前回の「キャンペーンを斬る」では、マネックス証券の個人向けマネックス債を取り上げました。基本的には普通の社債です。債券なので、保有期間中は時価が変動したりしますが、満期まで持てば利息と元本が返ってきますので、ある意味、「定期預金」的な商品です。
定期預金と何が違うかと言うと、当たり前ですが、預金保険は守ってくれません。預金なら、銀行が潰れようが何しようが、1,000万円までは必ず守ってくれますが、社債の場合はそうはいきません。とまぁ、いきなり潰れたときの話になってしまいましたが(笑)、金利条件としては以下の通りです。
3ヵ月・・・1%(3ヵ月分なので、実質的には3ヵ月÷12ヵ月で0.25%)
結構な金利ですね。ちなみに他の銀行の3ヵ月ものの金利は以下のようになっています。
・ソニー銀行(100万円以上)・・・0.632%
・ジャパンネット銀行(100万円以上)・・・0.69%
・イーバンク銀行(100万円以上)・・・0.65%
他の銀行と比べると遥かにいい金利ですね。そもそもマネックス証券自体は儲かっていますから、3ヵ月でいきなりつぶれる可能性は限りなく0に近いと思います。その点からもオトクなのではないですかね。
さて気になる投票結果ですが、5つ★満点で、「3.9」!かなり高い評価ですね。金利だけでなく「3ヵ月」という短さが、金利の様子見をしている人には、また丁度いい具合なのかもしれません。
しかしマネックス証券は、他のネット証券の手数料競争とは一線を画してがんばっていますね。投票がまだの方は、投票をお願いします。10月15日まで。
投票:http://www.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=302
前回のコラム:http://www.ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=204
さて今回は新生銀行の新生・フラトンVPICファンドを取り上げたいと思います。
新聞を読むと、連日、サブプライム問題が大変、大変という記事が出ています。日経新聞だけかもしれませんが・・・。それを読むと普通の人なら怖くなって、しばらく投資は様子見だなと感じるでしょう。でも、株価指数などを見ると、FRBの利下げが効いたのか、世界的には結構、株価は下落前の水準まで戻ってきていますね。震源地だったアメリカはこんな感じです。
■アメリカ(S&P500)/3ヵ月
さらに回復が目覚しいのは中国やインドなどの新興国ですね。気づけば株価は、すでに下落前の水準を超えていて、力強く上昇しています。サブプライム問題とほとんど関係のない市場なので当たり前と言えば当たり前かもしれませんが。
■中国(香港)/3ヵ月
■インド(ムンバイ)/3ヵ月
日本の株価は戻りがイマイチですが、あまりそこの印象にとらわれてはいけませんね。また、新聞などの文字情報も書き方・読み方によって受ける印象が大きく変わります。やはり市場というのは冷静に「数字を見る」ことが基本なのではないでしょうか。
さて、新興国の株価市場は概ね混乱期を脱したという前提で、このファンドです。新生銀行の「新生・フラトンVPICファンド」ですね。VPICと言ってもピンとこないと思いますが、ベトナム(V)、パキスタン(P)、インド(I)、中国(C)の頭文字をとって、VPICです。まだまだ人気が根強いインド・中国と、「次の中国」として人気が高まりつつあるベトナムを組み合わせた、割とキャッチィなファンドです。ベトナムファンドの亜種と考えてもいいかもしれません。
でも・・・何か忘れていますね。そう、パキスタンです。あのパキスタンです。インドと戦争状態にあるパキスタンです。アフガニスタンと接していて、アルカイダのビンラディンも潜伏していると言われるパキスタンです。なぜパキスタンなのでしょう?新生銀行のサイトから探してみると・・・。
http://www.shinseibank.com/trust_info/vpic/sale_vpic_0903.pdf
GDPの成長率が高いんですね。インド、中国、ベトナムの成長率が高いのは知っていましたが、パキスタンはそれに次ぐ成長率。8%と、他のアジア諸国より一段高いですね。
で、このグラフも結構印象的ですね。有望な新興国をくくる言葉として以下の言葉が創られていますが、
・BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)
・VISTA(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)
