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四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

温二郎の綾部中学校卒業式

2025年03月14日 | 教育・子育て

14日㈮9時過ぎ綾部中学校(小林昌宏校長)9時半からの卒業式PTA会長として参列。まず控室で校長先生が私たち来賓に挨拶をされた。

 来賓の皆さんにもPTA広報紙「すずかけ」が配られていた。

 2年間、PTA会長を務めてきたが、「PTA会長挨拶なんて、読みたい人あるんですかね。会長挨拶はカットして、子ども達の写真を増やしてもらったらいいですよ」と伝えていたので、これが最初で最後の挨拶文となった。

 校長式辞の後、PTA会長として来賓の挨拶を述べた。「マイクのスイッチを入れてください」と事前に言われていたのを忘れていたのかな?と後で気づき、声がちゃんと届いていたかと思っている。(挨拶の内容は後掲)

 午後から府議会の常任委員会に出席するため、PTAと同窓会の記念品を贈呈した後に退席させてもらった。

 次男・温二郎は今日、綾部中学校を無事に卒業し、春からは綾部高校に進学することになっている。担任の先生から卒業証書を受け取り、野球部や綾部ファイターズの仲間との最後のお別れもできたようだ。

 

 私は卒業式を途中で抜けて京都へ。12時半から自民党府議団の議員団会議、13時30分から政策環境建設常任委員会に出席し、総合政策環境部の所管事項についての質問を行った。

 まずは「PFAS問題」について。

 綾部市では、環境省によるPFAS濃度低減対策技術の実証候補地になりたいと申請しており、来年度に入ればそれが決まるという。全国で3ヶ所だけ選ばれる実証地になれば、環境省の予算を使って、様々な調査や対策が講じられることになるので期待している。

 総合政策環境部には、地元住民の皆さんの不安や苦労についても改めて説明し、対策だけでなく、原因の究明にもしっかりと取り組んでほしいと要望した。

 続いては「京都府の移住条例」に関して。

 2月1日に福知山市で行った京都北部の宅建業者との勉強会で、移住者の空家改修費支援の補助金が出るのが「移住後1年」となっていることに対して、移住先の勤め先での勤務経験が1年以上ないと金融機関の住宅ローンが認められないという事情があると聞いたので、「条例改正して期間を1年から2年に延ばしたどうか?」と提案した。

 答弁では「現実の運用では1年以内でなくても補助対象となるようにしている」ということだったので、「それなら京都府の移住施策のパンフレットにもそう書いて、宅建業者にも丁寧に説明しておくべきではないか?」と指摘した。

 近々、地域政策室長が京都府宅建協会と初めての意見交換をするそうなので、「それまでに部内で検討して宅建協会の皆さんにきちんと説明できるようにしておいてほしい」と要望した。

 最後は、「最近の京都府の府市協調」に対して質問した。

 新年度予算の知事の提案理由説明では、これまでからの府政の最重点目標である「府域の均衡ある発展」という文言が消え、代わりに「府市協調」という言葉が何回も出てきていた。

 綾部市で「府市協調」というと「綾部市と京都府の協調」のことだし、知事の提案理由説明における「府市協調」は「京都府と京都市の協調」という意味だ。「全ての市町村との関係や府域の均衡ある発展の重要性をどう考えているのか?」と質問した。

 部長がそれに対する答弁の中で、さらに「府市トップミーティング」とも言われたので、「それも京都府と京都市のトップミーティングと正確に言うべきだ」と指摘し、「我々、府下の市町村はその他大勢ではない。京都市長が府下の市町村との関係を重視されるのはもちろん結構だが、私たちは京都市の附属物ではない」と述べた。

 知事が府北部に足を運んで課題解決に取り組むプロジェクトはしていただいているが、知事には北部へは泊まりでじっくり来てもらいたいと考えている。振興局の職員からも直接課題を聴く機会や懇親をする機会を持ってほしい。「知事に直接そう言っても、答えがいまいち歯切れ良くないので、知事は泊まりたいのに職員が泊まらせないようにしているのではないか?」と指摘した。

 

 議会の後は綾部に戻り、夜は19時半からNEXT(今川信吾代表)の例会に出席し、終了後は恒例の懇親会へ。

 


【卒業式でのPTA会長祝辞】

※長文で申し訳ありませんが記録のために

 

 紫の山なみわたり、風薫るこの明知の丘にも、春の訪れを感じるようになった本日、綾部中学校卒業式が開催されるにあたり、PTAを代表してお祝いの言葉を申し上げます。

 保護者の皆様におかれましては、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。この3年間、PTA活動にご参加いただきましたことに、心から感謝申し上げます。コロナ後に、一人の保護者からの提案で復活したPTA合唱も大変良い経験、思い出になりました。ありがとうございました。

