本日はユーロドルについてコメントをしてみましょう。
昨日解説したポンドドルと基本的には同じような動きだといっても良いような動向となっています。
これらのチャートを比較すれば一目瞭然ですが、ユーロ、ポンド、ドルはそれぞれが個別の動きをしているのではなく、ユーロ、ポンドVS米ドルという構図が見えてきます。つまりこの3通貨で見る限り、2003年以降は極端にポンドが強弱したとか、ユーロが強弱したわけではないと結論付けられそうです。
だとすれば、ユーロとポンドと比較してどちらが流動性に富んでいるかといえばユーロであり、自ずとチャートなどでもポンドよりはオーバーシュートしづらいという環境であるともいえそうです。ただし、表示のチャートは週足という、やや長期的な分析に用いられるため、もっとミクロで見たときは一概にどちらが先行指標となるかは断言しきれないケースも多々あるでしょう。しかし、このような長期チャートで押さえられるチャートポイントは数値として不動であることから、そのままその数値をより短期チャートに投影し、細かいタイミングを計ることは不可能ではありません。
この2通貨ペアを比較して唯一の違いといえば、ここ5年強を見た場合、高値を更新したかしていないかに尽きると思います。米ドル安が継続されるのであればユーロドルも新高値を記録するでしょうし、ポンドがオーバーシュートしたとするなら修正される局面が来るでしょう。
今後、万が一ユーロとポンドの相関性が崩れるとすれば、両通貨の金利差が拡大するなど劇的な資金シフトが起こるか、ユーロ危機など固有の問題を抱えるかのようなイベントが必要になると思われます。
ではTFnsにて、具体的な数値を引き合いに出しながらユーロドルの相場位置を把握することにしましょう。その前に、トウキョウフォレックスでは、新春セミナーとして金融機関現役の上席行員を交えて、2007年の金利動向をテーマに、これまで有効だった円キャリートレードはどうなってゆくのか、台本無しのパネルディスカッションを2007年1月16日に予定しています。まだお席には余裕がございますので、よろしければご予約ください。
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