golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ブラームス「クラリネット五重奏曲」ベルリン・ゾリステン

2008-06-24 08:13:55 | Weblog
共鳴とか共振という現象があるけれど、音楽を聴いて感動なり感興が起こるということは、心身のどこかにその現象が発生している状態だと思う。

共振は心のどこかに起こることが多いだろうが、身体のこともあるだろう。

末梢神経や皮膚で聴いている感じのこともある。

曲なり演奏なり、或いはその日の状態や環境なりで、共振が発生する場所も異なるし、またそれが発生しない場合には「どうもピンと来ない」として、受容されないのだろう。

ベルリン・ゾリステン(ライスター(クラリネット)他)(WARNER CLASSICS盤)

「130人のgolf130」と言う程でもないが、自分の中にもいくつかの人格が住んでいるように思う。

まあ、「しょうもないアホオヤジ」が主たる住人だし、「アバウトなパッパラパー」なんかも幅を利かせているが、「神経質な小心者」も住んでいる。

今では少数民族となってしまったが、「真面目誠実族」もいる。

ホントか?

うん、たぶんいる。

いや、いる。

ブラームスの幾つかの曲に、彼らは強く共振するので、その存在が確認出来るのである。

昔馴染みの、このブラームス晩年の名作もその一つ。

クラリネットの伸びやかだが深い音色が、枯淡の境地を描く。

酸いも甘いも分別付いた大人の曲。

歳を経れば、皆、この曲のような達観した心境になるものだと、クラシックを聴き始めた少年の頃思っていた。

余談だが、当時、関西人は皆、陽気でしゃべり好きだとも信じていた。

歳を経てもそうならない人がいたり、関西人でも無口な人がいることを知ったのは、だいぶ後年のことである。

自分はこの曲のような「渋カッコいい」老人には絶対になれないが、たまにはブラームスを聴いて、自分の中の「真面目誠実族」に共振を送ろう、と思った今朝でした。

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