山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

草すべりから湯ノ平まで@浅間山☆日本百名山№30

2014-06-06 | 30浅間山(春)
トーミの頭からの浅間山は
迫力のある浅間山の大きさと
眼下に広がる湯ノ平

左に黒斑山からJバンドに至る外輪山と
賽の河原

どこを切り取っても絵になりますが
スケールが大きすぎて
全体を捉えられる広角レンズが
ありません。
ゆっくり写真を撮っていたら
ちょうどいい休憩になりました。
ここから湯ノ平まで
草すべりという急坂を下ります。
黒斑山との分岐を右に曲がると
急な下りが始まります。

トーミの頭は
包丁で切ったような直線でそそり立ち

遠くに剣ケ峰の
ゴツゴツした岩が
山を噴き飛ばした噴火の激しさを
物語っています。

樹木の生えていない急斜面は
草で覆われ
足を踏み外せば
下まで落ちそうな気がします。

はるか下に
湯ノ平の薄い緑を目指して
下ります。

薄い緑の木はカラマツで
新芽の出始めだからです。

途中に1ヶ所
岩がせり出していて
3点確保しながら
ゆっくり慎重に越えました。
下り終わって見上げると
穏やかな草の斜面です。

高低差280mを
湯ノ平口まで30分かかりました。
帰りの上りを考えると
憂うつな気分でしたが
実際に
上りは大変でした。
ゆっくり休める平らな所がなく
道は九十九折になり
登るほど角度が急になります。

いつものペースで歩き
十分疲れたところで
高低差280mの急登です。
何よりも
トーミの頭を真上に見上げ
なかなか近づかないことが
精神的にダメージとなり
途中から足元だけを見て
一歩ずつ進むようにしました。
1時間かかって登りました。
湯ノ平口で
天狗温泉浅間山荘からの道に
突き当たり
浅間山の山頂は左に曲がります。
湯ノ平はカラマツの林で
地面に緑はあるのですが
時期が悪かったのか
ほとんど花は見かけませんでした。
林の隙間から見える
浅間山や外輪山を見上げながら
ゆるい上りをゆっくりと進むと
Jバンドへの分岐点の手前に
お地蔵さんが並んでいました。

次回は浅間山の山頂まで
花はまとめて最終話に掲載します。
つづく


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