24日㈫~26日㈭は、京都府議会の日韓親善議員連盟(渡辺邦子会長)による4年に一度の韓国訪問に参加した。今回は京都舞鶴港との連携を模索している釜山港のある釜山市を訪問した。今回の訪問には韓国民団京都府本部の河相泰前団長にも同行していただいた。
釜山までは飛行機で約1時間。北海道に行くよりも近い。昼過ぎに釜山に到着し、午後はまず在釜山日本国総領事館を訪問し、道上総領事らに挨拶し、日韓関係の現状や総領事館前の慰安婦像をめぐる一連のことについて説明を受けた。
続いて釜山広域市議会を表敬訪問して釜山市議会の白宗憲議長に挨拶し、議場や議会会館を見学した。
夕食を食べた後、釜山の新しい名所になっている松島ケーブルカー下の海に張り出した橋を見学して、初日の行程は終了した。
二日目は午前中、釜山港湾公社を訪問。公社長らから釜山港の現状と京都舞鶴港の連携などについて情報交換。船にも乗り、海上から釜山港を視察した。
釜山港と京都舞鶴港では規模の差は大きくあるが、むしろそれだからこそ、京都舞鶴港の需要を増やすためにも釜山港のような大きなところと付き合っていくことが重要だと感じた。釜山港は世界のハブ港になっており、その力を利用させてもらうことだと感じた。
午後は釜山観光公社を訪問し、沈定輔公社長から話を聞いた。クルーズ船による交流を京都舞鶴港と釜山港の間で進めたいという話をした。
次はAPECハウスを見学。日本は小泉総理の時代に開催されたAPECの首脳会議のために建設されたもので今は記念館として一般公開されている。
最終3日目、午前中は甘川文化村へ。ここは朝鮮戦争の戦乱から逃れた避難民がバラックを建てて暮らしていた地域だが、最近になって地元民とアーティストらによって屋根や壁にペンキを塗り、鮮やかな街になっていて、観光客が激増している地域だとのこと。アートで街の活性化を図った良い事例を見せていただいた。
最後はチョガルチ市場、国際市場という釜山を代表する市場を見学した。古き良き時代の日本の商店街を彷彿とさせる雰囲気だったが、韓国のさらなる近代化と共に、こういう情景はなくなるのかな?とも感じた。チョガルチ市場は舞鶴のとれとれセンターのようなところだった。
16時半の飛行機で釜山を発ち、綾部には22時前に帰ってきた。家の風呂に入って布団に寝転がるとやっぱり綾部はいいな、と改めて思った。