○ドヴォルジャーク 交響曲第9番「新世界より」 セル/クリーヴランド管弦楽団 1959年3月
セルの「新世界」は、透明感のある精緻なアンサンブル、極めて明快な解釈が特徴と言えるのではないでしょうか。特に1楽章主部の第1主題から第2主題にいたるまでの経過部では、極めて早いテンポであるにも関わらず、一糸乱れず、それでいて難なく涼しい顔で演奏しているようで、驚嘆です。
セルがこの曲を録音した半年後、フリッチャイがベルリン・フィルと、翌年にはケルテスがウィーン・フィルと録音しており、立て続けにハンガリー出身の指揮者による「新世界」の名盤が生まれたことになります。
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