 ご来賓の皆様方には子ども達をいつもあたたかく見守っていただき、学校の美化、整備などにもご協力いただきました。二年連続となった吹奏楽部の全国大会出場に対しての大きなご支援にも厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。

 小林昌宏校長先生をはじめとする教職員の皆様方には子ども達の自主性を重んじて、新しい取り組みへのチャレンジを応援していただきましたことに感謝しております。
 体育祭をスポーツオリンピックに、合唱発表会をライブオリンピックと変え、誰もが主役になれる楽しいイベントにしたいと言ってきた子ども達の気持ちを受け止め、裏で支えていただいた先生方のお力があったればこその大成功だったと思います。
 「大人にはマイクを持たせない」と決めた子ども達。スポーツオリンピックでは、PTA会長の挨拶はもちろん、校長先生の挨拶もカットされていましたが、「それで良い」と思いました。子ども達の自主性に付き合っていただいた先生方の忍耐とご指導に、深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 さて、卒業生の皆さん、晴れのご卒業、誠におめでとうございます。
 卒業にあたり、私の経験から皆さんにお話をしたいことがあります。
 それは10年ほど前、私が40才を過ぎた頃に卒業以来、初めて、高校時代のクラスメイトと同級会をやった時の話です。集まった同級生の中に、東京大学を出て、NHKに就職したSくんという子がいました。
 高校時代、彼は勉強が良くできたので、出来が良くなかった私達は相手にされていないように思い、「つきあいにくいな」と感じていました。
 同級会の時も連絡先が分からなかったので、案内状を送りませんでした。しかし、誰かから聞いたのでしょう、「ぜひ参加したい」と連絡をくれました。
 高校卒業して以来、初めての同級会は大いに盛り上がりました。その中でも久しぶりの再会を一番喜んでいたのが、そのSくんでした。
 その席で彼は高校時代の思い出話をしながら感極まり、涙を流して、おいおいと泣くんです。泣きながら「来て良かった。こんな機会を作ってくれてありがとう、ありがとう」と何度も御礼を言ってくれました。学生の頃とは全く違う彼の様子に戸惑いを覚えました。
 東京大学を卒業してNHKで働いていると聞くと、きっと順風満帆で幸せな人生なんだろうなと私たちは思いますが、彼は彼なりに挫折を味わってきたようでした。
 宇宙物理学を勉強したいと意気揚々、東京大学に入学したものの、綾部で一番賢いと思っていた自分より圧倒的に頭の良い人がたくさんいることを知って、すぐに諦めて文系の教養学部に転部したことなど、自分が一番だと思っていた自信を叩き壊された経験を話してくれました。
 翌朝、彼からメールが届きました。「久々のクラス会、20年の空白はすぐに埋まり、自分の原点を強く感じることができました。ふるさと、そして昔の仲間がいるから、また頑張れる、そんな気持ちになりました。ありがとう」。
 彼は今、北海道に家を買い、親御さんが亡くなられて綾部の実家は手放したようですが、時々帰ってきて、その際には「飲みませんか?」と連絡をくれます。去年の夏にも会って、卒業式でこの話をすると言ったら笑っていました。人は変わるものです。

 どんな成功者でも、他人から見えない努力や苦労が必ずあります。皆さんがこれからの人生で、疲れた時、悩んだ時、力や助言を与えてくれるのは、今日、今、この会場にいる同級生、先生、そしてお父さん、お母さん達です。自分のことを一番大切に思って心配してくれる人が一番多いところを、私たちは「ふるさと」と呼んでいるのだと思います。
 今は気が合わないと思っている同級生は将来、折れたあなたの心を癒してくれる恩人になるかもしれません。綾部を離れて、早く都会に行きたいと思っているあなたも、将来、この町で働き、恋をして、子どもを育てているかもしれません。
 何事も「決めつけない」ことです。

 同じ時間、同じ青春をこの綾部中学校で過ごした仲間をこれからも大切にして、今日ここから大きく羽ばたいてください。母校、綾部中学校、ふるさと綾部はいつまでもここにあります。
 PTAの私たちは、この先もずっと皆さんのことが大好きで、一番の理解者でありたいと思っています。困った時には、家族や友達、そしてふるさとを頼ってください。
 今日ここを巣立つ皆さんの未来に幸多からんことをお祈りし、卒業式にあたってのお祝いの言葉といたします。これからも自分の心と体を大切にして頑張って下さい。おめでとうございます。

令和7年3月14日
綾部中学校PTA会長 四方 源太郎


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