golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

パーセル「ひとときの音楽」他

2008-06-22 23:46:50 | Weblog
ラフマニノフの鐘の音
諸業無常の響きあり

ピアノ鍵盤の色
盛者必衰の理をあらわす

驕れるリュートも久しからず
ただ「夏の夜の夢」のごとし

<現代語訳>
ラフマニノフはピアノ曲の端々に鐘(から受けた啓示)を持ち込んだ。
これは諸業無常の響きに聞こえる。

ピアノ鍵盤の白黒、これはオセロの象徴。
優勢だと思っていたのが、一手でひっくり返ってしまうのが世の常である。
ピアノは白鍵の方が多いが、これは勝利の象徴。

リュートは楽器の女王の地位にいたが、鍵盤楽器にその地位を奪われ滅亡した。

パーセルに「妖精の女王」という作品があるが、これは「夏の夜の夢」と同じ戯曲に基づく作品である。
「妖精の女王」という題名も、リュートの「楽器の女王」の地位が儚いものであることを暗示しているかのようである。

(ちなみに、この物語は「リュート法師」により、語り継がれている)

クリストフ・ゲンツ(テノール)ミハエル・フライムス(リュート、テオルボ)(BERLIN Classics盤)

今日は車の運転中、久しぶりに、パーセル(1659~1695)やモーリー(1575~1602)、ダウランド(1563~1626)らのリュート歌曲のCDを聴きました。

弟ゲンツの美声にリュート伴奏がつつましやかに寄り添う魅力的な歌の数々。

鍵盤楽器の台頭により、歌曲の伴奏の座も負われたリュートは、落人がスペインに逃れ、その後、ポピュラー音楽の伴奏楽器として御家再興を果たしたそうである。(いつもながら怪しい話)

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