ドル安が止まりません。
市場はアメリカの自国通貨安政策を見抜いた観があり、インフレなきドル安という不思議な状況になってきました。一つには、米国内の投資家がしびれを切らして海外投資に踏み切っているとも考えられ、そうすれば債券高、株安、通貨安にも納得がゆきます。これはまるでリーマンショック前の本邦投資家心理に似たところがあるのかもしれません。
さて、先日の閃きFXで展開したユーロドルの押し目買いですが、説明からは5ポイント及ばなかったものの、実質的な取組みとしては、上々だったと思っています。ユーロドルは次の局面まで放置しようかと思います。
ドル円は、昼過ぎの急騰が、介入か否かで憶測が飛び交っています。確かに微妙かもしれませんが、結果は元の水準に戻っており、その他通貨のドル安圧力でどうにもならない状況です。背景はいずれにせよ、ドルは買えないという事実だけが残った形です。
露骨な通貨操作の行動には批判が集まっているようですが、ある意味で公然とドル安を明言した米国も自国通貨安誘導の他でもありません。ドル安で連想してしまうのは、日本や中国のドル準備高ですが、ドル安はこうした外貨準備の目減りを意味します。国家価値と比べれば額は小さいものの、他の通貨の様に一方的なドル安相場を演じにくい一因になってはいないのでしょうかね。ドル安分と値上がり分、どちらがどうかは計りしれませんが、政府の事とはいえ投資としてはいかがなものでしょうか。
細かい数字は、今後の議論にお任せするとして、今明らかなのはユーロが比較的どの通貨と比べても、強い立場に居るようです。ユーロドルが既に相場を離れてしまったことから、まだレンジ内に収まっているユーロ円の買いを模索出来ないでしょうか。ドル円が急落した場合、一時的に辛い可能性もありそうですが、ここまで他の対ドルペアが上昇すると、クロス円の立場からも少しは円安圧力になりそうな気がします。
4時間足で見る限り、15日の介入で押しあがった以降は、ドル円の乱高下?を吸収して上昇トレンドを上手く継続しています。早いうちに112.70付近へ下落するようならユーロを買い、17日以降下値を支えた111.60前後を割り込むようなら、111.50付近で一旦はストップです。
上値は7月高値の114.70付近が目先の目標ですが、下で買えた場合に限り、高値越えで買い増すイメージです。ドル円さえ底堅くいてくれれば、心理的節目となる115.00が控えているものの、週足の基準線である116.65付近は目論みたい心境です。
週末を挟む本日、取引額は最小限が心地よいと思います。
では、良い週末をお過ごしください。
ForexTVジャパン
浅野 敏郎
先日閃いたEURUSDは、あえなくストップとなりました。1.28台半ばまで上昇するなど、強い買い需要を見せました。
これでチャートは下落バイアスを失い、すっかり中立の状態になってしまった印象です。
ユーロドルのリベンジはユーロドルで果たしたいところですが、1.2750で買い直したところで、上値も限定的であり、見合わせたほうがよさそうです。
同じユーロでも対円なら少しは機会がありそうでしたので、挑戦してみることにしました。ただ、少しギャンブル的な取り組みであり、基本はこちらも控えるべき状況です。
移動平均線で見ると、短期から長期まで同水準に集まりつつあり、一度噴火しないとガス抜きができない状況に見えます。
では、少し長めの動画ですが、是非ご覧ください。
ForexTVジャパン
浅野 敏郎
ユーロ、ポンド共に対ドル相場は底堅く推移し、ユーロドルは1.30台乗せを継続するようになりました。一方、ドル円は安値圏で揉み合っており、売りが優勢という印象です。
■今日の通貨フォーカスはユーロ円相場です。
今日のAM外国為替テクニカル分析の番組内でも触れているように、テクニカルな要因以外でドル円相場の上値が重い理由が乏しい一方で、ユーロドルはしっかり1.30台に乗せてきました。定着すればさらに上値を試しそうな中で、ユーロ円が上昇する芽が出てきました。
日足より短期の足では概ね上昇を暗示する形となり始め、暫く続いた揉み合いに決着が付きそうな気配です。下落した場合は、再度レンジの中へ戻るわけですが、今日は上昇の入り口を探してみましょう。

