四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

中央と地方の格差

2006年03月07日 | 論評・研究

 今日は花粉がよく飛びそうな乾燥した晴天だった。去年は特に花粉症がひどかった。市販薬がまったく効かなかった。今年はまだ大丈夫だが、もうちょっとしたら襲ってくるだろうか?

 午後は来客。15時過ぎから、ベッド運びを最後だけ少し手伝った。輝くんが朝から曽根さんに付き合って運んでくれていた。

 夜は上延に行った。今日は誕生日で、32歳になった。30代になってからは1年1年が早い。大学を卒業してから10年が経った。10年のうちにはいろいろなことがあった。社会人になり、東京で暮らし、綾部にUターンし、会社を作り、結婚して、子どもができて親になった。

 最近よく「格差社会」という言葉が使われる。TVでは評論家や学者がよくこの言葉を使う。その評論家達は都会に暮らしている。国民全体の貧富の差を指摘しても、中央と地方の差のことには触れてくれない。この10年でこれはますます進んでいるように思う。

 地方に暮らす人は、学校、福祉施設、幼稚園、保育園、病院などについて、選択肢が都市部に比べて少ない。(綾部はまだ多い方かもしれないが…)

 綾部市立病院では、医師や看護師等のスタッフの数と患者数のバランスをとるのが難しく、過重労働になっているというようなことが、あやべ市民新聞に寄稿されていた。日本社会は中央偏重でいびつになり、都市部では過密、地方では過疎の様々な問題を引き起こしている。日本人が疲れているとすれば、都市部では過密によるストレス、地方では過疎による不安感が大きな原因だろう。

 税源移譲がなされないまま、地方交付税交付金だけカットされていけば、ますます地方は苦しくなる。都市部に集中している人口をいかにバランス良く散らばすか、国はそれをもっと一生懸命考えるべきだ。

 「少子化対策に1兆円で足りると思いますか?」「出産無料化を大臣はすると発言したはずだ」という昨日の蓮舫議員の発言は、都会に住む人の意見だなあと思う。「出産無料化にする」ということは、都会のようにいろんな病院や産院の選択ができるところでは喜ばれるだろう。しかし、選択肢のほとんどない地方で、それがどのくらい有効なのか?むしろ、また中央偏重が進むだけではないか。

 TVに出演する評論家も、国会で議論する政治家も、もっと地方の現状に目を向けてほしい。「地方の時代」と言われるが、10年後に、「この10年は『地方のための10年』だったなあ」と振り返れるだろうか?

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする