外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

Forex:ユーロの下値がそれほど怖い訳(下)-それは1.32割れイコール1.30割れだから・・・

2011-12-08 23:37:12 | ☆相場分析-ユーロドル

先程の続きです。

日足チャートをみると良く判りますが、


11月25日の安値1.3211と10月安値とはあまり距離が無く、1.3211を仕掛けること自体、既に1.3145を試すことと同じ意味を含んでおり、そうなるといわゆる第三波動の開始となります。


値幅論からいっても、1.3000割れは必至…という展開が待っており、これが相当の下値不安に繋がっていると考えられます。ご覧の日足からは既にはみ出しており、週足チャートに戻りますが、



N計算をすると、少なくとも1.2843という下値目標を考えざるを得ない状況となっています。

もし5月の高値1.4938をN波動の起点と考えた場合、値幅計算はもっと悲惨な下値となり、直ぐにはそうならないまでも、暫くその水準というのが下値リスクとして付きまとう展開になることだけは、相当間違いないと考えます。こうした展開を回避、或いは暫く時間を稼ぐためには、1.3211を割ってはいけないということになり、言いかえれば、この水準を割れるタイミングでは、目をつぶってユーロを売るしかない…という結論になってしまう訳です。

ForexTVジャパン
浅野

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Forex:ユーロの下値がそれほど怖い訳(上)-1.3400が中心となる背景

2011-12-08 22:23:25 | ☆相場分析-ユーロドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

先程、ECBは金融政策発表をしました。結果は概ね市場が織り込んでいた通り、0.25%の利下げを行ったようです。
相場はもう少し下押しするかと思っていましたが、あっさりとあきらめ、1.3380から再度1.34台へと戻す展開です。この後の定例記者会見に注目が集まっていますが、EUサミットを前に、出し抜くようなコメントが出るとは思いにくく、確信に迫る質問には、或いはノーコメントという展開もあり得そうです。

さて、相場見通しは依然としてユーロ安に傾いていますが、何故それほど下値リスクが強調されているか、チャートの切り口で、再確認したいと思います。

ご覧の週足チャートでも判るように、



現在の相場は約3週間かけて三角状に揉み合っています。上値を切り下げ下値を切り上げる、いわゆるペナント・フォーメーションという状態ですが、そのApec、つまり三角形の右側頂点が、ちょうど1.3400付近になっており、現在の相場が1.3400を中心に揉み合っている所以となっています。この水準は他にも、10月初旬に1.3145の安値を付けたステージの、終値付近でもあり、また現在の一目遅行スパンが差し掛かる雲の上限とも、概ね一致しています。したがってここより明らかに上か下で固まるようだと、相場はその方向に向きやすくなる可能性が高まります。

続きは後ほど、定例会見の後で続けたいと思います。

ForexTVジャパン
浅野

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