巻機山登山口のある桜坂駐車場は
この日は車が7割ほど埋まっていました。
巻機山の山頂は見えませんが
割引岳と天狗岩は姿が見えます。
割引岳はワレメキダケ(又はワリメキダケ)と読みます。
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深田久弥さんの
日本百名山より
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この描写から察して
私は牧之の指す破目山(ワレメキヤマ)とは
今の巻機山前峰の天狗岩に相違ないと思う
中略
割引山とはワレメキ山の聞き誤りに違いない
清水から仰ぐと天狗岩とその三角点の山は重なって見える
中略
誤ってその背後の山がその名を負ったのだろう
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のんびりした時代と
方言に悩まされた測量担当者が
思い浮かびます。
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ほとんどの皆さんが登る
井戸尾根コースですが
単純標高差1200m以上
累積高低差は1500mくらいです。
スタートは7:37
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桜坂駐車場は3合目付近で
しばらくは
ブナやミズナラの林の中を
大きな石が
ゴロゴロと露出した登山道です。
こういう道は
上りは問題ありませんが
下りで疲れが加速します。
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30分ほどで4合目の標柱です。
花の出迎えは
アキノキリンソウでした。
そのほか
ムラサキシキブの実が
色鮮やかで
弥彦山でよく見かける
クルマバハグマ
オクモミジハグマ
なども咲いていました。
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豪雪地帯のため
大木はありませんが
太さがそろったブナの美林が
目の保養になります。
登山口からずっと
このくらいの角度で登りましたから
最初の休憩をとりたいなと思うころ
前方が明るくなり
5合目に到着です。
登山口から55分かかりました。
ガイドブックには1時間とありましたので
今日は長丁場ですから
いいペースでしょう。
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出発時間が中途半端だったのか
下る人3人とすれ違っただけで
登る人や休んでいる人は見かけませんでした。
静かです。
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5合目からは右に
山頂の稜線から下りる大きな谷に
米子沢を見ることができます。
遠眼鏡をのぞけば
岩肌に滝のような水が流れ
涼しげです。
この日は稜線に雲がかかり
青空なのに展望がないという
悪い予感が浮かびました。
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5合目からの展望を満喫したら
再び
ブナの美林を楽しみながら
30分で6合目になります。
今度は左側に
ヌクビ沢・割引沢の間に天狗岩が
そして割引岳がその奥に見えます。
すみません
両方が入ったいい写真がありませんでした。
こちらの沢は
流れる水が少ないようですが
沢でこれだけの傾斜があれば
上級者向きというのは理解できます。
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行程の節目節目で
山の大きさを感じることのできる風景が
長い道のりを分割してくれて
疲れをリセットできるのが
この山の優しさかもしれません。
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つづく