山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

赤いふとんと青い空☆小蓮華山@新潟百名山№16

2014-07-17 | 〇新潟100名山(上越)
新潟県最高峰・小蓮華山の
蓮華温泉から天狗の庭までは
樹木に囲まれているので
写真を撮るために立ち止まると
虫がたくさん寄ってきました。
刺されることはなかったけれど
敏感な方は要注意です。
天狗の庭からは
虫の数が減ってきます。
天狗の庭は
栂海新道の展望台です。
 
栂海新道とは
北アルプス後立山連峰の朝日岳より
親不知に至る
延長27kmに及ぶ縦走登山道です。
1971年に開設され
槍穂高連峰の3000mから0mにいたる
アルプスの完全縦走が可能になりました。
栂海新道の自然の特徴は
地質が古生代・中生代・新生代と変わり
植生は高山植物・亜高山・低山・暖温帯海岸植物と
垂直分布を見ることが出来ることです。
天狗の庭から
九十九折の登山道を10分ほど登ると
唯一の雪渓の斜面を渡ることになりますが
既に雪は少なく
足跡をたどることで
アイゼンなしで渡ることができます。

その後も
石がゴロゴロの道や
小さな階段がありますが
鎖場のような危険箇所はありません。

*


青い空が大きく広がり始めると
天狗の庭から1時間で
白馬大池山荘に到着しました。

火打山の高谷池ヒュッテの雰囲気と
似ています。

ハクサンコザクラが
群れて咲いていました。
 

愛想のよいご主人らしき人と
若いアルバイトさんが干した布団を
片付け始めるようなので
あわてて写真を撮りました。

台風の後の青い空が広がり
暑くもなく寒くもなく
とてもよい天気です。

*

池のまわりを散策して
何枚か写真を残しましたが
小蓮華山山頂ですれ違った黒ずくめの山女子は
1週間前と雪の量がまったく違うと
言ってました。
常連さんが多いようです。
ザックを降ろさずに
先に進みます。
少し登って振り返ると
白馬大池の向こうに
雨飾山・焼山・火打山・妙高山が
はっきりと見えました。

(写真の右奥の方です)
左には薄っすらと
日本海の水平線が見えます。
つづく

妖精が登る雪倉岳☆小蓮華山@新潟百名山№16

2014-07-15 | 〇新潟100名山(上越)
今までに登った3000m超えは
富士山と木曽駒ケ岳の2座のみです。
*
2007年の山頂崩落で3m縮んだようですが
小蓮華山2766mは
登った山の高さで3番目になります。
登山口の蓮華温泉の標高は
1475mですから
単純計算で標高差1291m。
白馬岳は更に166m高く
単純標高差1457mですから
一般には日帰りの山ではありません。
国道からの20kmの林道もあと少し
ちらっと
蓮華温泉の赤い屋根が見えました。
* 
山の中の1軒宿です。
駐車場で車を止め
ナンバーを確認すると
バラエィー豊かなお客さんでした。
一番遠くは四国の香川
その次は神戸か青森でしょうか。
その先に蓮華温泉はあります。

前を歩く二人はこの後
船越の頭まで
休んで抜いたり抜かれたり
ほぼ同じペースで歩くことになりました。
白馬山荘に宿泊されるそうです。
蓮華温泉の裏手に登山口はあります。

そして
テレビによく登場する
露天風呂・黄金湯を横目に見て
豊かな緑に囲まれた道を
花の写真を撮りながら
先に進みます。

樹木の間から蓮華温泉の赤い屋根。
帰りにはこれを見て
ほっとしました。

登山道は
緑に囲まれた緩やかに登る
石がゴロゴロの道です。

群れて咲くのは
シロバナニガナ

ユキザサ

時々現れる
栂海新道の山々と次第に肩を並べて
天狗の庭まで
1:30
白馬大池山荘のwebのタイムにほぼ一致します。


ここまでで
一番印象深いのが
大きくてゆったりした山容の雪倉岳です。
 
その山頂に向かって
5体の妖精たちが並んで
登って行きます。
 
雪形にはポジとネガがあるようですが
ここではネガでお願いします。
花は最後にまとめて報告します。
変化の大きい登山道で
ブログの進みも遅いんです。
つづく

新潟県最高峰☆小蓮華山@新潟百名山№16

2014-07-13 | 〇新潟100名山(上越)
泊まらなくても
山頂じゃなくても
日帰りでいいじゃないか。
行けるとこまで行ってみよう!
三国境を超えているのに
何故か越後百山に入っている
白馬岳。
日帰りなんて無理とあきらめて
代わりに
テレビが大騒ぎした台風が去った後に
白馬岳のおとなり山
新潟県最高峰なのに白馬岳の通過点
標高2766m
小蓮華山へ
蓮華温泉から登ります。
(今日はとっても疲れたので前ふりだけ)
この日は
ガイドブックに載った花畑じゃなくても
宝石箱のようにたくさんの花が
可憐に咲いているのに
皆さん通り過ぎて行きました。
日本百名山だから山頂を目指す
というのが普通ですよね。
でも
それだけじゃない
自分だけの山の楽しみ方もあるのかなと。
実は
日本アルプスの山は敬遠していました。
おたくな人ばっかりかと思っていました。
ところが
この山の登山道には色んな人がいました。
前回の那須岳の後
カメラの掃除をしたんですが
NEXのセンサーに汚れが残ってしまい
中央やや下に影が写っています。
目立たないものだけ載せますので
ご了解ください。
蓮華温泉までの林道の展望台にて


登山道から
栂池新道のパノラマ

つづく