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週刊ダイヤモンド「金融商品の罠」!

2007-06-15 07:14:25 | Weblog

 まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。「5月末に、中国国内の株式が大幅に下落しましたが、2月末のように「中国発の世界同時株安」は起こると思う?」では・・・


 1位:起こらない 44%
 2位:起こる 26%
  〃:少し起こる 26%
 4位:分からない 2%


となりました。「起こらない」が44%ですが、「起こる」と「少し起こる」を足すと52%となり、結果としては「起こる」派の方が多いですね。実際、この2週間で中国株は何回か上がったり下がったりを繰り返しましたので、余計、票が割れたのでしょう。


 中国本土の株式についてあまり詳しくは知りませんが、ある分野では日本の会社と比べて商品力やブランド力が遥かに劣る中国の会社の方が時価総額が大きいという話も聞きますし、また同じ会社の株式なのに株式市場が発達している香港市場より、中国人しか投資できない上海市場の株式の方が高くなっている、というねじれ現象も聞きます。総じて、上海などの中国本土の株式市場が、相当過熱しているというのは間違いないでしょう。


 ちなみに上海と香港の株式相場の推移を90ヵ月=7年半で比較してみましょう。


・上海市場(90ヵ月)



・香港市場(90ヵ月)



 はい、上海市場はバブル決定(笑)。もう垂直なくらいに上昇していますね。この角度で持続するのは誰が見ても不可能です。そのうち、崩れるのでしょう。ただ、いつ崩れるかは誰にもわかりません。みんなが「そろそろヤバイかも」と思い始めて頂点に達したときに一気に崩れるのか、それとも何らかの政府からの規制や引き締めをキッカケにして崩れるのか、はたまたライブドアのような経済事件がおきて崩れるのか、そのシナリオは予想不可能ですが、ただバブルで膨らんだ株価が軟着陸することほど難しいものはありません。


 やはり一気に、つまり相当荒っぽく崩れるような気がします。・・・気がするだけですけれど(笑)。


 また、その下落が世界全体の株式相場に影響するかどうかと聞かれるとなかなか返事が難しいですね。理論的にはほとんど影響ありません。上海市場などの中国本土の株式市場は、世界全体の株式市場の中ではごくごくわずかなシェアしかありませんし、中国本土の株式市場は中国の人しか買えないためです。


 ただ実際には、「・・・中国本土の株式市場の下落をキッカケに・・・」というフレーズを目にすることが多くなりました。結構、影響を受けているということですね。恐らく心理面で


 果たして、中国発の世界同時株安が再度起こるのかどうか。要チェックです。チェックしたところで、どうしようもないと言えばどうしようもないかもしれませんが(苦笑)。まだの方はぜひ投票をお願いします。6月30日まで。


〔投票〕http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=273


〔前回のコラム〕http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=181



 さて今回は、週間ダイヤモンドの記事について。


            --- Ginkou ---


特 集 : 金融商品の罠



 金融商品は他の商品と異なり、つくり手も売り手もあまりに不誠実なのではないか? そこで本特集は、投資信託を中心に仕組み預金・債券、貯蓄性保険など金融商品のコストを分析し、また販売の実情を明らかにする。


            --- Ginkou ---


 経済誌の中では有名な週刊ダイヤモンド。↑のような特集を組んでいましたので、迷いながらも買ってみることにしました。週刊の経済誌と言えば、ダイヤモンドのほかに「東洋経済」とか「日経ビジネス」があります。ビジネスマンを自負していた(?)筆者も一時期、この3誌を購入していた時もありましたが、正直、一番つまらなかったのがダイヤモンドですね(スミマセン)。


