山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

大喰岳・槍の穂先☆槍ヶ岳@日本百名山№62

2023-08-02 | 62槍ヶ岳(夏)
ツアー2日目の午後のメニュー
その1

 槍の穂先の展望台:おおばみだけ
大喰岳(標高3101m)まで往復します。

ほぼ全員が参加しました。
稜線は、いまだに雲がかかり
風も吹いて、片道40分の行程です。

荷物を山小屋に預けたので
足取りは軽いのですが
展望が期待できないので
気は重いです。

時折、雲が薄くなり
稜線や谷の様子がわかります。

しかし
雲の中を歩くことに変わりはなく
大喰山の山頂に到着です。

誰もいません。
集合写真を撮って帰りましょうと
話し合っている3分後

北の空に青空が見え始め

槍ヶ岳山頂がだんだんと姿を現し
実にドラマチックな演出でした。

時折、雲に隠れつつも
全体像が確認とれるほどになりました。


集合写真を撮るころには
再び槍の穂先は雲に隠れ
槍ヶ岳山荘に戻ります。
途中の稜線にも
たくさんの花が咲いていましたが
私の初見の花として
ミヤマシオガマを記録しました。
ゴマノハグサ科の多年草
本州中部以北・北海道に分布する
高山帯の礫地や草原に生える
根際で分岐し、高さは5-20㎝
葉が細かく分かれていることで
タカネシオガマと容易に区別できる
戻り道にて
殺生ヒュッテとヒュッテ大槍を
見下ろす。

ツアー2日目の午後のメニュー
その2
槍の穂先を登る
標準タイムは上り・下りとも30分だが
見るからに混んでいるので
ガイドブックに書いてあった
3倍かかるを納得します。

肩から見上げた時の青空は
上り始めると雲に覆われ
すぐに渋滞につかまります。

5m進むのに5分待つ
そんな感じでしょうか。
ルートは危険な箇所に
鎖・鉄杭・ハシゴがあり
前の人のルートをなぞって行けばいいので
遅くて後ろからせかされることも
ありません。
上り始めから20分で
平坦な場所があり
雲が薄くなって
ハッキリと小槍が見えました。

カメラを取り出している間にまた
雲が出てきました。
そこから少し上がって
山頂にかかるハシゴが見えました。

すぐそこなのに
人の動きはゆっくりです。
上り始めから50分で再び
下りと並行するルートになり
待っているだけだったので
下りの人が気になります。


下りの渋滞は
上りほどではありません。
時々、岩場に不慣れな人がいると
その後ろが繋がってしまう程度でした。

 危ないところは一人ずつ
他の人を巻き添えにしない
安全のルールが守られていました。
結局、上りは1:30かかりました。
山頂は、時々雲が薄くなり
山並がうっすらと見える時がある
という中途半端な天候でしたが
祠が1つだけの岩だらけの山頂は
岩場を上った達成感で
満たされていました。

30分ほど山頂にとどまって
ツアーの全員が上ってくるまで
待って、集合写真を撮り
下山です。

下りは詰まることなく
スムーズな流れでした。


上りの人の列も途中で途切れ
槍の穂先の1日が
終わろうとしています。
下りは40分でした。
つづく