山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

ロックガーデンと強風@至仏山 日本百名山№24

2013-07-20 | 24至仏山(夏)
至仏山の山頂が空いていたのは
訳がありました。
鳩待峠から直接登った登山者が
強風のため
小至仏山で引き上げたようです。
一人歩きの山女さんのブログで
知りました。
そんなことは知らぬまま
小至仏山に向かいます。
登りでは気にならなかった
濡れてすべる大きな岩や小さな石に
足をとられながら進みます。


西側の斜面から
真っ直ぐ歩くことが困難なほどの
強風が吹き付け
薄紅色のシャクナゲが咲いていますが
写真が撮れる状況ではないので
通り過ぎます。
深田久弥さんは
この西斜面から初登頂されたそうですが
その足跡を
今日は目でたどることもできません。
岩の多い道は
ルートを間違えやすいのですが
このルートは
登山道がロープではっきり区別され
迷うことはなさそうです。
一瞬、雲が切れて
視界が広がりました。
本来ならこの正面に
武尊山が見えるはずですが
残念ながら
そこまでの時間は与えられませんでした。
 
写真を2枚撮るくらいの間ですから
1分くらいだと思います。

強風は小至仏山まで続きましたが
所々
岩の陰で可憐な花が
精一杯咲いていました。
過酷な環境を乗り越えて
花を咲かせる植物を
岩で風が弱まり
何とかカメラを取り出せるものだけですが
写真にしました。
ホソバツメクサ
ナデシコ科の多年草

キバナノコマノツメ
スミレ科の多年草

ホソバヒナウスユキソウ
キク科の多年草


小至仏山の標柱には
ご夫婦が休まれていました。
この間30分ほど
一人もすれ違いませんでした。

振り返っても
雲の中に至仏山は見えません。
どこまで
この強風とすべる岩が続くのか?
オゼソウが撮れたに
つづく


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