このコラムは筆者の実際の資産運用の推移です。2006年4月から始めた想定ですので、8年3ヶ月目となります。実際はもっと前からやっていますが、この時期に運用を始めた資金があるのでその推移をご案内しています。筆者の失敗や成功から、何か運用のヒントを感じてもらえれば幸いです。
なお、前号をご覧になっている方は間を飛ばして<4.運用実績>からご覧ください。また、最新号をご覧になりたい方は(本サイトの)メインメニューの「実況中継!資産運用」をクリックしてください。
■前号:http://www.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=823
<1.運用方針>
1.毎日、資産運用するヒマはないし、かけた時間だけの「あがり」は期待できないので、見直しは月1回のみとします。
2.投資対象は分散したいので、投資信託を中心とします。
3.目標利回りは年5%。割合、低めです(笑)。リスクは積極的に取りますが、安全性も重視します。
4.投資方針としては、「逆張り=下がったら買い」を目指していましたが、今や全額投資状態になっていますのでポートフォリオ重視になりました。どちらかというと「上がったら売り」ですかね。
5.投資比率は、リスクが低めの債券を少なくとも1/4くらいは維持しようと思います。
<2.計算方法>
1.筆者の実際の運用結果に基づき利回りを算出しますが、あまり元本が少ないのも迫力がありませんし、あまり元本が多いのも真実味がない、ということで元本を大体500万円くらいに換算して計算します。したがって目標利回り年5%ですから年間25万円くらいの利益を目指すことになります。
2.2006年4月からスタートしたことにします。
3.手数料なども加味します。したがって、運用開始時はいきなりマイナス3%など、手数料分だけマイナスから始まります。
4.計算が面倒なので、お給料などの追加資金は含めません。
<3.現在の運用割合>
概ね全額投資=フルインベストメントに到達しています。今後はタイミングを見計らって売却しながらバランスを維持していきたいと思います。
商品別の投資方針ですが、ある程度の安全性を確保する観点から上記の通り債券ものは一定の割合を維持しようと考えています。
株ものについては、日本株は高配当株と新興市場株に投資しています。日本株についてはそれほど強気ではないものの、長期的には日本債券よりはましなパフォーマンスを期待できることから、現状15%くらいのシェアで保有しています。
海外株は中国(香港)、アジア、ロシア・東欧などの新興国を中心に投資してきたことに加え、投資の機会を逸してきたインドとブラジルも追加してみました。金額はわずかですけれど。現状、新興国は20%くらいです。
また海外株の方でも高配当株に投資しています。新興国に偏っているポートフォリオを調整するのが狙いです。
それ以外には、REIT(不動産投信)にも10%くらい投資しています。インフレに強い資産のはず、です。
<4.運用実績>
まずは運用実績の前月との比較です。今月は前月比プラス20万円と大きく上昇しました!かなりの上昇幅ですね。ありがたや、ありがたや。
個別の資産を見てもどれも仲良く上昇しています。資産運用の基本として「分散」「分散」と言われているわけですが、今月のような結果を見ると各資産が連動していて分散効果って本当にあるのかな?と思ってしまいますね。
これについては専門家でも意見が分かれるところではないかと思います。少なくとも個別性の強いリスクは相応に抑えられるのではないかと思いますが。
さて今月、世界的に運用が好調だった理由としては、これまで株価の重しとなってきたさまざまな懸念が後退したということですね。中でも大きかった懸念は「ウクライナ問題」と「アメリカの金利上昇」かと思います。
前者についてはみなさんよくご存知のように、ロシアがウクライナの領土であったクリミア半島を併合してしまった問題ですが、その後、クリミア半島で目立った混乱や反対運動もなく、かつロシアが新たな領土拡大には否定的ということもあって徐々に落ち着いてきました。
クリミア併合の是非はともかくとして、次善の流れと言えそうです。
次に後者についてはアメリカの景気回復を背景に、中央銀行であるFRBが金融緩和の縮小を決めたのは昨年12月ですが、それを前後してアメリカの金利は大きく上昇してきました。金融緩和=金利低下ですが、その反対の金融緩和縮小は金利が上昇する効果があるわけですね。
何となく「金利が上昇するなら結構じゃないか」と「預金者目線」で感じてしまいますが、実際には金利が上昇すると企業の金利負担が大きくなり、最終利益が減ることから、株価が下がってしまう影響があります。
加えてアメリカ経済は世界最大ですから、その動きは世界の株式市場に影響します。具体的にはアメリカの金利が上昇すると世界中の投資マネーがアメリカに返っていくことから、特にそうした投資マネーが流れ込んでいた新興国の株価に下落圧力がかかると考えられているわけですが、ではアメリカの金利がどうなっているかと言うとこうです。
■アメリカの長期金利(グラフ期間:1年)
年末年始には一時3%を超えていたアメリカの国債利回りですが、足元では2.6%前後で落ち着いていますね。そうしたこともあって新興国の株価は堅調に推移しています。
■新興国の株価(1年)
