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主要通貨は市場規模拡大傾向にあり変動を示唆…円とユーロは売り継続の兆し-IMM分析活字版

2014-08-27 15:26:57 |   IMM残高分析

こんにちは、今週のIMM取組残高分析をお送りします。

本日番組で使用する最新データは、8月19日のIMM市場が終了した時点のもので、対象期間はちょうど日本のお盆休暇を挟む形になりました。ドル円相場は、8日の急落で底を叩いた格好となり方向感なく揉み合いで終わっています。前週は番組をお休みしたことで、今回は8日の動きを含んだ前回のデータと見比べることになりますが、IMM市場にはどんなポジション変化があったのか、早速、投機筋のポジションを表すとされる、非実需のデータを見て参ります。

<ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化>
先ずは、ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化のグラフです。

折れ線グラフが示す毎週火曜日時点の終値推移は、この3週間概ね同水準でした。
8日の急落も一時的だったことから、終値に影響は出ていませんが、さすがにドルのロングは一時的に減少していました。しかし最新データまでの間に買い直されており、相場は揉み合いで終わっていますが、その間にはロングが仕込まれていたことが判ります。

<各通貨別ネット残高推移>
次に、各通貨のネット残高のグラフです。

ユーロと円のみが大きく売り越される構図は、依然として続いています。
2週前では若干手仕舞う動きになりましたが、翌週には回復し、ユーロは売り越しの動きを伸ばしています。豪ドル相場は底堅い揉み合いでしたが、その間にロングは若干伸びており、定位買い越しが維持されています。
意外だったのは最新データが締め切られた19日終値時点で、1.6615だったポンドドル相場は、3週前のデータが始まる7月30日寄付き時点の1.6942から、300ポイント以上下落していたにも関わらず、少ないながらもネットは安定してロングを維持していたことです。
それでは次に、これらの通貨を中心に詳細を見てみましょう。

<前回データと比較した各通貨のネット残高変化>
こちらのグラフは、前週と比較した各通貨のネット残高の変化を、3週間追跡したものです。

先ず円ですが、この3週間は買い越しと売り越しが交互に現れ方向感が無い状況でしたが、概ね相場の動きに準じた変動であり納得の範囲です。ブレークダウンを見ますと、8日の動きを含んだ前回データは市場規模を縮小しながら円高方向へシフトしましたが、売り越しの手仕舞いが中心だったことが判り、今回はそこから規模を拡大させています。相場は締め切り直後からドル買いが急伸しており、拡大した市場は結果的に円売り側へシフトしていることでしょう。

次にユーロですが、こちらも方向感に欠ける展開が続いたようですが、明らかに売り越しが優勢であることが判ります。ブレークダウンを見ますと間のデータでは市場規模が縮小しており、僅かな買い越しはたんなる結果論だったようです。今回のデータは再び市場規模を回復し売り越しは3週前を上回っており再び売り越しへと動き始める兆しが伺えます。実際、この時点で相場は既に8月上旬の揉み合いを下に放れていましたが、ロングはまた投げられた様子も無く、その後の下落で恐らくユーロ売りへとシフトしているでしょう。

続いて問題のポンドですが、増減を見る限りこちらも方向感は無く、見た目から3週前の売り越しが延長されたに過ぎない印象です。ブレークダウンを見ますと、真中のデータに見られる手仕舞いを挟んで、3週前の市場規模を拡大した形でした。これだけを見ると相場は揉み合いを連想せざるを得ませんが、実際は300ポイント以上も下落していることを考えると、やはり今回の下落は非常に不透明であることを裏付けています。ブルベアも買い越しが過半数を維持しています。

最後に豪ドルを簡単に見てみます。こちらは過去2週の売り越しを調整した形です。ブレークダウンは、間に調整を挟んで再び市場規模を拡大しています。買い越す動きがやや優勢ですが、ここからどちらへシフトするのか、まだ答えは出ていない状況です。ブルベアは買い越しが7割近く在り、上昇見通しが優勢ですが、その割に明確な上昇相場になっていない部分は気になっています。

<総括と考察>
さて、繰り返し違和感を訴えてきたポンド相場は、IMMもロングのまま、本日で1.65台中盤と7月15日のピーク1.7190から既に650ポイント近く下落しています。もしかするとその後、ブルベアではスクエア程度になっているかもしれませんが、最も偏っていた6月17日締切データのブルベアからブルが13%減少した程度に留まり、ポジションの単純比較でもロングが3万コントラクトの減少、ショートが1万コントラクトの増加程度で済んでおり、下落相場を正当化しにくい状況は継続しています。

英国経済の失速でBOEの利上げ見通しが後退したのが下落根拠と言われる中、議事録で2名の委員が据え置きに反対し利上げを主張していた事実が無視されました。確かに現在の地合いと議事録との時間差は否めませんが、データ上の矛盾は恐らく何れはどちらかに解消されるでしょう。

ポンド安要因として、市場ではあまりクローズアップされていませんが、先週末にも日本のTV番組で特集されていたスコットランドの独立騒動が多少は影響しているかも知れません。市場での扱いが薄いこと自体、基本的には独立は在り得ないと結論されているのでしょうが、可能性として一部の資金逃避が起きているのが一因と言う見方もできます。逃避先として今のユーロは適さないことから、一部は豪ドルなど同じコモンウエルズ通貨にシフトしているとすれば、豪ドルの不自然な底堅さの要因にも繋がり、納得がゆきます。

いずれにしても、何かのポンド不安が解消されれば一気に買い基調へ転換する可能性は高く、経済指標の改善やBOEの姿勢等に加えて、注目度は低いながらも、独立の否決がそのきっかけになる可能性は皆無ではない事を覚えておきたいと思います。その可否を決める国民投票は9月18日に行われるという事です。

以上、IMMの取組残高分析は動画でもご視聴いただけます。


※上の画像を直接クリックいただきますと、ForexTVジャパンのIMM分析チャンネルへアクセスします

IMM分析番組を最大に楽しむ方法

(1)ドル円の相場推移と対円におけるドルのネットポジション変化
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/59b225ac8b7014b34ab9c5210ad0c194

(2)各通貨のネット残高
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/7cb368373c8e9008ae738dd9750d06d5

(3)前週と比較したネット残高増減推移
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-univ/e/c631b370f8906b33a7c8d81569bbcecd

(4)各通貨のネット増減比較をブレークダウンする
http://blog.goo.ne.jp/gaitame-niv/e/18a50c30c204d61aa068d50ceb619b22

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