外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

IMM残高分析-活字版『ペソ除く全通貨の売越しも調整色強まる「低金利継続思惑でドル売り円買いとなるか。』

2013-08-05 12:48:05 |   -【特集】IMM残高分析

今週もIMM取組残高分析の活字版をお届けします。
まずはドル円相場の取組のネットポジションから見ていきましょう。

<ドル円のネットポジションのグラフ>
米国の金融緩和政策がもう暫く継続するとの見方が強まる中で、ドル円相場は頭の重い展開が続いています。こうした地合いを受けて、ドル買いを積み上げて来たヘッジファンドなど投機筋も、一旦ドル買いポジションを縮める動きを見せています。

先週のネットポジションは、82,135コントラクトのドル買い越しに減少しています。


次に、全通貨に対するネットポジションのグラフです。

<全通貨のネットポジション>
こちらは引き続き、メキシコ・ペソを除いた全通貨が売り越されている状態で、特に円、オーストラリア・ドル、そしてポンドの売り越しが目立つ展開が続いています。


続いて、前の週と比較した取組高の変化を示すグラフを見てみましょう。

<前週比グラフ>
まず円ですが、ドル円相場が頭の重い展開となる中で、一旦円売りポジションを縮める動きが出始めています。
円は前の週に比べて、5,361コントラクトの買い越しとなっています。

続いてユーロですが、アメリカが金融緩和政策を継続するとの期待から、ドル金利が低下する中で、こちらも相対的にユーロへの回帰が鮮明となっています。
ユーロは前の週に比べて、19,396コントラクトの大幅な買い越しとなっています。

また、オーストラリア・ドルですが、中国経済の成長にブレーキがかかった事で、オーストラリア経済は成長率低下との見方が強く、一段の下落期待が高まっています。
こうした地合いを受けて、オーストラリア・ドルは前の週に比べて、8,591コントラクトの売り越しとなっています。


さて、注目のアメリカ雇用統計は、期待したほど強い結果ではありませんでした。こうなると、ドル高の調整局面が続く可能性が出て来ました。依然として高い水準に積み上がっている対円でのドル買いポジションが、今週はどの程度まで調整が進むのかを意識しながら、相場を見ておきたいと思います。

以上、動画の閲覧は下記URLで可能です(無料)。各グラフがタイムリーに表示され、より解りやすいコンテンツとなっています。

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