山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

秋の火打山から天狗の庭越しの妙高山 日本百名山№16

2011-10-09 | 16火打山(秋)
長岡市の自宅を
明るくなった6時前に出発しました。
夏に山頂を踏めなかった火打山が目的地です。
笹ヶ峰牧場の駐車場に7:30到着、
驚いたことにあの広い駐車場が満車です。
しかたなく、路肩の空きスペースに止め
登山準備をしながら、
隣の長岡ナンバーのご夫婦と、
車の多さを嘆きながら8時に出発。
 登山口からしばらくブナ林が続きます。
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夏と違うのは、
せみ、かえるなどの動物の発する音がないことと、
木の葉についた黒っぽい茶色の斑点模様でした。
今年は葉が紅葉する前に霜が降り、
このような状態になってしまったそうです。
地元の方らしきご夫婦のご主人からの情報です。
 十二曲がりからモミジが増えてきますが、
紅葉にはまだ少し早いようで、
緑や黄色、ところどころ赤
というところでしょうか。
十二曲がりから上は
オオシラビソ(別名アオモリトドマツ)の樹林帯で、
日が入らない少し暗い道になります。
山道がぬかるんできたので、
スパッツをつけました。
* 
この山は進むに連れて
森の様子がはっきり変わるので、
見ていてあきません。
大きな石の歩きにくい登山道をしばらく行くと、
木がオオシラビソからダケカンバに代わり、
少し遠くまで見渡せます。

ダケカンバは白樺と間違える人の多い、幹が白い木です。
 分岐点を左へ、ここまで来ると山小屋まではあと少しです。
日が射さない斜面は凍っています。
凍った葉がきれいだったので写真を1枚。

今日の北アルプスはガスと雲ではっきり見えませんが、
大勢の登山客がいるのでしょう。

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 山小屋のテン場はテントの花が咲き、

奥に見えるのは焼山で、
白い噴煙があがっています。

草紅葉の高谷池は見ていて飽きません。

ウラジロナナカマドは
ほとんど葉が落ちていました。

 さあ、天狗の庭と火打山です。
夏の爽やかな雰囲気から憂いを感じる秋へ。
小天狗の
立ち枯れてドライフラワーのような草が、
もうすぐ来る冬を予感させます。
 
 
夏と同じ場所から写真を撮ってみると、
青空がもっと青く感じます。 
 
 ここから先は初めての道。
残雪が踏み固められて
凍っている場所があり、
見ている前で2名が転倒しました。
足元には細心の注意が必要です。
 
天狗の庭から見たとおりの距離と高低差で、
すでに十分な疲労感があるため、
荷物が重く感じます。


念願の山頂はわりと広く、
登山客は多いが、
腰をおろす場所には困りません。
携帯電話もなんとか通じました。
 
どうしても見たかった
天狗の庭越しの妙高山は、
外輪山の奥で雲に囲まれています。

高谷池

時々、雲に隠れましたが、幸運にも、
影火打とゴツゴツとした焼山越しに
遠く雨飾山が見えます。

 午後からは雲が出て
写真を撮るにはもう一つの天気になりました。
疲れた脚に鞭を打って下山。
すれ違いで登りの団体客が2組、
行楽日和のため
さすがに人数が多いようです。
最後尾は
笑顔がすがすがしいイケメンの山男でした。
今日の山小屋は満員御礼でしょう。
本日の歩行時間:約7:30
歩数33,373歩。
火打山の山頂まで行くと、
日帰りには少しきつい山でした。
2011.10.8
おまけに紅葉を1枚

登山道に鎖場はありません。
行ってみたいなと思ってもらえば
幸せです。
end


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