外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

Forex:オージー、キーウィの下落が現実に-浅野の閃きFXテクニカル【ブログ版】

2011-08-09 22:38:19 |    -豪ドル

こんばんは、ForexTVジャパンの浅野です。

ポンドは金曜日の内に串刺しとなり、妙な上昇には閉口してしまいましたが、番組「マーケット レビュー」でも述べたとおり、今週はユーロ対オセアニア、ポンド対オセアニアの巻き戻しが、ユーロやポンドのストレートペアの下値を支えたような気がしています。

オージーとキーウィに関しては、僅か2日間で想定以上の下落となり、驚いています。チャートは下値スパイクが明らかな形になっており、明日の動き次第では、一旦のセッションが終わったことにもなりそうです。ただ、この下落は、今後の相場に影響が残ることは間違いなさそうな感覚があり、下値リスクは暫く続きそうです。

オセアニアの通貨は、もともと流動性は低い通貨ですから、パニックに弱い側面は否めません。キーウィも含めて、今後の良い教訓として、改めて実感している次第です。

さて、日本のお盆休みを控えて、相場は混とんとしてきました。
8月から為替の証拠金取引の倍率が一般投資家は25倍の上限がつきました。金融庁を始め、当局はハイリスクを制限するのが目的らしいのですが、倍率が低くなると、同じ額を取引するのに必要な資金が増えます。同じ資金だと取引額を減らす必要があるのですが、いずれにしても、余剰資金が増えると、強制決済の水準が深くなり、確かにそう簡単には強制決済には届かないのですが、ひとたび届いてしまった時の損失額も比例して大きくなります。

たしかに、倍率を下げることで多額取引を制御する効果はあると思いますが、相場が不利に運んだ場合は、塩漬けとなる期間と額を増やすだけだ、という見方もあります。いくら資金力があっても、強制決済をロスカットにするのではなく、やはりある想定水準より上回った場合は、自ら損切りをする行動が必要だと思います。

ハイレバの時代でも、大きな損失を出す手法は、ナンピンはするが、損切りはしない、というスタイルが殆どだったのではないでしょうか。レバレッジが低くなっても、同じ手法だと結果はあまり変わらないとも思います。

皆様の無事を考えつつ、相場は動く中でお盆の身の振りに悩む今日この頃です。

ForexTVジャパン
浅野