さらに何度もご案内しているようにヨーロッパではついに「マイナス金利政策」が発動されました。これは金融機関がヨーロッパの中央銀行に資金を預ける場合に利息をもらえるどころか、逆に利息を取られてしまうという政策で、つまりは「中央銀行にお金を預けておくのではなく投資や融資にまわせ!」という強いメッセージなわけですが、これも金融緩和の1つですので金利の低下圧力となってきます。
実際、ヨーロッパ経済の中心であるドイツの金利はこのようになっています。
■ドイツの長期金利(グラフ期間:1年)
昨年9月には2%を超えていた金利が足元では1.35%まで低下していますね。はっきりとした右肩下がりです。
このような金利低下の動きが今月の世界的な株価上昇の原動力の1つとなったことは間違いなさそうです。
とは言いつつ金利の低下がいつまでも続くわけではありませんし、むしろ景気が拡大し、中長期的に金融緩和が縮小していく中では、金利が上昇すると考えた方が自然ですね。
さらなる株価上昇が実現するためには金融政策が株価を左右する「金融相場」から、企業の収益にフォーカスした「収益相場」に移行するのがカギと言えそうです。より健全な形で株価上昇が持続することを期待したいと思います。
通算成績としては、すでに黒字転換していた海外債券/先進国、海外債券/新興国、海外株式/高配当株、中国株、海外株式/アジア、海外株式/インドの6つに加え、今月は国内REITと国内株式/高配当株の2つが黒字となりました!すばらしい・・・。
これで全12資産のうち、8資産が黒字転化したことになります。ただ残る赤字資産はブラジル株式を除けば赤字額がかなり残っておりますね。全資産が黒字となるのはまだ相当先と言えそうです。
全体の通算成績の推移ですが、今月は大きく黒字だったこともあり無事に黒字幅が拡大しています。この勢いが持続することを期待したいと思います。
目標としては毎年25万円の利益ということなので、10年目となる来年4月での目標は「225万円の黒字」ということになります。道のりは、はるか遠いですが・・・。
<5.今月の追加投資/売却>
今月は追加も売却もありませんが、当面は購入というよりは売却のタイミングを探っていくことになりそうです。
<6.他ファンドとの比較>
筆者の運用スタイルはハイリスク・ハイリターンというよりはミドルリスク・ミドルリターンですので、以下2つのファンドと比較しています。
・3分法ファンド(内外の株式・不動産・債券に分散して投資)
・グローバル・ソブリン・オープン(先進国の債券に投資)
そうするとこんな感じですね。3分法ファンドが緑、グロソブがピンクです。
今月は運用結果が良好だったこともあり、当サイトのポートフォリオが見事に(?)、1位に返り咲いております。このまま1位が維持されることを期待しておきます。
では次回も来月のこの頃に更新予定です。黒字拡大にご期待ください。
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<1.運用方針>
1.毎日、資産運用するヒマはないし、かけた時間だけの「あがり」は期待できないので、見直しは月1回のみとします。
2.投資対象は分散したいので、投資信託を中心とします。
3.目標利回りは年5%。割合、低めです(笑)。リスクは積極的に取りますが、安全性も重視します。
4.投資方針としては、「逆張り=下がったら買い」を目指していましたが、今や全額投資状態になっていますのでポートフォリオ重視になりました。どちらかというと「上がったら売り」ですかね。
5.投資比率は、リスクが低めの債券を少なくとも1/4くらいは維持しようと思います。
<2.計算方法>
1.筆者の実際の運用結果に基づき利回りを算出しますが、あまり元本が少ないのも迫力がありませんし、あまり元本が多いのも真実味がない、ということで元本を大体500万円くらいに換算して計算します。したがって目標利回り年5%ですから年間25万円くらいの利益を目指すことになります。
2.2006年4月からスタートしたことにします。
3.手数料なども加味します。したがって、運用開始時はいきなりマイナス3%など、手数料分だけマイナスから始まります。
4.計算が面倒なので、お給料などの追加資金は含めません。
<3.現在の運用割合>
概ね全額投資=フルインベストメントに到達しています。今後はタイミングを見計らって売却しながらバランスを維持していきたいと思います。
商品別の投資方針ですが、ある程度の安全性を確保する観点から上記の通り債券ものは一定の割合を維持しようと考えています。
株ものについては、日本株は高配当株と新興市場株に投資しています。日本株についてはそれほど強気ではないものの、長期的には日本債券よりはましなパフォーマンスを期待できることから、現状15%くらいのシェアで保有しています。
海外株は中国(香港)、アジア、ロシア・東欧などの新興国を中心に投資してきたことに加え、投資の機会を逸してきたインドとブラジルも追加してみました。金額はわずかですけれど。現状、新興国は20%くらいです。
また海外株の方でも高配当株に投資しています。新興国に偏っているポートフォリオを調整するのが狙いです。
それ以外には、REIT(不動産投信)にも10%くらい投資しています。インフレに強い資産のはず、です。
<4.運用実績>