6月21日の高値113.39を、昨日は113.45まで上値を拡大しましたが、ブレークアウトには至りませんでした。ただ、その後の反落も限定的で、着実に下値は切り上がってきています。
今後相場が調整的に下落した場合、昨日の安値付近手前となる112.40付近でユーロを買い、ストップは転換線を割り込むあたりを想定します。高値をしっかり上回る113.50を越えるタイミングでも追いかけたいところですが、目先の上値は114.50が精いっぱいに見え、上値買いだけでは、損益バランスが悪い取組みになってしまいます。
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以上、1本前の記事を含めた内容を、動画番組「FXフラッシュ1400」で視聴できます。最上段の右端にある「ForexTV.jp」バナーでサイトの動画ニュースページへ行き、動画プレーヤーのメニューから「市況」をご指定ください。動画では画像を織り交ぜて分かりやすく解説しています。
動画はYouTubeからもご覧いただけます。ForexTVjpチャンネルでご確認ください。
先週末は欧州の金融機関に対するストレステストの結果が好感され、株式市場が堅調に推移したことを受けて、東京株式市場は上昇し、為替市場も朝方は円売りで始まりました。しかし、時間を追うごとにテスト基準が甘かったのでは、との見方が広がると、ドル円を中心に対円通貨で円買いが進みました。
欧州時間に入り、ストレステストに対する肯定的なコメントが続き、ユーロやポンドが底堅く推移する中、対円通貨では利益確定とも言われる円買いが強まり、円が一時独歩高となりました。
米国時間では、住宅関連の経済指標が好結果となり、株式市場が再び堅調に推移し始めました。為替市場にも、リスク後退を示すドル売り円売りの流れが戻り、ユーロやポンドの対ドル相場は日中高値を更新する一方、ドル円は日中の下落幅の半値程度を戻すに留まり、その後、安値圏へと反落する展開でした。
それでは、各主要通貨の推移を、プロスティックスの30分足チャートで確認してゆきましょう。
◆ユーロドル相場

一時、1.29台を割り込む動きを見せた後は、1.3005付近へと底堅く上昇し、概ね高値圏でのもみ合い引けとなりました。
◆ポンドドル相場

朝方から一貫して底堅く推移し、1.5518付近の高値を付けた後、ユーロポンド相場が上昇を強めたことで1.54台半ばまで下落し、以降は揉み合いながら引けています。
◆ドル円相場

朝方87.70円まで上昇後、86.80円付近まで下落する展開で、その後も揉み合いながら、結局安値圏へ落ち着く展開です。
◆その他の米国市場の動き
株式市場は終盤に上昇を強めたとの報道もあり、ダウは終値ベースで、続けて100ドル以上の上昇となりました。債券市場は短い期間が下落し利回りは上昇したものの、中長期は概ね横ばいで、10年債は終値で3%乗せを達成できませんでした。金は小幅下落と、一部で報道があるほど、リスク後退感は顕著ではない印象です。
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今日の通貨フォーカスはユーロ円相場ですが、一旦ページを改めます。通貨フォーカスを含んだ以上の内容は、動画番組「FXフラッシュ1400」でご覧いただけます。
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■本日7月14日、午前の東京外国為替市場の動きを、午後1時現在の取引水準をご覧頂きながら、お伝えします。
市場のコンセンサスはリスク投資の再開となっていることを受けて、株式市場が大きく上昇しています。これを受けるように、円安が進行して、クロス円の買い戻しも優勢な模様で、ユーロやポンドの対ドル相場を下支える格好です。
■今日の通貨フォーカスはユーロ円相場です。
昨日の戦略で下値目標の設定は合っていたようですが、売りで入れなかったために空振りでした。先に下値を付けた場合に、買いで入ることも視野に入れていれば、今頃は…という展開です。
今日は日足のラインチャートを見てみましょう。
ここから先には分厚い一目の雲があり、上値を伸ばしにくくなっています。6月3日や21日の高値に近いことも上値を重くしているようですが、終値ベースでみると既に上回ってきています。加えて移動平均の短期線は充分収束し、最短の5日線が全てを上に抜けてきました。雲の中は中立ゾーンとするなら、少なくとも65日線の114円台後半への上昇はあり得そうです。
終値の揉み合い高値圏となる112.70付近へ戻すようならユーロを買い、切り良く112円割れで一旦はストップというイメージです。
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手掛かりに乏しい中、ユーロやポンドの対ドル相場が高値から随分下落したことで、新高値を追う動きも後退した観があります。こうした流れによってクロス円での円買い戻しがドル円相場の上値を重くしている模様です。
■今日の通貨フォーカスはユーロ円相場です。
市場でも話題になっているようですが、中長期的な上値レジスタンスに遭って、上値が重くなっている半面で、今月に入ってからの短期的上昇トレンドもいまだ否定されていない状況です。

2時間足でみた場合、1日と7日の安値で引けるサポートラインは、111.00付近の雲の下限によってそれなりの底堅さを見せそうです。先週末からの反落相場の下値サポートも、現状で雲の下限あたりに差しかかっていることから、この水準を下値目標に、