 何がつまらないかと言うと、当時、この雑誌の売りは独自基準による「ランキング」だったと思います。「いい○○、悪い○○」とか「危ない○○」とか。企業の実力を赤裸々に明るみに出すという意味ではランキングも悪くないのですが、独自基準でやっているためか、イマイチ説得力がないというか頭に残らないんですよね。しかもランキングを発表して「はい、おしまい」という感じがして、「で、どうすればいいと言いたいわけ?」と、結論がないというか中途半端な構成になっているように感じていました。


 要は問題提起してオシマイ、あとは読者のみなさん勝手に考えて、という感じになっている気がしたんですね。


 そんなわけであまり週刊ダイヤモンドについてはいい印象がなく、この特集もそんな感じになるのかなぁ、と予想できたので迷ったわけです。でも結局購入したので売上に貢献してしまいましたが(笑)。


 内容はと言うと期待値があまり高いわけではなかったのですが、まずまず面白かったです。特に実際に銀行に行って説明を受けた結果を報告している記事があり、実際の銀行名を公表してその説明の不備を辛らつに皮肉っているあたりは笑えます。ただ一方で、冷静に金融商品のメリット・デメリットを比較するというよりは、どちらかと言うとデメリットをあげつらっている内容になっていて、単に「不安・不満を煽るだけ」という内容になっているのは残念でした。


 では具体的に投信に関して、どのような批判が掲載されているのかピックアップしてみましょう。


1.毎月分配型などの投信が売れているが、通常の1年に1回分配するような投資信託と比べると早く課税される分だけ明らかに損である。


2.手数料が高い。特に販売手数料ではなく、毎年取られる信託報酬が問題で、概ね1.5%くらいが相場となっていてかなり高い。


3.手数料の高いバランス型ファンドを買わなくても、手数料の安いインデックスファンドを自分で組み合わせれば、コストの比較的安い「オリジナル」バランス型ファンドが出来上がる。


4.外国投信やリスク軽減型投信は手数料がさらに高いので要注意。


批判自体は、どれも正しい指摘ではあります、ウン。


 次に、中上級者向けに提案がなされています。


1.国内株式については、自分で業種を分けた複数の銘柄を分散投資することで、「オリジナル」ファンドができる。


2.国内債券については、コストがほぼ0の個人向け国債を買えばいい。


3.外国株式については、投信を買うより上場型投信であるETFを購入した方がいい。


4.外国債券については、手数料の安いインデックス型投信を買う方がいい。


こちらはどうでしょうね。2、4は正しいと思います。1は、実際には難しいでしょう。3については正しいですが、そもそも購入できる外国株式のETFがほとんどないので「時期尚早」、というところでしょうか。でも筆者も気になっていて、外国株のETFですすんでいる楽手証券の口座を開けようか悩んでいるところです(笑)。業務改善命令か何か出ていましたけれど・・・。


 というわけで総じて記事の内容自体は正しいのですが、やはり筆者の不満は最初に書いた通り、


冷静に金融商品のメリット・デメリットを比較するというよりは、どちらかと言うとデメリットをあげつらっている内容になっていて、単に「不安・不満を煽るだけ」という内容になっている


という点ですね。投資信託という商品自体は、正直すばらしい仕組みの商品だと思っています。個人が1万円から簡単にプロ並の運用ができるわけで、こんな商品は金融だけでなく、他のどんな工業商品を見渡しても、そうそうお目にかかれません。だからこそ筆者は、少々の手数料は納得して投資信託を利用しています。


 日本にはまだまだ投資や運用について、何もせず、何もご存知ない方がたくさんいます。まずは「投資の世界に足を踏み入れること」が何より大事だと思うんですよね。日本の成長だけを信じていればいいだけの時代は終わってしまったわけです。手数料などの細かなことはその次でいいんじゃないですかねー?(笑)


 というわけで今回のアンケートでは、ズバリ、投資信託はいい商品だと思う?悪い商品だと思う?でいきましょう。7月14日まで。



■「手数料が高い」などの批判もありますが、あなたは投資信託はいい商品だと思う?悪い商品だと思う?(7月14日まで)■
http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=276


 



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