○ドヴォルジャーク 交響曲第1番「ズロニツェの鐘」 ノイマン/チェコ・フィル 1987年6月15~17日
ノイマンはこの曲を3度録音しています。
最初は、プラハ放送交響楽団とのモノラル録音で、この曲の一番最初の録音ですが、大幅なカットが施されています。このレコードは、東京文化会館の音楽資料室で聴くことができます。
二度目は最初の1960年代後半から70年代前半にかけて録音された交響曲全集の一環として録音されました。
そして、最後はこの録音で、二度目の交響曲全集として録音されたものです。
三度目ということで、完璧を期し、そしてオーソドックスを目指したのではないかと推測されますが、それが却って平凡な演奏になってしまったような気がします。テンポも遅く堅実な演奏ですが、二度目の録音のような推進力、覇気は感じられなくなってしまいました。
(二度目の録音はLPで持っていますが、再生するのが大変(配線を変えたりしないとならない)なので聴き返すのは控えています)