Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

ふどき

2007-03-31 | 読書
突然平仮名で書くと意味不明ですが、『風土記』です。
特に強い動機があったわけではなく何となく借りてみただけ。

「常陸国風土記」に少女漫画さながらの話が。
垂髪の美少年と美少女がいて、互いに相手の評判を聞いて
逢いたい気持ちが抑えられなくなり、偶然出逢って歌を交わすと。
で、誰もいない場所で2人きりになってイチャつく(死語?)のですが、
その描写がまたえらくロマンチックでビックリですよ。
このサイトの「童子女の松原」を読んでいただければ分かりますが、
美しい風景とともにイチャイチャ具合も描写って感じで。
結局2人は「朝帰りバレたらイヤーっ!」と松の樹に変身しちゃいました。
茨城県神栖市の公園に2人の像が立っているらしいですが、
古代の日本人ってこんなロマンチックだったのか…。

「風土記逸文」として、滋賀県余呉町の羽衣天女伝説も載ってます。
近江国伊香郡与胡郷の南の「伊香の小江」ってのが余呉湖だそうで。
丹後国と駿河国(三保の松原)の天女伝説も載っていますが、
これらの話は風土記の昔から伝わっていた可能性があるのでしょうか。
ちなみに余呉の話が確認できるのは、鎌倉時代の書物『帝王編年記』の
養老七年(奈良時代)条らしい。古いんだかそうでもないんだか。

時々地名の由来として、「○○天皇の行幸の時に~があったので、
××と呼ぶ」といったような記述があります。
「帝自らそんな遠くまで行くかよ!」と猛ツッコミですが、
真偽のほどよりもむしろそのような伝説が作られた「理由」を
考えるのが面白いのかも。つーか「通行人の半分を殺しちゃう
通せんぼ神様(ギリシャ神話のスフィンクスかよ)」の話が
各地に伝わってるくらいなので当時の旅は相当危険でしょう。

あと九州って女性が強かったんですか?
土蜘蛛の五馬媛(豊後国)とか海松橿媛(肥前国)って女性名に見えますし、
豊後国には速津媛って女村長さんもいるし。
肥前国土蜘蛛の大山田女・狭山田女は一種の巫女ですかね?
それはともかく九州男児どーしたのさ!


今週は飲み会に残業で家のパソコン触る暇なかった…。
10時間寝た後に4時間昼寝したらボーっとしてるよ…。
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