まずは運用実績の前月との比較です。今月は前月比プラス20万円と大きく上昇しました!かなりの上昇幅ですね。ありがたや、ありがたや。
個別の資産を見てもどれも仲良く上昇しています。資産運用の基本として「分散」「分散」と言われているわけですが、今月のような結果を見ると各資産が連動していて分散効果って本当にあるのかな?と思ってしまいますね。
これについては専門家でも意見が分かれるところではないかと思います。少なくとも個別性の強いリスクは相応に抑えられるのではないかと思いますが。
さて今月、世界的に運用が好調だった理由としては、これまで株価の重しとなってきたさまざまな懸念が後退したということですね。中でも大きかった懸念は「ウクライナ問題」と「アメリカの金利上昇」かと思います。
前者についてはみなさんよくご存知のように、ロシアがウクライナの領土であったクリミア半島を併合してしまった問題ですが、その後、クリミア半島で目立った混乱や反対運動もなく、かつロシアが新たな領土拡大には否定的ということもあって徐々に落ち着いてきました。
クリミア併合の是非はともかくとして、次善の流れと言えそうです。
次に後者についてはアメリカの景気回復を背景に、中央銀行であるFRBが金融緩和の縮小を決めたのは昨年12月ですが、それを前後してアメリカの金利は大きく上昇してきました。金融緩和=金利低下ですが、その反対の金融緩和縮小は金利が上昇する効果があるわけですね。
何となく「金利が上昇するなら結構じゃないか」と「預金者目線」で感じてしまいますが、実際には金利が上昇すると企業の金利負担が大きくなり、最終利益が減ることから、株価が下がってしまう影響があります。
加えてアメリカ経済は世界最大ですから、その動きは世界の株式市場に影響します。具体的にはアメリカの金利が上昇すると世界中の投資マネーがアメリカに返っていくことから、特にそうした投資マネーが流れ込んでいた新興国の株価に下落圧力がかかると考えられているわけですが、ではアメリカの金利がどうなっているかと言うとこうです。
■アメリカの長期金利(グラフ期間:1年)
年末年始には一時3%を超えていたアメリカの国債利回りですが、足元では2.6%前後で落ち着いていますね。そうしたこともあって新興国の株価は堅調に推移しています。
■新興国の株価(1年)
さらに何度もご案内しているようにヨーロッパではついに「マイナス金利政策」が発動されました。これは金融機関がヨーロッパの中央銀行に資金を預ける場合に利息をもらえるどころか、逆に利息を取られてしまうという政策で、つまりは「中央銀行にお金を預けておくのではなく投資や融資にまわせ!」という強いメッセージなわけですが、これも金融緩和の1つですので金利の低下圧力となってきます。
実際、ヨーロッパ経済の中心であるドイツの金利はこのようになっています。
■ドイツの長期金利(グラフ期間:1年)
昨年9月には2%を超えていた金利が足元では1.35%まで低下していますね。はっきりとした右肩下がりです。
このような金利低下の動きが今月の世界的な株価上昇の原動力の1つとなったことは間違いなさそうです。
とは言いつつ金利の低下がいつまでも続くわけではありませんし、むしろ景気が拡大し、中長期的に金融緩和が縮小していく中では、金利が上昇すると考えた方が自然ですね。
さらなる株価上昇が実現するためには金融政策が株価を左右する「金融相場」から、企業の収益にフォーカスした「収益相場」に移行するのがカギと言えそうです。より健全な形で株価上昇が持続することを期待したいと思います。
通算成績としては、すでに黒字転換していた海外債券/先進国、海外債券/新興国、海外株式/高配当株、中国株、海外株式/アジア、海外株式/インドの6つに加え、今月は国内REITと国内株式/高配当株の2つが黒字となりました!すばらしい・・・。
これで全12資産のうち、8資産が黒字転化したことになります。ただ残る赤字資産はブラジル株式を除けば赤字額がかなり残っておりますね。全資産が黒字となるのはまだ相当先と言えそうです。
全体の通算成績の推移ですが、今月は大きく黒字だったこともあり無事に黒字幅が拡大しています。この勢いが持続することを期待したいと思います。
目標としては毎年25万円の利益ということなので、10年目となる来年4月での目標は「225万円の黒字」ということになります。道のりは、はるか遠いですが・・・。
<5.今月の追加投資/売却>
今月は追加も売却もありませんが、当面は購入というよりは売却のタイミングを探っていくことになりそうです。
<6.他ファンドとの比較>
筆者の運用スタイルはハイリスク・ハイリターンというよりはミドルリスク・ミドルリターンですので、以下2つのファンドと比較しています。
・3分法ファンド(内外の株式・不動産・債券に分散して投資)
・グローバル・ソブリン・オープン(先進国の債券に投資)
そうするとこんな感じですね。3分法ファンドが緑、グロソブがピンクです。
今月は運用結果が良好だったこともあり、当サイトのポートフォリオが見事に(?)、1位に返り咲いております。このまま1位が維持されることを期待しておきます。
では次回も来月のこの頃に更新予定です。黒字拡大にご期待ください。
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