golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

モソロフ「ピアノ・ソナタ第2,5番、2つのノクターン」ヘンク

2010-08-28 23:02:20 | Weblog
今日は、防災設備の点検で、自宅の全室に検査員の方が入るので(休日にしては)朝早く起きて片付け。

溜まっていた新聞雑誌を出したり、部屋の片付け、掃除を妻と娘で分担して実施。

何とか、昼前の予定時刻迄には取り敢えず終えました。

びっしょり汗掻いて、シャワーを浴びて昼食を摂ったら疲労で爆睡。

しかし、家の中も少しスッキリして心地良い疲れではありました。

但し、今回自分の部屋迄は手付かず。また今度片付け&掃除しなきゃ。

ヘルベルト・ヘンク(ピアノ)(ECM盤)

ずっと誤解していて、また、是非聴いてみたいと思っていたアレクサンドル・モソロフ(1900~1973)。

今日、図書館でこのディスクを見付け借りて参りました。

モソロフ「鉄工場」の名を知ったのは、クラシックを聴き始めた中学生の頃だったでしょうか。

何かで読んで、この作曲家と代表作の名前を知ったのですが、その文章に問題があったのか、私の読解力に問題があったのか(たぶん後者)、「社会主義リアリズムに忠実なだけの詰まらん作曲家」と思い込んでしまったのですね。

それはとんでもない誤解だったと、今日このCDを聴いて分かりました。

「社会主義リアリズムに忠実なだけの詰まらん作曲家」だとしても、「鉄工場」のダイナミズムは是非聴いてみたいとかねがね思っておりました。

ところが、大いなる誤解は、モソロフが社会主義リアリズムの模範生などでは無く、ロシア・アヴァンギャルドの旗手であったこと。

ロシア革命に参加したり、レーニンに知己を得たりしていたが、やがてプロレタリア音楽同盟の攻撃の的となり、そして遂に1937年には「反ソビエトのプロパガンダ」を理由に逮捕。過酷な運河建設現場で8年間強制労働に就かされたとのこと。

社会主義リアリズムとは相容れ無い、初期作品の急進的な作風が災いしたのでしょうか?「スターリン賛歌」まで作曲したというのに…。

・ピアノ・ソナタ第2番 ロ短調 op.4(1923~24年)
・2つのノクターン op.15(1925/26年)
・ピアノ・ソナタ第5番 ニ短調 op.12(1925年)

暴力的なほどのダイナミズムを感じさせる作品で、ロシア・ロマン派の感傷などとは程遠い音楽。

ノクターンでさえ、優美、甘美、哀愁といった要素は皆無。

無機的、機械的に鋼鉄の様な強靭な音楽が進行して行きます。

なかなかイイです。

「鉄工場」も是非聴いてみなきゃ。

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