外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

Forex:ユーロドル23日EUサミットまでは小動きか-浅野の閃きFXテクニカル 

2011-10-18 23:06:30 | ☆相場分析-ユーロドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

10月4日に1.3145付近の安値を付けた後、ユーロドルは概ね2週間、上値を切り上げ続け、昨日は1.39台を一時付けるという、急激な戻しを演じました。
8月高値の1.45台からかの安値まで1400ポイントという下落もさることながら、今回の戻しも750ポイント近い上昇となり、値動きの荒さが一層荒さを呼ぶ展開です。

この説明からも判るように、概ね下落の半値を、期待感だけで戻したのは意外でした。したがって今後の反落も下値探しをするような展開を想定しましたが、直近のテクニカル投稿が随分古くなり修正が必要な点や、本日のForexTV番組「マーケットレビュー」でも反落を想定した以上、少し詳しく見てみようと思いました。

本来なら、相当アップデートしていない動画バージョンでお伝えしようとも考えましたが、あまり面白くない結論になりましたので、こちらで失礼します。

さて、1.38台後半から1.39台が既に重いという根拠は、7月12日の安値圏であることや、9月8日の下落に拍車がかかったとみられる水準だという点、9月15日の戻しの高値が抑えられた水準という点などが、テクニカル的な根拠ですが、冒頭の半値戻しということも十分な根拠です。

「マーケットレビュー」では、過去2日間の足が包み足となったことで、目先の反落を想定したわけですが(改めて見ると微妙に実体部分の高値位置がずれていましたね)、ドイツのZEW指標が冴えなかった割には下値を持ちこたえてしまいました。

良く見ると一目均衡表の遅行スパンが、当時の価格で上値を抑えられたあと、9月9日の急落で、受動的に遅行スパンが価格の上に出てしまいました。その結果、今日は1.3700前後にいる26日前の価格が下値をサポートする状況になっています。

下落に勢いがあれば、一気に1.3500を目指す可能性を指摘しましたが、この様子を見る限り、この水準を中心に、1.3500~1.3900辺りを揉み合ってEUサミットを迎えそうです。

基準線と転換線は好転となってますが、好転までは上昇し、好転以降は下落と、こちらも矛盾した動きであり、揉み合いを示唆している可能性がありそうです。

1.3820付近へ戻すようならユーロを売るか、転換線がある1.3580付近へ下げるようならユーロを買うかで、エントリーとし、上は戻し高値更新で一旦はストップ、下は1.3500割れでストップというイメージです。

相場が上手く走った場合は、反対のエントリー水準を出口とするイメージですが、やはり売りから入れた方が、安心感はありそうです。

ポンドドルも概ね同じようなイメージですが、ユーロほど動きが荒くない分、じっくりと取り組めそうです。

ドル円に触れなくなって暫く経過しますが、これほど動きが無くなると、ドル円に資金を取られている方がリスクです。そうなるとユーロ円やポンド円は基本的に、対ドルと同じ動きをしますので、上のイメージと同じような展開かもしれません。時間がある時に詳細を見てみたいと思います。


ForexTVジャパン
浅野


ForexTV:タイトル「欧州圏債務危機 今後の主な日程」by ロイター に納得

2011-10-18 18:53:14 |    -NZドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

G20前の今月末までには、欧州圏の財政支援策の具体化が急がれる一方で実現性が懸念されていますが、先週末にG20会合が終わったにもかかわらず、またG20があるの??と思われた方もおいでだと思います。

何をかくそう自分も、つい数年前までは??でしたが、先週終わったのは、G20でもパリで開催されていた、財務相・中央銀行会議の方で、参加者は各国の財政担当省庁の代表と、金融政策をつかさどる中央銀行の総裁が集うものでした。

来月の第一週目に予定されているG20は、カンヌで開催が予定されている首脳会議で、いわゆるサミットと呼ばれ、各国首相や大統領が集うものです。

ここにきて、議題に関しては金融危機や緊縮財政問題など、極めて一致しつつある印象ですが、サミットの方では、軍事問題や雇用を含む景気や貿易全般に関するような包括的な国際関係が議論される一方、財務相・中銀総裁会議ではもう少しミクロ的な、金融政策や財政問題が取り扱われる、という印象があります。

ところで、欧州では欧州だけの同じような会議があり、これも区別しにくい一因になっていますが、例の「G20前には財政支援策を具体化させる」と独仏がコミットしたことで、今週末の23日に予定されているEUサミットがその発表場所として、一気にクローズアップされています。
その前には、財務相・中央銀行会議が予定さており、ここではその具体策について掘り下げた議論が期待されているようです。
EU会合は、非公式も含めるとかなり頻繁に行われている記憶があり、昨今は別格として、いちいち気にもしていられないと、個人的には感じていました。

さて、ブログのタイトルは、本日ロイターさんのネット版ニュースに掲載されていたものです。現物のURLは
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK800351420111018?feedType=RSS&feedName=marketsNews&utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+reuters%2FJPMarketNews+%28News+%2F+JP+%2F+Market+News%29

ですが、恐らく字数制限で「・・・関連の主なイベント日程」あたりが割愛されているのだとは思いますが、確かに、こうしたイベントがあるたびに、危機懸念が再浮上することも予想され、“危機日程”とは言い得ているところが妙に納得してしまいました。

内容ですが、年末にかけて高債務国の債券入札・償還日程や、ユーロ圏の対応などが想定されるEU会合や議会日程、そしてギリシャのストライキ予定(ちなみに、明日から2日間です)までが書き込まれています。イベントの数日前からは懸念が生じ始める可能性もあり、皆様も手帳などにメモられては、いかがでしょう??

こうした情報が無料で手に入るという、便利な世の中になったものです。


ForexTVジャパン
浅野