外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

EURUSD 2006年の総括と将来のポイント

2006-12-19 19:22:46 | ☆相場分析-ユーロドル

本日はユーロドルについてコメントをしてみましょう。

昨日解説したポンドドルと基本的には同じような動きだといっても良いような動向となっています。

これらのチャートを比較すれば一目瞭然ですが、ユーロ、ポンド、ドルはそれぞれが個別の動きをしているのではなく、ユーロ、ポンドVS米ドルという構図が見えてきます。つまりこの3通貨で見る限り、2003年以降は極端にポンドが強弱したとか、ユーロが強弱したわけではないと結論付けられそうです。

だとすれば、ユーロとポンドと比較してどちらが流動性に富んでいるかといえばユーロであり、自ずとチャートなどでもポンドよりはオーバーシュートしづらいという環境であるともいえそうです。ただし、表示のチャートは週足という、やや長期的な分析に用いられるため、もっとミクロで見たときは一概にどちらが先行指標となるかは断言しきれないケースも多々あるでしょう。しかし、このような長期チャートで押さえられるチャートポイントは数値として不動であることから、そのままその数値をより短期チャートに投影し、細かいタイミングを計ることは不可能ではありません。

この2通貨ペアを比較して唯一の違いといえば、ここ5年強を見た場合、高値を更新したかしていないかに尽きると思います。米ドル安が継続されるのであればユーロドルも新高値を記録するでしょうし、ポンドがオーバーシュートしたとするなら修正される局面が来るでしょう。

今後、万が一ユーロとポンドの相関性が崩れるとすれば、両通貨の金利差が拡大するなど劇的な資金シフトが起こるか、ユーロ危機など固有の問題を抱えるかのようなイベントが必要になると思われます。

ではTFnsにて、具体的な数値を引き合いに出しながらユーロドルの相場位置を把握することにしましょう。その前に、トウキョウフォレックスでは、新春セミナーとして金融機関現役の上席行員を交えて、2007年の金利動向をテーマに、これまで有効だった円キャリートレードはどうなってゆくのか、台本無しのパネルディスカッションを2007116日に予定しています。まだお席には余裕がございますので、よろしければご予約ください。

続きはTFnsの「テクニカルクリップ」で占っています。よろしければおすすみください。もちろん、無料コンテンツです。


著名な外国為替取引ニュースサイト「FOREXPRESS」に当管理者の為替コラムを連載中



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