111円台後半の、たとえば80付近に相場が戻すようならユーロを売り、12日高値を越える、たとえば112.40付近で一旦はストップとします。
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■本日6月29日、午前の東京外国為替市場の動きをお伝えします。
見方によってはドル売りとドル買いが交錯する中、ユーロと円の格差がやや目立つ展開です。数日来ユーロ円の下値を支えた109円台半ばを割り込み、ユーロや円の対ドル相場の上値が重く推移しています。
■今日の通貨フォーカスはユーロ円相場です。
久しぶりのクロス円相場ですが、この2通貨に関してはサイクルが同調し始めた感覚があり、方向感が出易い地合いに見えます。
過去3日間下値を支えていた109.55円水準を下に割れ、6月7日の安値をしっかりと視野に入れた状況です。もし109.00円が底堅かった場合、もう一度天井確認する展開はありえると考え、109.50円付近でユーロの戻り売りを待ちたいと思います。
110円台に乗せ返すようなら一旦はストップとし、下値は先の安値108.05円を目先の目標と想定しますが、107円台に潜り込むようなら売り増しも考慮すべきに見えます。テクニカル的にはすでに3桁でのサポートを失っている状況ですが、とりあえず心理的節目の100.00円はサポートされやすいと考えています。
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こんにちは、ForexTVジャパンの浅野です。
英国の予算が発表されました。
それまで思惑気味に下落していたポンド相場は、事実買いと言うべきか、発表以降、急速に買い戻されました。終盤は、米系格付け機関によるポジティブなコメントが好感された模様ですが、日本も含め財政難は重要課題です。
少し前になりますが、アメリカで大規模停電が頻発し、地下鉄がストップしてしまったことで、ニューヨークのウォール街へ徒歩で通勤する人々の映像が思い出されます。
停電の原因はインフラの老朽化で、価格競争によってインフラ投資にまで資金が回らなかったというのが理由でした。無計画な経営だとも言えなくはありませんが、そうでもしないと経営競争に勝てない現実もあるはずで、頭が痛いところでしょう。
公共事業で積み上がってゆくインフラは、古いものから管理費用も上昇し、それが年々増加すれば、報道にもあったように、いずれ維持管理するだけで財源は無くなるという矛盾が差し迫ってきます。新規事業が不可能なら、雇用や景気の回復も望み薄となるため、両方を維持するには歳入を増やす増税が必要なのでしょう。
財政赤字の圧縮はどの国も永遠のテーマです。無駄をなくす本邦の事業仕分けは、ある意味で当然の見直しですが、それだけで財政赤字を圧縮などできるはずはなく、本当に必要な公共サービスでも多くを廃止しなければ叶わないようにも思えます。ただ、そうなると先の停電事故のように、本来の重要な機能までもがマヒする劣悪な社会になってしまうリスクも大きくなりますね。
増税になっても、その効果を実感できる社会を望みたいところです。
では、少し遅くなりましたが、本日もアセンダント山中康司さんの相場解説を動画でお届けいたします。
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来週から、ForexTVジャパンの携帯サイトがOPENします。動画はもちろん、各種データも掲載する予定です。是非アクセスしてみてください。
■本日6月14日、午前の東京外国為替市場の動きをお伝えします。
主要通貨はドル売り円売りへとギャップして寄付きましたが、その後ギャップを埋めたあとはユーロがドル売りを伸ばして一時、1.22台を覗く一方、ドル円はドル買いを伸ばして寄付き上値を更新する91.92円付近の高値を付ける展開です。ポンドドルは底堅いものの、上値も限定的です。
■今日の通貨フォーカスはユーロ円相場です。
ここ終盤のユーロ安をけん引していたように見えたユーロ円の下落も一段落し、ユーロドル、ドル円もやや調整ムードが優勢になってきました。まだまだ、反転したというには早計ですが、戻し相場に乗ってみるきっかけを探してみようと思います。
5月6日の急落の背景をテクニカル的に想定した場合、日足でも引ける長期サポートラインを下に抜けたのも、一要因に見えます。以降の相場は、このサポートラインを上値レジスタンスに、揉み合いながらも下値を伸ばしてきましたが、今日は転換線の上に出るなど、戻しムードの高まりを裏付ける展開です。リーマンショック直後の最安値112.08円を上値に控え、抵抗を受けているようですが、ここを越えれば、先のレジスタンスラインが控える、112円台後半が次の目標となるでしょう。
転換線水準の111.10円付近に戻すか、112.10円を越えるタイミングでユーロを買います。リミットで開始できた場合は6日安値割れとなる110.50、112.10のストップで開始した場合は、転換線割れにストップロスを構えるイメージです。上値目標は、112.80付近とし、113円台に乗せるタイミングでは再度、買い直すことも視野に入ります。
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これまで私のつたないコメントをお送りして参りました「FXフラッシュ1930」ですが、リニューアルの運びとなりました。もう一ヶ月になる揉み合いから弱い反転相場では、イメージと合わずに、苦労しました。それだけ、市場の相違が拮抗しているのかもしれません。
連休が終われば、あっという間に今年も後半戦が意識されます。今の相場水準がボトムになるのか、継続前の収束相場なのか、何れ答えは出されるはずだと思います。
では、新FXフラッシュ1930は、当社WEBサイトからお楽しみください。
動画ページは http://japan.forextv.com/jp/Video/Video.php からどうぞ。