○ヘンデル サムソン フリッチャイ/RIAS交響楽団他 1955年9月18日(ライヴ)
1955年9月のベルリン芸術週間でのライブ録音です。最近、YouTubeに投稿されました。
1955年というとフリッチャイがRIAS交響楽団の首席指揮者を辞任し、ヒューストン交響楽団の常任指揮者に就任したものすぐに辞任、フリーになっていた時期です。
フリッチャイが辞任した後のRIAS交響楽団は、レベルが下がったと言われたようですが、この演奏はとても素晴らしいです。
以前のフリッチャイ/RIASの特質、硬質で引き締まった、そして集中力の高い演奏は、この演奏でも際立っており、特に2幕のところでの「臆病物、くずぐずしないで行け」(以前、抜すいとして紹介)の厳しい集中力のもと、力づくでぐいぐい引っ張っていくテンポは圧巻です。
その他では、2幕の終わりのところでのティンパニ、終曲でのトランペット、そして全体を通して硬質で金属的な響きの高弦、ずっしりした低弦が印象的でした。
試しに序曲を他の演奏を聴いてみたのですが、まったく異なるニュアンス、印象で、違う曲では思わせるようでしたので、フリッチャイによるこの演奏は、かなり個性的なものではないかと思います。
1955年9月のベルリン芸術週間でのライブ録音です。最近、YouTubeに投稿されました。
1955年というとフリッチャイがRIAS交響楽団の首席指揮者を辞任し、ヒューストン交響楽団の常任指揮者に就任したものすぐに辞任、フリーになっていた時期です。
フリッチャイが辞任した後のRIAS交響楽団は、レベルが下がったと言われたようですが、この演奏はとても素晴らしいです。
以前のフリッチャイ/RIASの特質、硬質で引き締まった、そして集中力の高い演奏は、この演奏でも際立っており、特に2幕のところでの「臆病物、くずぐずしないで行け」(以前、抜すいとして紹介)の厳しい集中力のもと、力づくでぐいぐい引っ張っていくテンポは圧巻です。
その他では、2幕の終わりのところでのティンパニ、終曲でのトランペット、そして全体を通して硬質で金属的な響きの高弦、ずっしりした低弦が印象的でした。
試しに序曲を他の演奏を聴いてみたのですが、まったく異なるニュアンス、印象で、違う曲では思わせるようでしたので、フリッチャイによるこの演奏は、かなり個性的なものではないかと思います。