Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

石見出雲一人旅 4日目

2022-08-06 | 旅に出た
この日は一畑電車で出雲観光です。
昼飯がまともに食えない日なので
朝食バイキングでがっつり食う。
特に蛋白質と野菜ですね。
一畑電車の電鉄出雲市駅で「古代出雲
歴博入場券&フリーチケット」購入。
観光地らしい窓に向いたテーブル付き
座席があります。高校生は普通の
ロングシートに座って住み分け。
川跡で乗り換えた車両では、車内に
シジミ持ったしまねっこがぶら下がる。
反対側にはしまねっこラッピング車両。
観光地とはいえ平日早朝だし観光客は
少なかった。出雲ドーム見えた!

駅伝コースに興奮しながら出雲大社。
鹿の灯籠見つけたけど、出雲大社でも
春日灯籠ってあるんでしょうか?
参道それたところにウサギの像多数、
松ぼっくり持った子可愛い。

本殿の裏側にも本殿方向向いてるのいた。
たぶん前回はなかった。でも前回訪問が
2009年とかなり前だから結構忘れてて、
初めてみたいに新鮮な気持ちで
キョロキョロしてました。
前回は修復だか遷宮だかで本殿が
見えなかったので初めて見たかな。
千家家側の神楽殿の注連縄見てから
反対側の出雲教北島氏庭園へ。
亀の尾の滝がある池で自由に入れた。
島の祠に祀るのはスクナヒコナ、
大社の摂社や末社にはなくこちらに
だけあるらしい。神話上も
知恵があって大国主に協力的な割に
帰っちゃったり不思議な神様だよなあ。
神職さんが朝のお掃除中。
出雲大社に戻ったら笛と太鼓の音。
ガラスが反射してよく見えなかった
けど神楽殿で鳴らしてたみたいです。
商用と思われたか本格機材で撮影してた
人が警備員に捕まってた…。

真名井の清水にちょっと寄ってから
出雲駅伝の出雲大社左折前の道を通り
(上り坂だった)古代出雲歴史博物館へ。
女性スタッフの制服が勾玉ペンダントに
古代風の腰紐で可愛い。
常設だけでも3ヶ所展示室があって、
うちシアターは上映見てる時間ないから
パスしたけど、1ヶ所目だけでも40分
掛かってしまう…。最後駆け足で
全体では所要1時間ちょっと。
複数の専門家に本殿が高かった時代の
模型を作ってもらってました。
いつまで高くて何故やめたんだろう。
一時期尼子氏が仏教色の強い三重塔
などを立てたのは後に撤去されたと。
神様が縁を結び間違えた浮世絵の
説明文に「逆ギレする神様」(笑)。
鳴らせないが土鈴の「意外によい音?」
も気になる。鼓や琴は古墳時代から
日本にあったのか…意外と古いな。
圧巻は青銅器の剣がずらりと並び
国宝の銅鐸が集まる展示。
復元見る感じだと当時は金色か。
東アジアの青銅器もちょっとあった。
豪族の装飾品も印象的。馬に乗った像
作ってレプリカ装着させて手が込んでる。
模型や人形見て思ったけど、当時の男性
ヒゲ生えてたんじゃないかなあ。
現代みたいに綺麗に剃れるヒゲそり
あるとは思えないしいちいち抜くか?
でも模型の森が時代考証完全無視の
戦後植林スギじゃなくて広葉樹なのは
地味にポイント高い。

手銭記念館はちょっと道迷った。
日差しが暑くなってきます。
手銭家が江戸時代に酒造を営んでいた
頃の酒蔵で、蒔絵の漆工芸や地元の
焼物などを展示しています。明治期の
緑釉ティーセットが可愛い。
現在も居住してますが庭も見学可能。
手入れ中だったので粘って滞在しては
ないです。玄関側は出雲流庭園ではない。
反対側は手入れ中で見られなかったけど
出雲流要素あったかもしれません。
帰りも道間違って突き当たり引き返して
電車出発ギリギリに駅到着。

飯食ってる暇ないと思って浜山公園
北口駅を降りてからカロリーメイト
歩き食いしたが結果的には時間あった。
食後日傘差しながら出雲文化伝承館。
茶室独楽庵の庭(松江藩江戸屋敷に
あったものを資料をもとに茶室と復元)
は手入れ中の上にスズメバチが飛んでて
危なくてゆっくりしてられなかったし、
松籟亭はお茶せず見学は不可だったし、
出雲流庭園も建物の中からの鑑賞で
回遊するわけじゃなかったので
30分もあれば余裕。
敷地内の蕎麦食べる時間もあったが
夕食同じ店で蕎麦予定してたから…。
平日でも待たされてたみたい。
お昼時で誰もいない屋敷で庭園見て
汗乾かしてのんびりしてたけど
ここへ来てカメムシ何匹か飛んでくる。
カメムシとスズメバチは勘弁してくれ。
庭園は出雲流だけど何か新しい気が
すると思ったら、江戸期でなく明治期に
江角家が作った屋敷と庭をここへ移築
したと。出雲ドーム見ながら駅に帰る。

