鎌倉材木座発見の中世遺跡とその人骨 (1956年) 価格:(税込) 発売日:1956 |
この『鎌倉材木座発見の中世遺跡とその人骨』は、1953年に東京大学理学部人類学教室が主体となって発掘調査が行われた、神奈川県鎌倉市の材木座遺跡と出土人骨について書かれたものです。1956年に、日本人類学会編として、岩波書店から出版されました。
本書の内容は、以下のように、全13章からなります。
- 緒言(鈴木 尚)
- 発掘に至るまでの経過(鈴木 尚)
- 遺跡の状態(渡辺 仁・岩本光雄)
- 遺骨の埋葬状態(鈴木 尚)
- 遺物(鈴木 尚)
- 墨書せる頭骨(鈴木 尚)
- 人骨の損傷(鈴木 尚)
- 鎌倉材木座で発見された人骨中の窒素の定量(増田昭三・稲本直樹)
- 遺跡遺体の総合的考察(鈴木 尚)
- 鎌倉材木座より出土した人骨の属する年代に関する考察(三上次男)
- 頭骨の形質(鈴木 尚・林 都志夫・田辺義一・佐倉 朔)
- 四肢骨特に大腿骨の形質(香原志勢)
- 考察(鈴木 尚)
なお、巻末には、「欧文抄録」・「附表.中世鎌倉人頭骨計測値一覧表」・「抜(長谷部言人)」が掲載されています。
本書には、日本で初めて大量に出土した中世人骨が掲載されており、大変、参考になります。