Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

芽吹パパ似

2023-01-09 | 走る若人が好き
ママ「めぶ」って呼んでるのか。
隣の人が「男だろ」うちわ持ってた。
あのうちわどのくらい配布してるんだろ?
熱海の貴公子だから、熱海に近い小田原の
4区だと観戦に行きやすかったでしょう。
(「もう一つの箱根駅伝」より)

ということで箱根駅伝記事です。
駒澤が大学駅伝三冠を見事達成し
大八木監督の勇退に花を添える結果に。

往路朝、専修の木村選手高瀬選手が
両方アウトの情報が入り早くも衝撃。
3区有力と思われてた駒澤佐藤選手や
往路発言のあった青学岸本選手や
國學院中西選手もおらず、各校
予定どおりでなさそうな雰囲気。
1区は学連の新田選手が飛び出し。
「各校は先頭引いて消耗したくない一方で
学連はここで目立てば大学の名前売れるし
学連が先頭引くのって合理的だよね」と
思ってたら、飛び出した新田選手に
誰も付いて行かず独走状態に。
駒澤と青学はお互いをマークしてるのが
よく分かり、近くの位置をキープ。
結局新田選手は最後脚を痛めて失速した
ものの3着好走。これで引退だそうですが
悔いのないレースだったでしょうね。
1区メンバー中では格上の明治富田選手が
区間賞。インタビューではきはきと回答。
数年前のH大のK選手はきっと慣れて
なかったんだろうな…。でも二十歳
そこそこならそれが普通で、学生なのに
回答上手い選手少なくないのすごいな…。

2区は三つ巴になって湧きましたね!
史上最高と言っているファンもいました。
私は達彦贔屓なんで3年前のランニング
デート推しから動かんがな(笑)。
吉居選手が果敢にも田澤選手を抜き首位に
→エンジン掛かってきた田澤選手が抜き返す
→後ろから来た近藤選手と吉居選手が追撃
→吉居選手最後の上り坂で抜き返し区間賞
という流れ。田澤選手は12月にコロナに
感染していて万全じゃなく(大八木さんが
4区首位構想だったのは他校リスペクトと
いうよりこれがあったからのようだ)、
序盤抑え気味(本人比)だったり終盤
苦しそうだったりしてました。
吉居選手は田澤選手や近藤選手よりも
前半飛ばしたけど最後までもちました。
近藤選手とは子供の頃に愛知の同じ
陸上クラブで練習した幼馴染とのことで、
抜かれた時に近藤選手に「付いてこい」と
ジェスチャーされて頑張れたと。
相手先輩だけど「幸太郎くん」呼び、
レース後抱擁を交わし仲良さげ。
名選手2人輩出したクラブすげえな!
いくら1区区間記録保持者とはいえ
吉居選手が2区で田澤近藤両選手に勝つとは
思わなかったし、そもそも3区予想だった
ので予想外。区間2位が近藤選手でついに
3位田澤選手に勝利。ここまで66分台。
こりゃ来年も吉居お兄ちゃん2区確実だし、
中央の1区は溜池選手固定でよさそうだから、
兄弟リレー実現には弟が3区に入らねば。
区間4位は19位から根性走りで追い上げた
石原選手、予選会では失速してたけど
権太坂も耐え抜いた。ということで
区間4位まで日本人選手が揃う結果に。
地味にレアだけど何年ぶりだろう?と
調べてみたら、留学生不在だった91回以来
8年ぶり。留学生が2区走った年だけ見れば
モグス選手が失速した83回以来。

3区は青学駒澤が守りの区間だった一方で
中央が攻めの区間だったので、エース格の
中野選手が連続区間賞でリード。
篠原選手は「よこたっきゅう」横田選手を
風よけにして最後置いてった。
ずっと後ろにいたけど腕は当たらず。
4区では駒澤が中央に追いつき並走してたら
青学が追いついてきて、再び三つ巴に。
中央が遅れて鈴木選手と太田選手の
一騎討ちデッドヒート。
互いに譲るまいという走りでしたが
僅かに鈴木選手が前で襷渡し。
一方その頃後方ではヴィンセント選手が
他選手を子供扱いにして1時間ジャストで
当然のように3つめの区間記録、そしてMVP。
インタビューではムセンビ選手の通訳なし。
3つの記録いつまで残るかな?2区は
気象条件よくなかったし強い留学生が
また更新しそうだけど3区は不滅かも?
5区では駒澤は全日本区間賞で好調の
山川選手だったのに対して青学は
若林選手を置けず、また中央の阿部選手も
差を僅かしか詰められず駒澤往路優勝。

