Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

香川一人旅 3日目

2019-08-10 | 旅に出た
この日は前半徳島県で後半高松入りです。
丸亀のホテルをチェックアウトし、特急しまんとに乗って
大歩危駅まで移動します。岡山から来る特急南風と
高松から来る特急しまんとが連結されてました。
しまんとの方を選んだからかもしれないけど
連休中でも自由席窓側に座れました。
こんな揺れるのに和式トイレはきついだろ…使うのやめ。

四国遍路を世界遺産にという運動をしてるようですが、
もし大勢の外国人観光客が遊び気分で回るようになったら
キャパが足りない気がします(でも車でも1週間以上
掛かるから短期滞在の外国人はあまり参加しないか…
そしたらインバウンドの経済効果もあまりないような)。
大歩危駅で反対側からアンパンマン列車。
バスは登山客含め結構混んでました。最寄駅の大歩危
ですら山あいの峡谷にあって交通の便がよくないのに
祖谷は本当に辺鄙なところに集落ありますねえ。
そりゃ秘境扱いで当然ですわい。

祖谷に来たからには渡ってみました、かずら橋。
隣の橋から様子を見てから列に並びました。
蔓植物つながり?で近くの木に絡み付いてた藤の花が見頃。
足元に隙間があり、大人は全身が落ちるほどではないけど
幼児は保護者なしでは渡るの禁止。連休中なので渋滞、
右側歩いてたけど私の前の子供で止まってたので
恐る恐る左側へ移動。捕まってるかずらが横に揺れるので
足元よりもこっちの方がちぎれないか怖かったです。
100%かずら製じゃなくて基礎はワイヤーだけど。
外国人観光客も挑戦してました。渡るまで5分掛かった。
かずらは3年に一度交換してて、材料のサルナシは
現在高知県から採ってるらしいです。
琵琶の滝は橋を渡った先の散策路を左に行きすぐ横。
河原にも下りてかずら橋を見上げました。
祖谷川は阿波青石の宝庫!どの岩も石も青くて綺麗。
キセキレイも飛んできた。

かずら橋夢舞台の観光案内所で確認したところ
夢舞台バス停は連休中休止で、行きで下車した
かずら橋バス停から同時刻に発車とのことでした。
やまざとで冷やし祖谷蕎麦600円。
でこまわしは夢舞台の方が300円と安かったので
戻って食べた(橋近くのトイレより夢舞台の方が
洋式が揃ってるので戻りたかったのもある)。
蕎麦団子(最初何か分からなかった)、豆腐、
じゃがいも、蒟蒻の味噌田楽の4つの具を
お団子みたいに串刺しにした食べ物です。
10分前にバス停まで上ってきたら早くも10人ほどの
行列。待ってる間も全国のナンバーの車が続々往来。
関東方面は徳島行きのフェリー使って来たんだろうか。
バスのルートの途中、峡谷をワイヤーで滑って渡る
アトラクションをやってるのを見かけました。
ジップラインって言うそうですね。

大歩危峡でバスを降りて遊覧船に乗ろうとしたけど
出航は何時になるか分からない、20~30分おきとのこと。
バスの到着が遅れてた上、鯉のぼりの下の乗船場に
行列できてたし予定の特急に乗り遅れそうなのでやめた。
駅方面に歩きながら大歩危峡を見る。途中少し降りられる
階段を発見。道の駅大歩危に展望台と下に降りられる階段が
あったので歩いてみました。こっちはかずら橋の辺りと
違って白っぽい石でした(表面は風化して灰色だけど
割ると違うらしい)。大歩危は吉野川、祖谷川も吉野川の
支流ですが、吉野川本流は高知県から流れてくるのに対して
祖谷川は剣山が水源なので岩石も違うのでしょうか。
そういえば高知県の庭園の石は特に青くなかったような。
大歩危の岩石は砂質片岩という固い変成岩で四国山脈隆起で
深い谷ができたと道の駅に貼り紙がありました。
妖怪屋敷や石の博物館もあったけど行ってないです。
歩いて大歩危駅に向かう途中、観光列車「千年ものがたり」と
アンパンマン列車が通過していきました(阿波池田駅でも
徳島行きのアンパンマン列車を見かけたけど何台あるんだろ)。
駅に着いたら観光列車が終点で停まってた。車両の左右で
色が違うみたい。普通の特急と違っておしゃれ。

