外為ガイドブック☆FX取引の基礎や相場分析を解説…五里霧中の相場取引に一筋の光を

外為市場経験者の浅野敏郎が値動きに着目したチャート解説や個人的意見を綴る相場ブログ&用語集!

ポンドドル、2月3日高値が遠い…時間が掛かりすぎたポンドはコストで一旦スクエア?-浅野のつぶやき2

2011-02-22 13:26:59 |    -ポンドドル
こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

ユーロは1.3500を割れた時点で降伏済みでしたが、ポンドは幾度かのピンチを凌ぐと、上昇サイクルが復活し、一安心でした。しかし、2月3日の高値を攻めきれず、今日の流れは非常にいやな気がします。1.6150が粘ってくれれば良いのですが、もし割り込むようならコストである1.6100付近では一旦スクエアにしようかと思っています。

転換線が1.6111であることからも、入り口が余りに平均過ぎてどうにもなりません。せめて、1.6000付近であれば、1.62半ばを目先の利食い水準とすることもできそうですが、今回は入り口が悪るかったと思って、見直す良い機会かもしれません。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎


早朝から円が乱高下!9時以降はドル買い優勢に-浅野のつぶやき

2011-02-22 12:46:00 | ☆外国為替を読む

こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。

週明けはドル売り急伸を予感しましたが、事なきを得て揉み合いから、調整のドル買いへと移りつつあります。

今朝早く円売りが急伸しました。理由は幾つか考えられそうですが、その後の動きから、個人的には根っこにドル買いがちらつきます。
昨日の市場終了時間と前後して、反体制運動が強まるリビアで内紛が激化したニュースが連続しました。ユーロは地政学的リスクが最もかかる位置関係からユーロドルでのユーロ売りドル買いが頭をよぎりました。ただ、その時間にはほとんど動いていないことから、米国市場がお休みで玉を打ち込めず、東京時間を待って売ってきたことも想定できます。

一方で、対円通貨はリスク逃避の円買いにはなっておらず、日付が切り替わってからすぐに逆に円売りが一時的に急伸しました。この動きはいたって不自然に思っています。一部では、有事のドル買いを口実にドル円を持ち上げて、クロスでの大台替りにあったストップを無理やり付けに行った可能性が指摘されています。

冷静に見れば、欧州株式市場は一連の中東内政不安を嫌気して既に下落しており、東京株式市場の寄り付きから見ても、日経平均などの先物は恐らくは急落していたはずです。ということは、場が開けば株式市場は下落し、為替も円高推移することは、予想の範囲内ですし、円安の根拠にはなりません。

他に円売り材料を探すと、確かにユーロ圏からはインフレ懸念が連日報道されており、昨日はBOE筋からもポンドの利上げに対する支援コメントなどが聞かれ、クロス円は円売りクロス買い圧力が掛かっていたことは事実です。しかし、前日からじり高ではなかった上、7時の急騰を見ても、この理由は説得力はありません。

また日本のソブリン格付けの引き下げニュースも、時間軸が合いません。事前リークまでをも想定するには行きすぎですが、いろいろな材料を吟味してみると、結局ドル買いが優勢という結論になり、朝方の不可解な動きを円売りと考えると、ややこしくなりそうな気がします。ただし、格付け見通しが引き下げられた事実やNZの地震は、今となってはドル買い支援材料になりつつあるように見えます。

いずれにせよ、ここまで方向感がないと、本格的な揉み合いを想定する必要があるかもしれまんせんね。

ForexTVジャパン
浅野 敏郎