・ネクスト11(バングラディッシュ、エジプト、インドネシア、イラン、韓国、メキシコ、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、トルコ、ベトナム)
それらと比べてもVPICは成長率が高いんですね。これはパキスタンが高い成長を達成していることも一因ですね。言い換えれば、新興国の中で高い成長率を達成している4つの国を選んだのがVPICだ、と言えるのかもしれません。
ただ成長率が高いだけでは不十分ですね。株価が上がってくれないことには投資する意味がありません。同じく新生銀行の資料からベトナム、パキスタンの株価を見てみると、ベトナムはこの2年くらいで株価が4倍くらいになっているのが分かります。一方のパキスタンはこの5年くらいで15倍です。ウーン、やはり過熱感があると考えていいのではないですかね。
ちなみに中国はこの5年で2.5倍、インドはこの5年で5倍くらいです。
http://www.ginkou.info/modules/chart5/
VPICに限らず、新興国の株価の予想はかなり難しいですが、長い目で見れば先進国を上回る上昇するのは間違いないでしょう。一方、短期的にはどこかで下落局面に入るのもこれまた間違いないと思います。ただ足元の株価は絶好調ですので、このトレンドを逃す手はないと考える人もいるかもしれません。
したがって筆者のおすすめは以下のどれかです。
1.近い将来、下落することを想定して、少なめの金額でコツコツ投資していく
2.近い将来、下落することを想定して、下落するのを待つ(ただしいつ来るかは分からない)
3.当面は、過熱感を伴いながら上昇しそうなので、最初から多めの金額で投資して、下がりそうになれば全額引き上げる
どれでも構いませんが、将来のことを当てるのは不可能であることを考えれば、1が一番現実的でしょうね。果たして、どうなるでしょうか。
さて、新生銀行の新生・フラトンVPICファンドについて、あなたの評価を教えてください。筆者の評価は・・・短期投資であれば★★★ですが、長期投資であれば★★★★ですかね。あまり注目されていないパキスタンをどう見るかでも評価が変わりそうですが、筆者は面白いと思うので好意的に評価することにします。10月22日まで。
ベトナム、パキスタン、インド、中国に投資する新生銀行の新生・フラトンVPICファンドについて、あなたの評価は?(10月22日まで) >>>投票はこちら
新生銀行の新生・フラトンVPICファンドについて、ご意見・ご感想はこちら >>>ご意見・ご感想
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定期預金と何が違うかと言うと、当たり前ですが、預金保険は守ってくれません。預金なら、銀行が潰れようが何しようが、1,000万円までは必ず守ってくれますが、社債の場合はそうはいきません。とまぁ、いきなり潰れたときの話になってしまいましたが(笑)、金利条件としては以下の通りです。
3ヵ月・・・1%(3ヵ月分なので、実質的には3ヵ月÷12ヵ月で0.25%)
結構な金利ですね。ちなみに他の銀行の3ヵ月ものの金利は以下のようになっています。
・ソニー銀行(100万円以上)・・・0.632%
・ジャパンネット銀行(100万円以上)・・・0.69%
・イーバンク銀行(100万円以上)・・・0.65%
他の銀行と比べると遥かにいい金利ですね。そもそもマネックス証券自体は儲かっていますから、3ヵ月でいきなりつぶれる可能性は限りなく0に近いと思います。その点からもオトクなのではないですかね。
さて気になる投票結果ですが、5つ★満点で、「3.9」!かなり高い評価ですね。金利だけでなく「3ヵ月」という短さが、金利の様子見をしている人には、また丁度いい具合なのかもしれません。
しかしマネックス証券は、他のネット証券の手数料競争とは一線を画してがんばっていますね。投票がまだの方は、投票をお願いします。10月15日まで。
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前回のコラム:http://www.ginkou.info/modules/news/article.php?storyid=204
さて今回は新生銀行の新生・フラトンVPICファンドを取り上げたいと思います。
新聞を読むと、連日、サブプライム問題が大変、大変という記事が出ています。日経新聞だけかもしれませんが・・・。それを読むと普通の人なら怖くなって、しばらく投資は様子見だなと感じるでしょう。でも、株価指数などを見ると、FRBの利下げが効いたのか、世界的には結構、株価は下落前の水準まで戻ってきていますね。震源地だったアメリカはこんな感じです。
■アメリカ(S&P500)/3ヵ月