香川県に戻る特急の右側に座ったら車窓から小歩危。
今度は岡山行きの特急南風なので丸亀で乗り換えて
(多度津乗換でもよかったみたい)高松駅へ。
試運転用のピンク列車が気になりました。
琴電に乗り換え栗林公園駅下車、15時から夕方まで
栗林公園の庭園をたっぷり楽しみます。
そこまで1ヶ所でじっとせず一通り回ったら2時間20分!
広い!名勝庭園としては面積日本最大だとか。
こんなに歩いたことないので納得。写真も約300枚。
24ある特別名勝(大名庭園6、寺院庭園13、その他5)の
一つということです。何でここが「大名庭園縛り」の
日本三名園に入ってないのか不思議でなりません。
兼六園に行ったことないけど少なくとも偕楽園よりは
上だと思います。どういう事情で除外したんでしょう?
有名大名じゃないから?地理的に後楽園に近いから?
と思ってWikipediaで調べたら明治43年時点ですでに
「栗林公園の方が上やんけ」とツッコまれてた(笑)。
外国人は偏見なく評価するのかミシュラン3つ星らしく
四国まで庭を鑑賞しに来た西洋系の外国人多数。

まずは展示。讃岐民芸館は民具より古民家のような
建物の造りが気になってしまった(笑)。
商工奨励館の中庭にも小さい庭。マップを見たところ
南庭の方が立派そうなので「デザートは最後」の精神で
北庭を先に見学。こっちは時間がないと省略する人が
いるのか空いてました。人がいないことはないけど
広すぎて密度が低い。芙蓉沼と群鴨池をぐるり。
続いて南庭、大まかに西湖→涵翠池(ソテツが大規模)
→南湖→北湖の順で回った。桶樋滝は人工の滝で
閉園時間は止めてるらしい。旧日暮亭は藤棚が見頃。
栗林とは言うものの松が中心で1000本あるとか。
池に舟も出してるようで見かけました。
陸地では見えない景色が楽しめそうです。
陸地だけで2時間以上掛かってるのに舟に乗ったら
3時間コースだが(笑)。小普陀に室町式の石組の築山。
茶室の建物も敷地内にいくつかあります。
一番のビュースポットだという飛来峰から南湖を見る
ところがちょっと混雑してました。小松亭近くに
高くなってるところがあり、松なのにまるで低木の
刈込のように見下ろせてちょっと新鮮。
掬月亭には池に面した州浜のところに砂を敷いて
石を配置した枯山水。でも一番好きなのは池に浮かぶ
天女嶋の石組ですね。楓の島とツツジの島もある。

何が凄いって、日本庭園の形式も構成要素も
全部揃ってる
んですよ。日本庭園のデパートです。
全体としては池泉回遊式であるものの、室町風の
石組もあり、枯山水もあり、茶室の露地もある。
(北庭は大正期に改修したらしいのである意味
近代庭園も備えてるとまで言える?)
池、島、州浜、小川、滝、築山、芝生、林があり、
紫雲山が借景になっている。
人工の景物としては橋、飛石、敷石、石畳、竹垣、
灯籠、蹲踞、塔があり、茶室やあずまやも建っている。
最も多い松や目立つ蘇鉄、お馴染みの竹、梅、桜、
藤棚、躑躅、菖蒲、蓮、萩、もみじ、椿や苔のほか、
広いだけに植えられている草木の種類も豊富です。
要素を個々に評価したら日本一は他所の庭にあるかも
しれないけど、本当に何でもあるんです。
日本庭園を学びに1ヶ所行くとしたらここでしょう。
殿様は何度訪れても飽きなかっただろうな。
寺社の宗教庭園を除く大規模な庭園の中では
美術性の桂離宮、網羅性の栗林公園という感想。
本当に三名園から外れてるのが不思議。

瓦町方面に歩いて藤塚バルで夕食。
オリーブ牛プランチャ(鉄板焼)799円とタコの
アヒージョバゲット付599円(ホタテは切らしてた)、
アイスティーサワー399円。レモンティーのサワーは
飲み会でも飲んだことないかもしれません。
メニューのチョイスを誤りまして、オリーブ牛が
脂身多めなのにアヒージョというオリーブオイル料理
頼んだもんだから完全に脂質オーバー(笑)。
せっかく栗林公園で歩きまくったのに太るぞこりゃ。
瓦町駅から琴電に乗車。Suica使えて便利ですね。

JRクレメントイン高松に宿泊。新しくて綺麗!
安くて評価いまいちのホテルと迷ったけどこっちで
よかったです。机が広くて便利だし、布団がデュべ
スタイルなのもパジャマが上下分離なのも高評価。
混雑具合をテレビで確認して空いてるうちに大浴場へ。
脱衣場にコインランドリーがあるから入浴中・
ドライヤー中に洗濯できます。連休中なので混雑を
心配したけど19時過ぎで早かったからか空いてた
(乾燥を取りに行った時は洗濯機が使われてた)。
洗剤自動投入で洗濯300円、乾燥30分100円。
エレベーターはカードをかざさないと動かないけど
他の客が乗ってる時もかざさないと停まる階のボタンが
押せません。防犯上は万全だろうけどちょっと面倒。


《写真ブログ記事》
徳島県・三好 かずら橋
徳島県・三好 大歩危峡
香川県・高松 栗林公園
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