山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

祖父岳・雲ノ平@昭和3X年の旅

2021-01-21 | 昭和時代の記録
写真の袋の順番では
鷲羽岳の後が雲ノ平になります。

どのルートを通ったのかは
定かではありませんが
祖父岳からのパノラマ写真が
野口五郎岳に続き
たくさんありました。
映画館のスクリーンのように
視界いっぱいに広がる緑の山並みは
写真で伝えることができるのかは別として
そこにいることの幸せを
その枚数で測ることができます。
水晶岳からワリモ北分岐まで

左奥は赤牛岳・剣岳・立山だと思われます。
ワリモ北分岐からワリモ岳・鷲羽岳・槍ヶ岳

槍ヶ岳に向かう道・笠ヶ岳

何を眺め、語らうのか
帽子が似合うふたり

登山ブームもあって
山小屋が建てられ
秘境雲ノ平は登山者の姿が
多く撮影されています。
黒部五郎岳を象徴するカールが
見えてきました。

コバイケイソウも咲いています。

草の生えていない平らな場所
テント場に向いているが
現在のテント場は
祖父岳のふもとの傾斜地にあり
同じ場所かはわかりません。

それはともかく
黒部五郎岳から太郎平・薬師岳への長い稜線が
雲ノ平を秘境にしているもう一つの壁です。
以下
日本百名山に雲ノ平と記載のある部分から
抜粋して<>で掲載しました。
薬師岳

<全く呆れるくらい巨大な壁が眼路の正面を扼している>
扼(やく)するとは、要所を占める・強く押さえる
黒部五郎岳の上に笠ヶ岳

<中村さんは黒部五郎岳のカールが描きたくて、
ここからわざわざ雲ノ平まで写生に通っている…>

雲ノ平に遊ぶ人々

黒岳(水晶岳)の下に張られたテント

<どっしりとした重厚感をもって迫ってくる>
絶好のスポットだけれど
現在のテント場と同じ場所かは不明です。
つづく