世界に引き込まれて行きます。ドイツの作曲家ですが、イタリアバロックの様な明快さです。

2.Il nome
(コントラルト、フルートと通奏低音の為のカンタータ)
1曲目より声域が低くなり、伴奏楽器も変わりますが、爽快さは共通のものがあります。

3.2つのフルートと通奏低音の為のソナタOp.3-2
2つのフルートとなっていますが、リコーダーですね。2本のリコーダーの掛け合いが心地良い楽曲。

4.Chieggio ai gigli ed alle rose
(ソプラノと通奏低音の為のカンタータ)
繰り返される印象的な低弦の伴奏音型に載って、ソプラノが伸びやかに歌います。憂いを秘めたレスタティーヴォの後、ソプラノの透明なアリア。

5.2つのフルートと通奏低音の為のソナタOp.3-3
2つのフルートの織り成す爽やかな音の綾が楽しめます。バロックと古典派の中間体と言いましょうか、バロックとは違った新しさも感じる音楽です。

6.E` ver,mia Fille,e` vero
(コントラルト、2つのヴァイオリン、ヴィオラと通奏低音の為のカンタータ)
レスタティーヴォ、アリア、レスタティーヴォ、アリアの4つの楽章から成る13分ほどの短い曲ですが、ハッセのオペラのエキスを聴く気がして、なかなかに楽しめます。憂いを含んだ冒頭のレスタティーヴォ、伸びやかな第2曲、深い情感を感じさせる第3曲のレスタティーヴォ、4曲目の青空に突き抜ける様な爽快なアリア、と変化のある音楽を楽しめます。

7.Muta e` l'imago dell'idolo amato 
(ソプラノ、2つのヴァイオリンと通奏低音の為のアリア)
これもソプラノの明るく優しく澄んだ歌を楽しめる素敵なアリアです。ライナーノーツでは記載が漏れていますが伴奏にフルートも入って、CDの最後の曲に華を添えています。

お茶は苦かったけれど、音楽は苦みなど全く無い爽やかなもの。バロックやハイドンなどの声楽曲のお好きな方にお薦めです。

演奏もクセの無い澄んだ美声と小編成のオリジナル楽器演奏で好感度大。

第2集以降が大変楽しみです。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
指揮者は美男か?それとも… (ことねっち)
2009-03-22 02:15:58
指揮者のブスカさん、イケメンだといいんですが、ブオトコだったらがっかりですよ…
私の地元には、「毒島」と書いて「ぶすじま」という苗字の人もいることですし…

作曲家のハッセさん、作曲の前に発声練習でもするのでしょうか?
ハッセ八世という方がいたとすれば、どんな人柄で、どんな歌声が発せられるのでしょう。
返信する
オリビア・ハッセー (golf130)
2009-03-22 16:33:08
ことねっちさん
コメント有難うございます。
ブスカさん、残念ながら写真載ってないので顔がわかりましぇ~ん。
オリビア・ハッセーという往年の名女優がいますが、初めて名前を聞いた時、オリビア八世だとばかり思っていました。
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問題ハッセー (ことねっち)
2009-03-22 19:11:49
クラシックのCDって、曲によっては指揮者がタクトを振ってるジャケット写真だったりするのですが、「カンタータ第1集」とは、どんなジャケットですか?
ウィキペディアだったら、ハッセの肖像画が載ってそう…
返信する
ジャケット (golf130)
2009-03-22 22:11:02
ことねっちさん
コメント有難うございます。
ジャケットは風景画ですね。
ウキペディアなどにハッセの顔は載っていますのでご覧になってみてください。残念ながら発声はどこででも聞けませんが。
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ギリギリ2枚目ですか? (ことねっち)
2009-03-23 00:30:15
ウィキペディアで、ハッセについて調べました。
肖像画で見る限り、中肉中背とか思えないので、当時の民衆からすればイケメンだったのかも…

そういえば、3月25日はハッセの誕生日で、1999年には生誕300年記念イベントがあったのかも !!
(ベートーヴェンの命日はその翌日…)
あの当時、私はクラシック音楽から遠ざかっていて、検定試験の勉強と地名ネタのダジャレ集の執筆(と、かなりマニアックな漫画のネーム[下絵]描き)に忙しかったのか?気付きませんでした。
「ハッセのCDの価格が、8000円じゃ高いよ~!!」ってか?
私が生まれた1983年が、ハッセの没後200年だったなんて気付きませんでした。
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ハッセの記念年 (golf130)
2009-03-23 07:17:18
ことねっちさん
コメント有難うございます。
ハッセの没後200年は少なくとも日本ではイベント等何もなかったかと思います。
そうですか、3月25日が誕生日ですか。この日も特にハッセ特集の様なイベントは無いのでしょうね…。
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