復路は姪っ子が実家にやってきたので
あまりのんびり見てない(笑)。
中央がノーミスで追いかけましたが
駒澤もノーミスでそのまま逃げ切りました。
シード争いは昨年から早稲田城西IN
東京国際帝京OUTで2校入れ替え。

今回はコロナなどでベストメンバーで
組めない大学がかなり多かったです。
駒澤も例外ではなく、田澤選手コロナの
ほか主力の花尾選手や佐藤選手が欠場、
3区7区で配置の玉突きがあり、6区も
予定の選手ではなかったそうですが、
選手層が非常に厚く、代わりの選手も
しっかり準備してカバーしました。
6区伊藤選手とか区間賞取っちゃうし。
田澤選手卒業の穴は簡単に埋まらない
ですが、次回は花尾選手と佐藤選手が
復帰するでしょうし、満を持して2区
鈴木選手なら十分優勝できそうです。
山の5区6区の1年生があと3年走れる
のがライバルにとって脅威ですね。
何と大八木監督勇退を発表。
今後も総監督として籍を置き、
卒業後も駒澤拠点で練習する田澤選手と
世界を目指して挑戦したいとのこと。
才能溢れる田澤選手が入学したことで
モチベーションがまた上がったとの
話でしたし、田澤選手との出会いは
神様のプレゼント的なものを感じます。
いや仏教校だから仏様か。

2位中央は大健闘でしょう。
ここだけはベストメンバーの布陣で
体調もほぼ万全、走り出す前の
準備段階で他校とすでに差が付いてた。
3位目標のつもりが突然優勝争いと
なると焦りがちですが全区間ノーミス。
じわじわ離され最終的に大差付いても
おかしくないところ粘りました。
駒澤がミスしたら勝機あったけど
中央としては持てる力出し切ったし
ミスしなかった駒澤を褒めるしかない。
そういや駒澤3大駅伝ミスらしいミス
なかったな…ノーミスマジ大事。
来年も往路全員残るということで
今度こそ優勝目標で挑んでくるはず。
勢いがあってエースも育てたので
高校生からの志望殺到しそう。
予選落ちのどん底からここまでよく
復活・飛躍してきたと思います。

青学は一時8位と苦しみながらも
9区岸本選手がひっくり返して3位。
5区候補若林選手黒田選手アウトで
6区予定の脇田選手が急遽山上り、
脇田選手の代わりに6区走ることに
なった西川選手は当然2番手以下の
候補なわけで駒澤より約5分遅く、
山で誤算が生じて優勝争いから
遠ざかってしまいました。
いったん沈むと青学といえども
なかなか立て直せませんね…。
しかし4年生7人出走って多すぎるな…。
雑草を4年間掛けて育てる大学以外では
異例で、1学年に強い選手が集中してた
順大今井世代や東海黄金世代ですら6人。
下級生はどうしたんだろう?
現2年生とかスカウトよかったよね?
もし怪我とかで戦力になってないなら
頼りになる近藤選手と岸本選手が
卒業するから来年度ちょっと心配。

出雲全日本で2位だった國學院が4位。
序盤出遅れ気味でしたが3区で4位浮上、
終盤3〜8位争いに巻き込まれましたが
10区で抜け出して4位フィニッシュ。
時々國學院は10区に救世主現るな…。
國學院も中西主将が故障欠場だったり
平林選手や伊地知選手が一時故障
したりで万全で挑めなかったようです。
今までの前田監督ならキャプテン強行
出場させてたと思うけど流石に断念。
復路に下級生が多いのは珍しい感じも
しましたが、みんな初駅伝でもきっちり
走ってたので、来年の伸びしろに期待。
4本柱のうち3本が残ります。優勝を
狙うのは101回の再来年のようで、
その頃には別の柱ができてそうですね。
2年連続主将が故障してしまってるので
コンディション調整がカギ。