旅伏駅(「たぶせ」と読む)から
出雲駅伝4区コースを横断して
(ピンと来ないけど翌年テレビで見て
ここ行ったって気づくんだろうな)
20分弱、電話確認してた康国寺。
庭は左側に広い貯水池(錦鏡池といい
借景扱い)、正面には白砂と飛石の
出雲流。松平不昧に仕えた出雲流庭師の
沢玄丹の作。松より飛石に注目しがち
という意味では出雲流は石の庭。
縁側左側から見るとブルーシートが
気になるけど右側からなら問題なし。
飛石を鑑賞するために座して見るべし。
カメムシ踏まないように縁側を歩く。
黒猫が訪問。雲で日差しが弱まると
また違う雰囲気ですね。

川沿い歩いてたらキツネらしき動物発見。
最後の坂で時間が掛かり25分歩いて
平田本陣記念館。企画展見なきゃ無料。
トイレ和式しかないのか…。
出雲流庭園はガラス越しに見られます。
大きい窓だから見る角度によっては
ガラスがないように見えるかも。
低く平たくした刈込に飛び石が覗き、
刈込は上から見ると雲形で面白い。
左側の築山に見えるのも刈込。
みんな企画展に行って誰も庭園を
見にこないので独占してました。

4区コースを逆に歩いて20分、
隣の木綿街道交流館で受付して
本石橋邸を見学しました。
見学前に個人情報書かされますが
前の客の個人情報丸見えなので
裏返しに伏せときました。
私邸らしく案内時以外は閉めてる
そうで、ガイドが30分ほど案内。
逆に勝手に見に行けないので、
ガイドが別の客を案内してると
待たされる可能性があるかも。
個人情報覗いた限り(笑)見学する
客はそんなに多くなさそうだけど。
庭は出雲流ではないです。逆光に
なったから午前中の方がいいかな。
石の一つ一つを名前付きで記録。
撮影可だけど途中から聞いたので
あまり写真撮ってない。
松江藩が宍道湖を埋め立て開拓した
際に土壌の塩分を抜くために綿花を
栽培し(これ+大根島の高麗人参+
4割→6割への年貢増で借金返済)、
石橋家はそれで栄えたそうな。
商人は藩から華美な着物や抹茶を
禁じられ、茶室は煎茶用に竈がなく
板が敷かれていて、武家をもてなす
際は仮設用のを用意したと。
奥座敷は藩主の御成座敷で藩と
関わりがあったものの、親交のあった
国学者を匿い、その縁か古事記がある。
山桃や千鳥の釘隠。建物は改築がある。
食器などを使った平田一式飾りは本来は
歌舞伎などの一場面を表していたと
(雲州平田駅にしまねっこの飾り有)。
窓の格子も独特のがあるが窓の外側を
掃除できないので取り入れる家は減少。
雲州平田駅の目の前は3区コース。

出雲市街地近くに戻ってまだ庭めぐり。
出雲中央図書館の重森完途の庭。
外の通路から覗くのは図書館閉館時
でも大丈夫かと。市民以外でも館内
出禁じゃなさそうなので入りましたが、
撮影はNGです。館内からの方が
庭の全体がよく見えます。
やっぱり重森家は青石好きねえ。
でも阿波青石などを新たに調達した
わけでなく、島根県立中央病院に
あった石を再利用したとか。
青石に朱色の夕日が差す。
2区コースを逆行し第1中継所のJAへ。
駐車場に入っていってると思うので
「ここから入ってここから出る?」
とか妄想しながら内心はしゃいでた。

羽根屋本店で出雲蕎麦。
そば茶美味しくておかわりしようと
テーブルのポットから注いだら
そっちは麦茶だった(笑)。
昼400kcalで空腹なので天ぷら割子
3段1700円。天ぷらはわかさぎ2匹、
おくら、海老、かぼちゃを確認。
根菜のはんぺんとえび練り物も
入ってたかな。1段目から順に薬味と
だしを掛け、次の段を食べる時は
余っただしを注ぐ。最後はそば湯。
一人客OKだし、観光客に人気の店
だけど夜はそんな待たされないし、
メニューの金額も昼と同じっぽくて
手の出ない値段じゃないし、
前日ここで丼もの食べて2日連続
通ってもよかったと思いました。

この日は博物館展示室内を除き
結局19km歩いた。旅行中最長。
旅行前時々テレワークしてたのに
よくそんなに歩けたもんだ…。
ちなみに歩行距離は出雲大社周辺や
午後の庭めぐりで主に稼いでるけど
夕方の2区コース探索もダメ押し。


《写真ブログ記事》
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