福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

地水火風空即ち識なり

2023-11-21 | 諸経
妙法蓮華経秘略要鈔・浄厳「たとひ今日の凡夫なりとも、此の圓融の理を信解して四威儀に修観し歳月を累ねて功を積めば、自然に水火不二にして自在無礙なる境界に到るべし。豈必ずしも大士の神力にのみ關(あず)けんや。若し秘密趣に約して解せば地水火風空の六大は其の性円融無礙なるが故に地即ち水なり、水即ち地なり、水即ち火なり、火即ち水なり、火即ち風なり、地水火風空即ち識(識とは心なり)なるを以て、若し此の性徳に通 . . . 本文を読む
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法を遺れ人を遺れば身國亡ぶ

2023-11-21 | お大師様のお言葉
「人を敬ひ法を敬へば四天護る 法を遺れ人を遺れば身國亡ぶ」(大師「金剛王経秘密伽陀)」 明治維新以後神仏分離により佛法僧を指導者が疎かにしてきた為に関東大震災・大東亜戦争・原爆・東日本大震災・原発事故と世界でも類を見ない大災害に次々と見舞われています。今後も中露北朝鮮と比類を見ない残虐な国々に囲まれてどのような残虐な運命が待ち受けているのか想像もしたくありません。 . . . 本文を読む
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「我が国の万邦にまさること(慈雲尊者「神儒偶談」より)」

2023-11-21 | 法話
「我が国の万邦にまさること(慈雲尊者「神儒偶談」より)」「論語に「君君たり、臣臣たり」と。(顔淵第十二の十一に「斉の景公、政を孔子に問う。孔子対えて曰わく、君(きみ)、君たり、臣(しん)、臣たり、父(ちち)、父たり、子(こ)、子たり。公の曰わく、善いかな。信に如し君、君たらず、臣、臣たらず、父、父たらず、子、子たらずんば、粟(ぞく)ありと雖も、吾豈に得て諸れを食らわんや。」・・・君臣の道が乱れては . . . 本文を読む
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宝亀四年773十一月二十日に行基ゆかりの寺に田を施入

2023-11-20 | 法話
・宝亀四年773十一月二十日には行基大菩薩修行の院四十か所のうちの六院が荒廃しているので朝廷はこの六院に対し各田三町等を施入しています。これは「真筌秘典が永洽東流、金輪は寶位に恒齊北極に風雨順時に年穀豐稔にと願ってである」とされます。(続日本紀・宝亀四年773十一月壬申朔辛卯,敕:「故大僧正-行基法師,戒行具足,智德兼備.先代之所推仰,後生以為耳目.其修行之院,惣卌餘處.或先朝之日,有施入田,或本 . . . 本文を読む
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今日は入道師明親王性信が仁和寺観音院で結縁潅頂をされた日

2023-11-20 | 法話
「御室相承記」「長和入道親王(師明親王・性信・號大御室)、結縁灌頂の事・・万寿元年1024十一月二十日、甲辰、観音院において之を行ぜらる」性信入道親王は、平安時代中期の皇族・真言僧。三条天皇第4皇子。真言宗仁和寺の第二世門跡。通称は大御室。諱は師明、号は光明寿院、密号は金剛行。仁和寺の済信から伝法灌頂を受けた。高野山に参詣して、護摩を800余日間行い、高野山山上に灌頂院造営を発願した。1073年( . . . 本文を読む
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今日は後小松天皇息女理永が大聖寺に入寺された日

2023-11-20 | 法話
  理永は   後小松天皇第一皇女で「護渓理永女王」と諡号。 皇親系によれば、応永二十六年(1419)十一月廿日大聖寺入寺とされます。            (大聖寺は南北朝時代の北朝初代天皇光厳天皇の妃・無相定円禅尼が亡くなった後、その住まいであった「花の御所 . . . 本文を読む
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今日は初めて金光明経・仁王経の講説をさせた日

2023-11-20 | 法話
  「日本書紀・天武天皇五年(677)十一月」「甲申(廿日)、使ひを四方の国につかはして、金光明経・仁王経を説かしむ。」 (50年後の天平十三年(741)二月十四日、聖武天皇から「国分寺建立の詔」が出され、各国に七重塔を建て、『金光明最勝王経(金光明経)』と『妙法蓮華経(法華経)』を写経すること、自らも金字の『金光明最勝王経』を写し、塔ごとに納めるとされています。) . . . 本文を読む
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今日は海軍中尉辻重二の命の命日です

2023-11-19 | 先祖供養
  以下「国民の遺言」によります。 「海軍中尉 辻重二の命 昭和十九年十一月十九日 比島東方海面にて戦死。  岐阜県武儀郡出身 二十三歳。」 遺詠 ・・・空に行く己が体これまでに 育てし父母に涙こぼるる・・ ・・・御両親様 待望の大命を受け征途につかんとす 日頃の訓練の成果を遺憾なく発揮する覚悟で居ります 弟妹によろしく 夕暗をついて帰れる編隊に 友の愛機の缼けたるさみ . . . 本文を読む
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Q,密教ではなぜ悟りを求めず現世利益を求めて祈るのか?