5位は順大。結局三浦選手また2区。
でも9月にトラック海外転戦終えてから
移行するには2区はハードだよなあ…。
監督の指示だったようですが、留学生の
ハイペースに付き合っちゃって後半伸びず。
ちなみに昨年並走してた日体大藤本選手と
奇しくも同タイム。超高校級新入生の
吉岡選手が来年2区走ってくれないかなあ。
三浦選手1区で見たい派のファン多いけど
展開次第じゃうまく嵌まらない気もするし
個人的には3区で見てみたい。
4年生クインテットが頑張りました。
苦手の1区を野村選手が乗り切り、3区
伊豫田選手はアクシデントっぽい感じが
ありましたが、四釜選手は5区2位区間新、
平選手も8区3位で前回のリベンジを果たし、
西澤主将がアンカーで順位を上げ区間賞。
順大って何気に大学で消耗しきらず
実業団でも堅実に走る選手が多いので、
それが知られてきたのかみんな就職先が
いいですね。卒業後も頑張って!

6位は早稲田が予選会からシード奪還。
全日本もシード獲ってましたし、予選会組
最有力というのは全駅伝ファンが意見一致
してましたね。1区だけ展開次第で心配
されてましたがスローで差が付かなかった
ので問題なし。井川選手3区がピタリ。
6区北村選手の安定したフォームでの
山下りが印象的。菖蒲選手に23km区間は
どうなのかなと見てたけど乗り切った。
花田監督1年間で立て直しましたね。
上武時代に叩き上げの選手を伸ばして
GMO時代にエリート選手を指導した経験が
あるから、どんな選手でも育成できそう。

7位法政の安定感よ…。
こちらは早稲田みたいな高校時代からの
有名選手は少ないのですが、10区間
誰が走っても失敗なしの超絶安定感。
これでもベストメンバーじゃなかった
らしい。8区宗像選手が区間賞。
今年は7区8区で同タイム2人区間賞が
出たので区間賞が12人いて、駒澤が
意外に1人だったので区間賞獲得
チームも結構ばらけましたね。
8位創価もエースが故障明けだったり
万全じゃなかったようですが、
シードきっちり獲ってきました。
今年順大推してたから脅威だったよ…。
ただ6人卒業でいずれも主要メンバー
なので、来年は新戦力が必要。

9位に城西来ましたね!久々のシード。
山の妖精降臨しました。
聞いた時は「妖精じゃ儚くね?」と
思いましたが、何でも練習で山道を
白い帽子でひょいひょい駆け抜ける
姿が妖精らしかったそうな。
山本選手は区間新&区間賞でしたが
2区にも意欲を見せていて、一方で
2区を走った斎藤選手が激坂最速王
決定戦で山本選手に1分差付けて
優勝しており、ひょっとしたら
来年は2区5区チェンジするかも?
復路は9位10位争いになりましたが
大崩れせずにシード圏内をキープ、
大手町で東洋に競り勝って9位。
何と4年生なし。3区キムタイ選手も
本来ならもっとやれると思いますし、
来年さらに上積みがあるのでは。

10位東洋が薄氷のシード死守。
ただでさえエース松山選手不在で
苦しいのに他にも欠場者がおり、
1区出遅れて2区体調不良の石田選手で
19位になった時はマジでヤバいと
思いました。しかし5区前田主将が
突っ込んで入って根性の区間5位。
基礎走力あるのは承知ながらも、
あの身長であそこまで山上れるとは
思わなかったです。いや恐れ入った。
最終的には復路で10位に上がってきた
とはいえキャプテンがチーム救った。
東洋ファンというわけじゃないけれど
東洋に立川は似合わないので、
シード祈願しながら見守ってました。
相変わらずシュっとした感じの選手
多いなあ。酒井監督の好みなのか?

シードはもう少し先かもしれないけど
出場の長期ブランクがあると普通は
最下位参加賞になりがちなところ、
立教の復路は案外戦えてたなあと。
往路は未経験の山上りで苦しんで
20位でしたが復路16位で総合18位。
繰り上げ喰らわず襷を繋ぎきった!
まずは全日本予選突破が目標かな。
総合16位大東も復路は持ち直し12位。
全日本に続いて駅伝慣れしてない感じに
見えたけど、慣れてくると面白そう。
明治がシード獲れるのはいつの日か…。
折角1区出遅れずトップだったのに…。
もし100回記念で次回増枠があるなら、
枠数にもよりますが初出場校や久々の
カムバック校があるかも注目ですね。

そして今年こそは都道府県駅伝
開催してください…中止は嫌です…。
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