人類学のススメ

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雑誌「ドルメン」1.第1巻第1号

2012年07月02日 | G4.人類学の雑誌:ドルメン[Dolmen]

Dolmen1

 雑誌『ドルメン』は、1932年4月に創刊された雑誌です。当時の、人類学・考古学・民俗学等の動向がわかるものです。ちなみに、「ドルメン」の意味は、表紙にもあるように支石墓のことです。この雑誌は、岡 茂雄[1894-1989]が1924年に岡書院を創業して、人類学や考古学を支援する意味で創刊されました。ちなみに、岡 茂雄は、著名な民族学者の岡 正雄[1898-1982]の兄です。アマゾンで検索しましたが、ヒットしませんでしたのでリンクさせていません。

 創刊号(第1巻第1号)は、1932年4月に出版されました。本号の内容は、以下の通りです。但し、目次の順番に打ちましたが、実際の頁順とは異なります。

  • 長安の春(杜 邨生)
  • 處女飛行(濱田青陵)
  • 盲詩人(金田一京助)
  • 東京人類学会史話(松村 瞭)
  • 本邦考古学会の回顧(和田千吉)
  • 郷土研究の事など(岡村千秋)
  • 京都人類学研究会の事
  • 大山史前学研究所の事
  • ドルメンに就て(鳥居龍蔵)
  • 分数が親父の腕に萎びてゐ(長谷部言人)
  • 日本石器時代人は巨人(小人)だったらうか(三宅宗悦)
  • 人種秘誌(金関丈夫)
  • 民俗採訪余事(早川孝太郎)
  • 何んでも食ふ人(小山栄三)
  • 阿傳陰部考(清野謙次)
  • 各地民俗研究者の消息(その1)
  • はったいの粉(島田貞彦)
  • 本邦考現学の始祖
  • 故藤田豊八先生遺稿に就て
  • 周口店遊記(小牧実繁)
  • 周防大島にて(大島昭義)[註:後の須田昭義]
  • 槨壁の秘寶(八幡一郎)

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「ドルメン」第1巻第1号目次(*画像をクリックすると、拡大します。)


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