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四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

一般質問②京都府立農業大学校の充実・発展について

2022年02月03日 | 京都府議会

 日㈭節分。午前中は志賀郷の阿須須伎神社茗荷祭参拝した。神社境内にある茗荷田での茗荷の出来具合で秋の豊凶を占うという神事だ。

 境内は日陰で雪が溶けないこともあり、まだまだすごい量の雪が積もっていた。

 午後は客が何件か明日から2月議会が開会するが、初日の本会議で補正予算の採決をすることになり、その賛成討論をすることになったので急きょ、原稿書きが必要になった。

 先日のブログに続いて、一般質問の内容を掲載します。②京都府立農業大学校の充実・発展についての質問概要は以下の通りです。

 次に農業後継者の育成機関である「京都府立農業大学校の充実・発展」についてお伺いします。

 府立農大の前身は1920年(大正9年)に京都府愛宕郡下鴨村に開校した京都府立農事試験場の練習生制度であり、その後、移転、統合、組織再編を経て、1981年(昭和56年)に京都府立農業大学校として、綾部市以久田野の地に開校しました。

 現在は1学年20名の2学年制で卒業後は多くが府内で就農されています。全国の農大卒業生の就農率が約50%であるのに対し、府立農大では約80%が就農し、農協や農業系企業への就職も含めると9割の卒業生が農業の仕事に就いておられます。多くの卒業生は府内の農村集落および地域農業のリーダーとして活躍しておられます。

 今後の農大をさらに改革改善していくために、希望すれば1年か2年、卒業を延長する大学院制度のようなものはできないのかと考えます。また新しい技術を駆使したスマート農業への対応や農業技術の開発や革新などにおいても、農大が持つ「実践力」が重要な役割を果たすと思います。

 農大と同じ以久田野の地には京都府の畜産センターもあります。数年前には残念ながら頓挫いたしましたが、ここは京都産業大学が畜産センターと連携し、獣医学部を新設するという構想を描いた場所でもありました。

 京都府立農業大学校が立地する以久田野の地が京都府における農業後継者育成の拠点として、かつ若い農業者による実践的な技術開発の拠点としてもさらに充実・発展していくことを望んでおります。これからの府立農大のさらなる充実・発展について、どのように考えておられるのか、お考えをお聞かせください。


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一般質問①児童相談所業務に対する第三者の評価・検証について

2022年02月01日 | 京都府議会

 日㈫今日から2月に入った。雪の予報もあり、寒いが天気は良い。

 午前中「げんたろう新聞」を配りに。今日は上野団地、公務員宿舎、あやべ台団地、青野町の住宅地に行った。170軒ほどか。

 あやべ台府議になった11年前には、まだ20軒ほどしか家がないと思っていたが、あっという間に大きな住宅地となった。表札を見ると、東・西八田や上林から移ってきておられる方が多いのかなと思う。

 午後は来客あり。

 

 2月議会での一般質問の概要について、少しずつ掲載していきます。

 今回の質問は以下の4つ。

①児童相談所業務に対する第三者の評価・検証について

②京都府立農業大学校の充実・発展について

③府立高校の在り方について

④警察車両の配備状況について

 

 まずは①児童相談所業務に対する第三者の評価・検証について。

 京都府では今議会に「子どもを虐待から守る条例」を提案いただき、児童虐待防止の強化を図ろうとしていただいております。虐待が疑われた場合は、調査の前にまずその児童を「保護」し、児童の安全を確保した上で、保護者から丁寧に事情を聴くべきだと考えます。そして、保護者と児童相談所の意見が食い違った場合には、その「保護」が適正かどうか、第三者機関が公平に審査できる仕組みが必要だとも考えます。

 私は3年前の2019年2月議会、予算特別委員会・健康福祉部の書面審査において、福知山児童相談所がある児童を保護した件を取り上げて質問しました。そのケースでは保護者が虐待を認めなかったため、児童相談所が児童養護施設への送致を決定して裁判所に申し立てをしましたが、結局、児相側が申し立てを取り下げざるを得なくなりました。

 私は児童相談所が、なぜこういう事態を引き起こしたのか、後に関係者に話を聴きました。保育園、市役所、児童相談所のそれぞれがあやふやな情報と思い込みによって、こういう事態に至ったことが分かりました。

 また、児相側が裁判所に証拠資料として提出した児童への聴取記録は、予算特別委員会で私が読み上げましたので、府議会の議事録にも残っておりますが、私は「これは誘導尋問だ」と申し上げました。一方的な思い込みによって、「結論ありき」の調査が行われていたと言わざるを得ません。

 京都府の社会福祉審議会の中には児童福祉専門分科会児童相談業務評価検証部会という、いわゆる児童相談所の業務を評価・検証する組織がありますが、このケースでは、評価検証部会の委員の一人がその裁判で福知山児童相談所側の弁護人を務めておりました。チェックする側とされる側が同じ人物で、第三者による適正な評価・検証が可能なのでしょうか?

 この裁判では親御さんが多額の費用を工面されて弁護士に依頼された結果、お子さんを取り戻すことができましたが、弁護士費用が払えなければ泣き寝入りせざるを得なかったかもしれません。そうなると子どもを虐待したと無実の罪を着せられ、何の問題もない親子が音信不通の状態で成人になるまで会うこともできなくさせられ、児童虐待と同様の悲劇を生んだ可能性もあります。

 私は今回の新しい条例によって、子ども達への虐待が根絶されることを強く望んでおり、虐待が疑われる場合、積極的に「保護」を行うことについては大いに賛同いたしますが、その一方では、児童相談所の思い込みによってのみ、様々な判断がなされることのないよう第三者による適正な事業評価・検証の仕組みを取り入れるべきだと考えます。新しい条例案の概要にはそういった仕組みの導入について具体的な記載がありません。

 3年前の反省も生かし、新しい条例の制定にあたっては、第三者による評価・検証の仕組みをどのように再構築されるおつもりなのかお答えください。


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