5日㈯、大雪の予報だったが、風が強く体感温度は相当低いものの、雪はほとんど降らなかった。
午後は、選択的夫婦別姓を推進する団体に所属している京都市近郊に住む30代の男の子が綾部まで訪ねてきてくれたので、夫婦別姓問題について意見交換をした。彼の亡くなられたおじいさんが綾部の奥上林出身で、今でも家とお墓があって、定期的に家族でお墓参りにも来ているとのことだった。綾部駅からタクシーで奥上林まで行っているらしく、綾部に来ても他の場所に寄ることは少ないと聞いたので、一緒に昼食を食べて、少し綾部案内もしてあげた。
夫婦別姓、夫婦同姓は「家」「家族」という問題に絡んでいる。それは福祉制度とも密接な関係がある。日本の福祉(高齢者介護、障害者介助、就職支援、結婚相談…)は「家族(核家族ではなく、一族という意味での)の相互扶助」によって支えられてきたが、これが「家族の相互扶助」から「行政サービス」に変わり、「家で面倒みる」のではなく、「税金で面倒みてもらう」になっている。
政府や自民党が推進しているマイナンバー制度がマイファミリーナンバー制度とはならなかったことや配偶者控除のこれまでの制度改正などと照らし合わせてみると、日本政府は諸外国に倣って仕組みの合理性を追求していく方向性で、個人を主体とした国になろうとしているのだと思う。
個人主義は利己主義に陥りがちで、われわれ農村部の政治家はこれを積極的に進めることに抵抗があるが、抗いきれない時代の流れもある。夫婦別姓に対して賛成と反対の間には、現実と理想が相容れないことによる争いがあるが、世代が変わり、都市部の比率が高まっている自民党の国会議員の中では徐々に個人主義派が支配的になっているのではないかと思う。
仕事や生活のために田舎を出て行かざるを得なかったという現実があっても、田舎の家やお墓を守り続けてくれる人とは、いずれ理解し合えるのではないか?という話をした。
その後、大本やグンゼスクウェアなどを案内し、綾部の歴史から発生している固有性について説明した。どういう観点からであれ、若い人が自分の時間やお金を使って社会の問題について考え、行動してくれることはありがたいことだと思う。政治家は様々な話を受け止めるべき立場であり、どんな考えの話も聴かせてもらおうと考えている。
写真は綾部案内で行った綾部高校・由良川キャンパスの玄関にある波多野鶴吉翁遺徳碑。波多野鶴吉翁はグンゼ創業者(二代目社長)であり、綾部高校の初代校長(高等養蚕伝習所長)でもある。
6日㈰、13時から清山荘にて、あやべ福祉フロンティアの理事会に出席。
顧問として、昨年秋の理事会において、役員選考委員長に選出されており、次年度に向けての新役員を選考中だ。今日は途中経過を報告し、新たな理事長の候補者を提案させていただいた。その結果、理事の皆さんのご了解が得られたので、理事長内定者が決まった。
2月14日に登壇する一般質問の最後の項目④警察車両の配備状況についてを下記に掲載します。
最後に「警察車両の配備状況」について質問します。
昨年暮れから年明けにかけて、京都府北部は大変な大雪に見舞われ、雪による被害や事故も多数発生しています。
この豪雪は地球温暖化の影響だとか、シベリアから吹いてくる日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)が2010年代に入って毎年のように日本に影響しているからとか、様々な原因があるのだと言われていますが、今シーズンだけで終わらない可能性もあると心配しています。
大雪によって、国道、府道、市道さまざまなところで大型トラックや自家用車が立ち往生し、交通渋滞や通行止めを引き起こしました。立ち往生してどうにもならなくなったドライバーがやむなく110番され、警察に助けを求めたというケースが多々あったと聞いております。
大雪の中、深夜や早朝であっても現場に駆けつけなければならない警察官には、車高が高く四輪駆動の車が必要でありますが、その配備状況を教えてください。都会の出身で雪道に不慣れな警察官が、セダンやミニのパトカーでそういう現場に駆けつけるのは逆に危険なのではないかと心配します。
今後のことを考えると、府北部の警察署には四駆で車高が高く、雪にも負けない車両が必要であり、山間部の駐在所にもそういった車両を配備すべきです。
雪だけでなく、大雨での道路冠水やぬかるみの中を進まなければならない場合もあるかと思います。現在の府北部の警察署および交番、駐在所への警察車両の配備状況はどうなっているのか、雪や水害にも対応できる車両配備の増強について、現在の状況と今後の計画についてお聞かせください。