■7月29日木曜日の総括です。
東京時間は、ユーロやポンドの対ドル相場が揉み合いを継続する中、ドル円相場は前日後半の円買いの流れを受けて、終始上値が重い展開でした。発表されたNZの政策金利は利上げされたものの、総裁声明からは弱気な内容が多く、また豪州財務相の発言からはインフレ懸念が遠のいた等、金利先高観が払しょくされ、NZドルは対円でも下落したことは、少なくとも円高基調の支援材料になりました。
欧州時間に入り、ドイツの雇用統計が発表され、雇用の改善が見られたことからユーロが全面高となりました。一方、英国の経済指標は冴えない内容となり、ユーロが対ポンドでも買われる展開に拍車が掛った模様です。
米国時間でも、新規失業保険の申請数が減少したことで、株式市場が一時堅調地合いを強めました。その後、一部冴えない企業決算で米国の景気回復が鈍化する懸念が再燃したもののドル買いにはならず、債券市場の利回り低下によるドルの嫌気売りや、底堅い欧州景気との格差が目立ってユーロ買いが優勢となり、ドルは意に反して全面安となる展開でした。
それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。
◆ユーロドル相場
27日以来の揉み合い高値となる1.3050水準を上抜け、一時、1.31台を覗く上昇となりました。その後、反落したものの130台後半の高値圏で揉み合う展開でした。
◆ポンドドル相場
ユーロ上昇に連れて1.5660付近の高値を付けた後、ユーロは対ポンドでも上昇したことによるポンド売りで、上値が抑えられる展開でした。
◆ドル円相場
朝方にキウイ円が下落したことで円買いが方向付けられた印象です。ユーロ急騰時や米国指標の好結果等で上昇しかけたものの、ドル売りに押し切られた格好です。
◆その他の米国市場の動き
株式市場は前日終盤に発表されたベージュブックの弱気内容が改めて嫌気されたとの報道もあり、ダウは30ドルほど下落し、債券市場は入札が不調ながらも買いが優勢となった模様です。金相場はドル全面安の地合いを受けた模様で、上昇しています。
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