山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

山頂~焼走りの湯@岩手山☆日本百名山№43

2019-07-20 | 43岩手山(初夏)
岩手山の山頂は薬師岳と呼ばれ
5時間かけて登った満足感とともに
風景を見渡します。
標高2038m
カメラのデータによれば
標高2023m・気温18.1℃
(標高の誤差は15mでした)
南に御室火口
中心にあるのは妙高岳

西には
鬼ヶ城と屏風尾根に囲まれた
西岩手火山体

その中心に
御苗代湖と八ツ目湿原

北西に
屏風尾根の付け根にある茶臼岳と
平笠不動避難小屋

屏風尾根はモニュメントバレーのような
独特の形状らしいが
この日は茶臼岳から想像するしかありません。

記念写真を撮影後、
昼食は
平笠不動避難小屋でとります。
山頂から30分下り
カメラのデータでは
標高1765m・気温21.4℃
歩きにくい火山砂礫の道を
250mほど一気に下りました。

山頂は風があり寒かったのですが
この辺りは
過ごしやすいお弁当日和です。

茶臼岳

仰ぎ見る岩手山山頂は
きれいな三角形をしていました。


ツルハシの分れまでは
林の中を
シラネアオイやサンカヨウの群落を愛で

その先が
溶岩の中に咲く
コマクサの大群落です。
歩きにくい砂礫の下り道は
コマクサがいつまでも続くように
咲いていました。

花の1株は小さいものが多いのですが
1つの面として見ると
日本一かもしれません。
株が小さいことは
人の手が入らず自然のものとして
より愛おしさを感じました。
したがって
写真ではその美しさを
うまく表現できておりません。
管理をしていた方の話では
この日は満開に近い状態だそうです。

コマクサを堪能して
第一噴出口跡に着くと
東側の展望が広がります。

*

写真中央の黒いところが溶岩で
焼走りコースの由来となります。
その左にある
白い屋根の建物と駐車場が
最終目的地の焼走りの湯だそうです。
まだ遠くて1:30はかかります。
振り返ると
山頂は再び雲に隠れました。
私たちが山頂にいた時間だけ
雲がとれて幸運でした。
この先も黒い砂礫の道で
九十九折に下っていきます。

周りの林が背の高い広葉樹林になると
右側に
焼走りの溶岩の道が並んでいます。


下山は
休憩を含み4時間かかりました。
階段が少なく、短時間で済むので
下りとして
このコースはお勧めです。
いつものソフトクリーム

この日は
ブルーベリーとバニラのミックスにしました。
帰りの長~いバスに乗る気力が
戻りました。
この日の歩数28,718歩
進む先に何があるのか
登山者を飽きさせない
スペクタクルな山でした。
最終回・花編に
つづく