山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

県境の出羽街道にて3☆日本国@新潟百名山№11

2013-05-10 | 〇新潟100名山(下越)
日本国山頂で遅い昼食をとり
下山は蔵王堂登山口に向かいます。
蛇逃峠までは来た道を戻り
東屋から急な下りになります。
ときどき展望が開けて
タムシバが咲いていたり
朝日連峰や出羽街道を
正面に見ながら下ります。

*

木が少なく日当たりがよい斜面に
イワウチワが咲いていました。
葉の形がうちわに似ているので
名づけられたようです。

岩場に咲いていると
健気な感じがしますが
この先の林の中の道の脇では
ずっと
鈴なりに咲いていました。

蝶々と遊んだ場所だと思われる尾根と
逆光に
木々が春色に輝いていました。

ゆっくりしてしまったので
時計が気になり
山頂から40分で
蔵王堂登山口に下山しました。

登山口辺りはカラマツが植えてあります。
カラマツの植林は
一時的になされましたが
建築物に使うには
狂いが大きいので廃れたようです。
秋の黄葉が美しいと
説明板がありました。
山頂ですれ違った4人グループに
ここで再会し
2人が登山口近くの竹やぶに入って
何かを探しています。
早かったですねと声をかけられ
坂が急でしたからと答え
何をしているのか見ていると
筍を取っているとのこと。
最初はよそ行きの話しぶりだったのか
だんだん
イントネーションが東北の人っぽく
変わっていきました。
後で駐車場の車のナンバーを見たら
<秋田>
やっぱり、秋田の人は
人懐っこく明るいと勝手に思っています。
家にあるので
筍はいらないからと
別れを告げ先を急ぎます。
人家が見えると
外車みたいな
真っ赤な車が目を引きました。
落ち着いた街並みと好対照に
元気でいい感じです。
ナンバーが黄色なので
近寄ってみると
ダイハツの車でした。

 小俣宿では
道路を歩いている人は見えませんが
家の中から音がします。
ドリルで穴を開け
木槌でコンとたたく音です。
お分かりですか?
きのこ菌を丸太に打ち込んで
栽培しているようです。
家の前で作業をしている人がいたので
椎茸ですか→なめこです
販売用ですか→自家用です
何年くらいとれますか→7~8年です
忙しいのにお邪魔しました
田舎のシャイな会話です。
秋田人との会話はいいテンポなんですが
新潟人同士だと?
白い猫がくつろいでいます。

郵便局はここのシンボルみたいで
とってもレトロな外観になっています。

隣は保育所
その前にスクールバス待合所
子供の数も少なくなって
ここには
何人の小学生が暮らしているのでしょう。

最後に
日本国を見上げ

いにしえに栄えた街道も
いまは山に登る人が来るくらいで
この面影もいつまで残るのか
さびしさを感じながら
帰路につきました。
この日12,488歩
end


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