さらに回復が目覚しいのは中国やインドなどの新興国ですね。気づけば株価は、すでに下落前の水準を超えていて、力強く上昇しています。サブプライム問題とほとんど関係のない市場なので当たり前と言えば当たり前かもしれませんが。
■中国(香港)/3ヵ月
■インド(ムンバイ)/3ヵ月
日本の株価は戻りがイマイチですが、あまりそこの印象にとらわれてはいけませんね。また、新聞などの文字情報も書き方・読み方によって受ける印象が大きく変わります。やはり市場というのは冷静に「数字を見る」ことが基本なのではないでしょうか。
さて、新興国の株価市場は概ね混乱期を脱したという前提で、このファンドです。新生銀行の「新生・フラトンVPICファンド」ですね。VPICと言ってもピンとこないと思いますが、ベトナム(V)、パキスタン(P)、インド(I)、中国(C)の頭文字をとって、VPICです。まだまだ人気が根強いインド・中国と、「次の中国」として人気が高まりつつあるベトナムを組み合わせた、割とキャッチィなファンドです。ベトナムファンドの亜種と考えてもいいかもしれません。
でも・・・何か忘れていますね。そう、パキスタンです。あのパキスタンです。インドと戦争状態にあるパキスタンです。アフガニスタンと接していて、アルカイダのビンラディンも潜伏していると言われるパキスタンです。なぜパキスタンなのでしょう?新生銀行のサイトから探してみると・・・。
http://www.shinseibank.com/trust_info/vpic/sale_vpic_0903.pdf
GDPの成長率が高いんですね。インド、中国、ベトナムの成長率が高いのは知っていましたが、パキスタンはそれに次ぐ成長率。8%と、他のアジア諸国より一段高いですね。
で、このグラフも結構印象的ですね。有望な新興国をくくる言葉として以下の言葉が創られていますが、
・BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)
・VISTA(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)
・ネクスト11(バングラディッシュ、エジプト、インドネシア、イラン、韓国、メキシコ、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、トルコ、ベトナム)
それらと比べてもVPICは成長率が高いんですね。これはパキスタンが高い成長を達成していることも一因ですね。言い換えれば、新興国の中で高い成長率を達成している4つの国を選んだのがVPICだ、と言えるのかもしれません。
ただ成長率が高いだけでは不十分ですね。株価が上がってくれないことには投資する意味がありません。同じく新生銀行の資料からベトナム、パキスタンの株価を見てみると、ベトナムはこの2年くらいで株価が4倍くらいになっているのが分かります。一方のパキスタンはこの5年くらいで15倍です。ウーン、やはり過熱感があると考えていいのではないですかね。
ちなみに中国はこの5年で2.5倍、インドはこの5年で5倍くらいです。
http://www.ginkou.info/modules/chart5/
VPICに限らず、新興国の株価の予想はかなり難しいですが、長い目で見れば先進国を上回る上昇するのは間違いないでしょう。一方、短期的にはどこかで下落局面に入るのもこれまた間違いないと思います。ただ足元の株価は絶好調ですので、このトレンドを逃す手はないと考える人もいるかもしれません。
したがって筆者のおすすめは以下のどれかです。
1.近い将来、下落することを想定して、少なめの金額でコツコツ投資していく
2.近い将来、下落することを想定して、下落するのを待つ(ただしいつ来るかは分からない)
3.当面は、過熱感を伴いながら上昇しそうなので、最初から多めの金額で投資して、下がりそうになれば全額引き上げる
どれでも構いませんが、将来のことを当てるのは不可能であることを考えれば、1が一番現実的でしょうね。果たして、どうなるでしょうか。
さて、新生銀行の新生・フラトンVPICファンドについて、あなたの評価を教えてください。筆者の評価は・・・短期投資であれば★★★ですが、長期投資であれば★★★★ですかね。あまり注目されていないパキスタンをどう見るかでも評価が変わりそうですが、筆者は面白いと思うので好意的に評価することにします。10月22日まで。
ベトナム、パキスタン、インド、中国に投資する新生銀行の新生・フラトンVPICファンドについて、あなたの評価は?(10月22日まで) >>>投票はこちら
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