17日㈭、今日から府議会の予算特別委員会(井上重典委員長)の令和4年度予算の書面審査がスタートした。3月7日の総括質疑まで、新年度予算の審議を行う。
昨日、一昨日は京都泊まりで、朝の京都の街の風景。
初日は総務部の書面審査。会派ごとに割当時間があり、自民党府議団では1、2期の議員が毎回質問し、3期以上は時間を譲るために交代で質問することになっていて、今日の総務部、来週の健康福祉部、教育委員会で質問する。
総務部には「財政調整基金」「骨格予算」「綾部警察署敷地にある綾部市所有地」のことについて質問した。
京都府の「財政調整基金」(いわゆる自由度の高い貯蓄で、災害や急な支出が必要になった時に取り崩して迅速に予算対応するための基金)は2,100万円しかない。予算規模がずっと小さい綾部市でも10億円ほどはある。
これまでから私も含め、複数の府議が「京都市のような財政難に陥らないように」と財政調整基金の上積みを求めていた。
来年度予算の記者発表資料に「今後の財政運営資金の確保」と謳い、「財政調整基金」(30億)と記載があったので、京都府が意見を聴いてくれたのかと思っていたら、とんだ勘違いで、これは知事選後に「肉付け予算」を作るための予備資金であるとのこと。再度、財政調整基金が必要ではないかと訴えると共に、今回の予算を「骨格予算」とする必要があるのか?と質問した。
「骨格」と言っても、予算が控えてある(前年度比マイナス)のは、土木が約10%、農林が約3%、教育が約2.5%で土木が突出している。
土木事業の1割は知事選後の6月定例会に上程されるため、議決は7月上旬、箇所決定がお盆前、事業執行は早くてお盆過ぎからで、すでに台風シーズンが到来しているし、土木事務所にも建設会社にも年度内に予算執行するためには時間的なしわ寄せが来る。災害対策のための河川整備は急を要するのに、知事選があるからと悠長なことをしていていいのか?と指摘した。
これまでは「当たり前」だと思っていたことも、時代が変わると「非常識」になっていることがある。その最たるものだと思う。
綾部警察署の敷地の奥側3分の1は昭和52年から綾部市の市有地が使われている。府内で市町村の土地に建っている警察署は綾部署だけだ。平成25年9月定例会の決算特別委員会の総括質疑で、当時の山田啓二知事にこの是正を求めたが、いまだに京都府は綾部市に地代を払っていない。
「当時、様々な事情があってこうなっているのだろうと思う。これだけを是正すれば、他の市町村とも様々な是正点が出てきてしまうので勘弁してほしい」という今回も同じ答弁だった。
それならそれでもいいが、「その代わり、京都府の土地を綾部市がタダで使うというケースもあるということですからね。タダより高いものはないという言葉もありますから」と念を押した。