2023-11-19 | Q&A
Q,世間の名利を求めて祈ることはやめるべきか?密教では現世利益を説くではないか?A,定業は祈祷で転じ得たとしても保てない。かえって世間の愛着が増すのみで来世は地獄へ落ちる。祈るならば悟りを求めて祈れ、というのは世間の執着を断てとの意味である。しかしそうはいっても愚人は悟りを求めて祈ることなどおぼつかない、そこで密教では悟りへの入り口として現世利益の加持祈祷を行うのである。夢中問答集(無窓疎石)より . . . 本文を読む
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今日は中御室覚行の遷化された日です

2023-11-18 | 法話
今日は中御室覚行の遷化された日です。密教辞典によると、覚行は1075承保二年生まれ、1105年長治二年、11月18日、35歳で遷化されています。白河天皇第三皇子。仁和寺三世。11歳で大御室性信に随って出家。1092寛治六年18歳で伝法灌頂を受け、1098承徳二年結縁灌頂大阿闍梨。円周寺法性寺両寺の検校。1099年承徳3年、初代の法親王。六字御修法(六字とは六観音の種字のこと)・孔雀経法・愛染王法・ . . . 本文を読む
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今日は禅信示寂の日

2023-11-18 | 法話
密教辞典に依れば、禅信は応仁元年1467十一月八日寂、68歳。東寺長者・仁和寺真光院主。洞院実信の息。護持僧。禁中で一字金輪法・不動法・五大虚空蔵法・八字文殊法等20度も修して法験で著名。 . . . 本文を読む
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今日は大師が御入定のため食を絶ち始められた日

2023-11-18 | お大師様のお言葉
  「高野春秋」「(天長九年832)十一月十二日、以来、高祖誓ひて穀味を厭ひ座禅を専らにし永く山に籠らんと欲す、是偏に御入定の遠計也」   . . . 本文を読む
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ℚ、僧侶が堕落していますがそのような僧侶でも敬うべきでしょうか?

2023-11-17 | Q&A
ℚ、僧侶が堕落していますがそのような僧侶でも敬うべきでしょうか?A、我田引水ですが、堕落した僧侶でも敬うべき、というのが大師や道元禅師の教えです。正法眼蔵随聞記には「破戒僧であろうと僧を仰ぎ敬うべきである。」とあり、大師の秘蔵宝鑰には「・・人(僧侶)を謗するはすなわち法を謗するなり。法を謗るはすなわち人なり。人を謗し法を謗すれば定んで阿鼻獄に堕してさらに出期無し。むしろ日夜に十悪五逆をつくるとも一 . . . 本文を読む
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今日は後柏原天皇が疫病平癒の為般若心経を宸筆された日

2023-11-17 | 法話
    第百四代後柏原天皇は疫病平癒の為般若心経を宸筆され国の重要文化財となっています。 応仁の乱により、公卿は地方に離散し、朝廷の財政は窮乏し、天皇の権威も地に落ちた時代だった。後柏原天皇は応仁の乱や疾病に苦しむ民を思い続けられました。仏教に帰依し、大永五年(1525年)の疱瘡大流行時には自ら筆をとって「般若心経」を延暦寺と仁和寺に奉納。詩歌管弦、書道に長けていたといわ . . . 本文を読む
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仏の力ほどふしぎなものはない

2023-11-17 | 法話
仏の身はさとりであるから永遠の存在であってこわれることがない。食物によって保たれる肉体ではなく、智慧より成る堅固な身であるから、恐れもなく、病もなく、永遠不変である。だから仏は永遠に滅びない。さとりが滅びない限り滅びることはない。このさとりが智慧の光となって現れ、この光が人を覚らせ、仏の国に生まれさせる。この道理を覚ったものは仏の子となり、仏の教えを受持し、仏の教えを守って後世に伝える。まことに仏 . . . 本文を読む
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