○ドヴォルジャーク 交響曲第1番「ズロニツェの鐘」 コシュラー/スロヴァキア・フィル 1980年9月
コシュラーの指揮は非常に簡潔で、どこかトスカニーニを思わせるところもあるのではと思います。
1楽章は速いテンポで一気に最後まで進んでいきますが、最後になって大芝居が!ぐっとテンポを落としてティンパニをトレモロでなく一音一音叩いて終わります。ポーカーフェイスでやってきて、最後に驚かせようと思ってもいたのでしょうか?展開部に入るところが数小節カットされていて残念です。
2楽章は遅いのテンポでじっくり演奏していて、とても美しいです。
3楽章は少し遅めの序奏に続き、きびきびとしたスケルツォが演奏されます。中間部はテンポをよく動かしていて面白いです。
終楽章も簡潔できびきびしていますが、ここでも最後に大芝居を打っています。最後の和音にトランペットを補強して、少しめりはりのない終わりの部分をくっきりとさせています。