山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

はじめての2000m級‐2 平標山・仙ノ倉山 @新潟百名山№3-4

2011-12-18 | 〇新潟100名山(中越)
初めての本格的な山登りだったため、
残りの体力や脚力がよくわからない。
平標山の山頂で
仙ノ倉山に行くか行かないか
あまり迷わなかった気がする。
せっかく来たから
行くか
写真でわかるように
馬の背というか
牛の背というか
真ん中が下がっているから
下ってのぼることになる×2
ここって群馬県なんだ。 
見た目よりも高低差が
着実に体力と脚力を奪っていく。
それでも
ゆっくり歩くと
風がここちよい
周りは大草原。
行きかう人は少ない。
仙ノ倉山は
登山道の
小さなピークにあった。
谷川連峰の最高峰に
あっけなく到着。
ここまでの道は
恐怖を感じる場所がなかったが、
少し進んでみると、
道の両端が
切れ落ちて
ナイフの上を歩くような道に見えた。
それがちょっとではなく
ずーっと続いていた。
足がすくむ。
テレビで見たモンブランのようだ
と思ったのは
まだ初心者だったからか?
気を取り直して
平標山に戻る。

戻るときに見た平標山。
この日最後の登りは
けっこうきつかった。
頂上の手前に
休憩場所があり、大休憩。
おにぎりを食べて
横になると
風が通り過ぎていくのが
疲れを癒してくれる気がする。
顔が焼けないよう帽子で隠すのは忘れなかったが、
帰って鏡を見ればしっかり焼けていた。
ゆっくりしていたいが、
登った分は
下りなければならない。
登ってきた道に別れを告げ

平標山の交差点を左へ。
しばらく行くと
延々と続く階段の先に
山小屋が見えた。

 平標山の家
遠目にみても、
りっぱな
谷川連峰最西端の山小屋である。

しかし
この階段は
いくら進んでも
終わる気配がなかった。
大休止をとったとは言え、
疲れた脚にこたえた。
途中で
小学生くらいに見える
男の子が
一人で登っていくのに
すれ違う。
平気な顔して
すたすた登っていく
将来のアルピニストか?
ようやく
山小屋に着き
最後の小休止。
水も底をつきかけていたので、
補給。
山の水はなぜかおいしい。
<恵比須大黒の頭>

ここで
仙ノ倉山と平標山とはお別れ。
林の道を下る。
林の中は
日光をさえぎるので
涼しいかと思ったら、
風がないので、
暑い。
下りれば下りるほど
どんどん暑くなっていく。
後で見た
テレビのアナウンサーが言っていた。
この日は
日本のどこかが
観測史上最高気温を記録したと。
なんとか
登山口まで下りたが
そこから
林道のような変化のない道を
1時間も歩いた。
こういう道のほうが
足が棒になっていることが
よくわかる。
全身疲労と
汗だくのため
帰り道にあった
宿場の湯
で汗を流した。
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忘れられない思い出と
疲労が残った。

うつぼ草
(夏枯草)
登山道のすぐ脇に生えていた。
めずらしい花ではないが、
紫色が
夏の日の光で
薄紫に照らされ
印象深かった。
∨ 
花も汗をかいているようだ。
∨ 
end